仕組まれた不当逮捕・・・からの解放

久しぶりに、理不尽で面倒なトラブルが起きました。。

アフリカで事業をしていて一番嫌な事の一つが、真っ当に商売をしていても、本業の課題とは関係ないところで、嫌がらせや不当な邪魔をされる事です。それは商売敵のような業界の人間よりも、行政や警察、裁判所などの権力をもった立場からの嫌がらせが多い事です。

真っ当な事をしていても正義が通らない。このやるせなさに途方にくれます。ここ数年はトラブルシューティングにも慣れ、弊社のスタッフもノウハウが溜まってきた事から、大きなトラブルに発展する事は少なくなってきました。

そんな中、昨日の夕方頃に、ドライバーの一人が不当で逮捕されました。良くある交通警察による逮捕ではなく、仕組まれた不当逮捕でした。。

事件の経緯

昨日金曜の夕方、ドライバーの一人がいきなり逮捕されたと連絡がありました。

逮捕の理由は、
以前(2か月ほど前)に 受取人がオンラインショップで注文し、弊社が宅配した商品が不良品だったとの理由からです。

今回、同じ商品を現金代引で注文し、住所をNew Taxi Parkという場所に指定しました。そこの警察署の警察官とグルになり、警察に待ち伏せさせ、ドライバーが着くなり、いきなり逮捕およびバイクの接収をしました。

その後、ドライバーが、弊社は宅配会社であり商品そのものへの責任はない事。商品に問題があるならば、注文先の連絡先が書いてあるので、そちらへ連絡してほしいと説明しても、取り付く島もなく、数時間が経過し夜になりました。

結局、夜になりうちのマネジャーが助けに行ったところ、そのマネジャーが着くなり、何も聞かずに拘束し留置所にぶち込みました。この時に既に20-21時を過ぎていました。そして、拘留した責任者の警官は帰宅したようでした。

その時、私は日本からの出張者の方と会食中で電話を受けました。

そのまま顧問弁護士に相談しましたが、その弁護士が体調不良で動けないと言い、彼の同僚を派遣しようとしました。

うちのドライバーも弁護士も、私自身が行くと、外国人なこともあり、夜間なこともありややこしくなるからと止められ、結局はオフィスで待機しながら弁護士に電話したり指示をする事にしました。

金曜の夜だったこともあり、弁護士の同僚ですぐに行ける人はおらず、既に23時。この時間から拘留されたマネジャーを外に出す事は出来ません。
警察の管理者は帰宅し、彼は留置所から出られなくなりました。

本来であれば、2名のSuretyの身分証明書を提示すれば解放できます。が、そういうルールが適用されないのが実態です。

人権無視なウガンダの警察・拘留所

なぜ、拘留所からすぐにでも救い出したかったのか。

それはウガンダの拘留所が本当に人間扱いされない酷い場所だからです。

以前に、弊社のスタッフが不当逮捕された際、警察署で警官に暴行を受けた後に拘留所にぶち込まれました。

そこで、監視員は拘留所にいる容疑者(?)達に男同士で相手をレイプするように強要しました。

その時は、私が間一髪で警察署について対応できたこともあり、そのスタッフ(男性)はパンツを脱がされたところで声がかかり、大事には至りませんでした。

他にも、人が座れないくらいに大勢の人間を檻の中に閉じ込めて、寝る事も許されず、立って一晩を過ごし、檻の中にはトイレもなく、小便のために小さい缶が置いてあるだけの扱いもあります。

昨夜のマネジャーが過ごした場所も、まだ詳しくは聞いていませんが、土の上に体育座りで寝るような場所だったようです。

翌朝:解放に向けて

翌朝(本日朝)、7時に弁護士と話し、弁護士の知人の弁護士が行けるというので、その弁護士とうちのスタッフが警察署へ行きました。(私は、大事になるまで動くなとの弁護士の指示もあった事、他スタッフのマネジメントもあり、オフィスに待機でした。)

その後、クレームをつけた受取人がいないと審議を再開できないと言われ、待つ事3-4時間。その受取人が来ました。

受取人はお金を返してほしいとの事です。

まず、不良品だった場合、普通に連絡を頂ければ、返品と返金する事は可能です。この受取人からは一度も返品したいとの連絡はなく、いきなり警察を使った逮捕に出ました。

返金する事は可能と伝え、商品代金の返金をしました。(その旨をオンラインショップにも伝えました。)

返金したにも関わらず、納得せずに、さらなるお金を要求して来ました。

最初は、この訴訟を取り下げるために警察から”おれい”を支払えとの要求でしたが、私が会話の録音を始めると、これは警察は関係なく、クレームをつけた本人による要求だと意見を変えました。(もちろん、この要求は警察も絡んでいて、警察からその要求を飲まなければ、再度拘留するとの脅しがあります。)

※後から聞いた話ですが、疑惑として、どうやら、顧問弁護士が派遣した知人の弁護士もこのプロセスに一枚絡んでいるようで、彼がその要求を警察と一緒に釣り上げたようです。

そもそもがおかしい話です。

まず、本件は民事(Civil case)であり、刑事(Criminal case)ではありません。警察が介入する必要はありません。

また、オーナーである私を捕まえればよく、マネジャー、ドライバーはすぐに解放してほしいと伝えましたが、何時間経っても警察は動かず、クレームをつけた受取人の味方をします。

クレームをつけた受取人には既に商品代金を返金しているにもかかわらず、そこから3-4時間の茶番が続きます。警察は受取人の肩を持ち、こちらに払えと要求します。また、その要求がどういう理由に基づくのかだけ説明してほしいと続けました。

私が逮捕・拘留される事にもなったので、日本大使館の方にも邦人保護としてサポート頂いたこともあり、前進します。

最終的には相手も警察も折れて、商品代金の返金と商品の返品という普通のやり取りで終わりました。

事が終わってから、裏口でこの受取人が一人の警察官にお金を渡しているのを見つけました。やはり、受取人が警察とグルになり、こちらを嵌めようとしたようです。

多大なる損失

この騒動で、4-5名のスタッフおよび代表である私の丸一日の時間が潰れ、土曜日一日の業務の半分以上がストップしました。

そもそも、弊社に商品への責任はありませんし、きちんと申請すれば返金も対応しています。

そして、警察が介入する話ではありません。法律違反ではなく、単なる民事上の問題です。普通に返品で済む話が、ドライバー、マネジャーを一晩拘留し、丸一日の業務が止まり、私自身が丸一日潰す事になりました。

アフリカで商売するという事

久しぶりにこのようなトラブルを対処していて、改めてアフリカで事業をする難しさとは、本業とは無関係の嫌がらせやトラブルに対応する事だと認識しました。

人権を無視した行いが常態化している事、それを取り締まる制度もない事、精度があっても運用されていない事、不正義がまかり通る事・・・

こういうことが自分の身の回り、身内に起きると、本当に憤りを感じます。。
久しぶりに、このぶつけようのない怒りと、そこから来る無力感を感じました。。