世界に誇れる日本って?

ウガンダで宅配事業をしている伊藤です。

本日、UJEPAの30周年式典に呼ばれ参加してきました。

私のような零細企業のオーナーは、セレモニーに参加する機会はほとんどなく、式典参加は3-4年ぶりです。

今回は事業は関係なく、在ウガンダ日本人会の代表として参加しました。
(会長が不在のため代理出席)

UJEPAとは、ウガンダからJICAの研修や留学などで日本に滞在していた方々のコミュニティ。

日本とウガンダの親交を深める事を目的に設立され、今年で30年、会員数も2000名近くに上ります!(30年続ける事も、それだけの会員数を維持するのも凄いですよね)

セレモニーは日本からは日本大使、JICA所長などがゲスト参加し、
これまでに日本に行った方々が、日本の素晴らしさや、日本で学ぶ機会を作ってくれた日本政府やJICAへの感謝の気持ちを次々に述べていく形で進行していきました。

アフリカ・ウガンダのローカルで商売していると、(おそらく日本の皆様が想像する以上に)日本のプレゼンスはありません。
普段、あまり日本の良さを褒められる機会もないため、逆に新鮮でした。

※東南アジアなどと比べて、一般市民に対してはジャパンプレミアムなどありません。東アフリカは右ハンドルの国が多いため、日本車の中古車が圧倒的シェアを持つ事から、”日本=車の国”というのが一般的な市民の認知です。
以前、とあるIT企業の社長が東芝のパソコンを使っていましたが、TOSHIBAが日本企業だと知らなかった!と言っていました。

さて、それらの話を聞いていく中で、素直に育った国が褒められて、嬉しいなーと思う反面、色々と違和感も感じました。

2つほど、シェアしたいと思います。

テクノロジー立国日本?

数名の方から、日本の技術は凄かった!という話が上がりました。

数年前に戻ってきた方から、10年前、20年前に戻ってきた方まで様々でしたが、日本の技術の高さを挙げる人が多かったです。

私も10年前、いや15年前であれば、この話を素直に喜んで聞けたのでしょうが、

2020年現在、日本を技術立国として持ち上げられた事に違和感満載でした。

10年前(2010年頃)、20年前(2000年頃)、30年前(1990年頃)に滞在されていた方の印象が技術立国なのは分かります。

その時に感じた感動をシェアくださいましたが、特に20年前の技術の話は、これだけ世の中が急速に進んでいる中で、大昔の古典の話を聞いている風でした。

現代の世の中は、技術に限らず、様々なものが物凄い勢いで変化しています。

10年ほど前は中国なんて・・と言っていたのに、今、大半の先進分野で大きな差をつけられつつあります。

技術に限らず、考え方の面でも急速な変化が起きていますよね。
例えば環境問題への対応も。20年前は日本は環境技術や環境配慮で世界に誇れるような国だったのかもしれません。。

が、ここ最近は先進国に限らず、新興国を含めても環境意識や技術、対策など、一周以上遅れているように思います。

例を挙げればキリがないですが、
台湾では38歳天才プログラマがIT大臣なる一方で、日本のIT担当相はスマホのユーザーという理由で選定した。

COP25やダボス会議での環境への取り組み、ESG投資での発言などなど。
男女差別、人種差別を含む多様性への配慮などなど。

今後、日本が世界に誇れる国で居続けるために(復帰するために)、我々の世代が今一度考え直す必要があるなと感じました。

モノへの配慮

数年前?に日本に留学していたとある女性の話がありました。

成田空港での感動、電車での感動、免震設計の建物への感動、洪水対策への感動などが一通り述べられた後に、

”ウガンダからSonyの古いカメラを持っていきました。

日本は驚きの連続で、街中でパシャパシャ撮っていたら、小さい子供に驚かれた(笑われた?※)ので、何でかな?と思い、コーディネーターの方に尋ねたら、『日本では、あんなに古いカメラを見たことがなくて、驚いた反応だった思う。』と言われ、とてもショックでした。

その日のうちに、そのSonyのカメラをゴミ箱に捨てました。

ウガンダと比べて本当に日本のテクノロジーが進んでいるなと思いました”

のような話でした。

(※子供の反応が、驚いたのか、笑われたのか、どういう反応だったか、イマイチ聞き取れませんでした。)

まず、事実として、その子供が古いカメラを見てどういう反応をしたのかは分かりません。子供がどう感じたのかもわかりません。

そして、そのコーディネーターの方がなぜそう思ったのかも本心は分かりません。。

実際は違ったのかもしれません。

ただ、彼女は、大事にして持ってきたカメラを使っている事が情けないって感じ、そのカメラを廃棄してしまった。というのは事実なようです。

彼女がこの実体験を話した理由は『日本のテクノロジー凄いよね!』なのでしょうが、これを聞いて悲しくなりました。

モノを大切にする。

古いモノでも流行に流されずに大事に使う。

この考え方の方が現代社会ではよっぽどクールです。

表面的な”技術凄いよね!”ではなく、”もったいない”という感性の部分を感じ取ってくれたら良かったのに。

現代の日本の社会では”もったいない”のようなものを感じ取る要素が残っていなかったのか、単に彼女にはそこへの関心がなかったのか。。

それは分かりません。単なる一つの事例ですし、彼女がどう思おうが自由です。

ただ、日本素晴らしい!の中で、この話を取り上げてくださったことに、違和感を感じました。

良くも悪くも、世界は急速に変化しています。

技術もとんでもない勢いで進化し、物凄い勢いで生活を変えていきます。同時に人生・生き方の価値観もガラッと変えます。
人間は一度価値観が変わると以前の価値観や判断基準で生活していた頃の感覚を思い出すのが非常に難しいように思います。

これからの日本が世界にどう貢献していくのか?を改めて考えさせられる機会になりました。