コロナ対応 続編(1)

ウガンダで宅配事業をしている伊藤です。

前回、ウガンダで初のコロナ感染者が出た前後でウガンダ政府が一気に国境封鎖、公共交通機関の制限をして、スタッフへの説明をして不安感を取り除くなどについてブログにしました。

あれから4日程度しか経っていませんが、事態が急激に変わっているので、アップデート含めて共有したいと思います。

前回の記事はこちら

前回は3/24(火)に全スタッフへ説明したところまででした。

翌日、3/25(水)は宅配チームは半減して営業。新規事業やITチームは在宅で仕事をしていました。

宅配ですが、我々が今メインで扱う海外のオンラインショップの商品は生活必需品ではないため、配達しても半分程度はお客さんが『ドライバーと関わりたくない、商品触りたくないからキャンセルにしてくれ』という状況で、せっかく運んでもデリバリーになりませんでした。

公共交通機関が閉鎖

3/25(水)の夜に大統領が発表を行いました。

・全公共交通機関(バス、乗り合いバス、三輪バイクなど)およびボダ(バイクタクシー)の運行禁止(当面は2週間程度)

・自家用車の使用は許されるが乗車人数は,運転手を含め最大3名までとする。

・マーケットでは非食料品(携帯や衣服等)の販売を今すぐに停止する。(食料品は営業可能)

・ボダボダ(バイクタクシー)は,人は運べないが人以外の食料品などを運ぶ事は可能。(宅配サービスは可能)

ちなみに公共交通機関と称されていますが、日本のように大手や国が運行していて会社員で働いているわけではありません。

マタツ・タクシーと呼ばれる乗り合いバスも、オーナーからバンを借りて毎日10万Sh(3000円程度)を支払い、お客さんを載せる日雇いでお金を稼ぐ自営業です。

バイクタクシーも同様です。

New visionの記事から:左がいつものTaxi park、右が現在のTaxi park

宅配サービスが奨励されているのは良いのですが、そもそもオペレーションを回すスタッフやドライバーがオフィスに来る手段がありません。。

今の状況では車を手配し、それでの送り迎えとなりますが、キーパーソンの住まいは非常に遠く、出社はかなり大変な状況です。

また、この時期に、これまでは空港で止められた人からのみ感染が出ていたのですが、

初めて市中での感染が出ました。

半数くらいのスタッフは、この事態で恐怖を感じて、家から出たくないと言い始めました。

移動についてUberは通常の乗用車の営業は止めていませんが、ここ数日、Uberでさえ捕まりにくくなっています。

理由は、外出控える人が多く、Uberも十分なお客を掴めていないそうです。

ここの国のUberは副業というよりは、日雇い労働に近く、自分で車を持たなくてもオーナーから車を借りて、毎日使用料を払いつつ、燃料代と自分の生活費を払って暮らしている人も多いです。

一日で取れる客が少なければ、使用料を払って赤になるため、営業を続けることができません。。

外国人への怒りの感情が高まる

加えて、市中感染の中に、

先日、隔離施設から脱走した中国人グループ20名がコンゴ国境あたりで確保され逮捕されたのですが、そこに2名の陽性が混じっており、

ウガンダ人の国民感情は、中国人、アジア人、外国人に対して非常にネガティブになっています。

日本でもニュースになったようですが、旅行者が夜にタウンを歩いていて暴行を受けたようです。

『ウガンダで日本人女性が殴られけが 新型コロナで言いがかり』

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200325/k10012348551000.html

その他、街中でUberから中国人のお客さんが引きずり降ろされたり、などの事件が報告されています。

私も、通常はボダ(バイクタクシー)で移動していますが、バイクタクシー自体禁止になり、Uberも中々捕まらず、

自家用車はもっておらず、また徒歩での移動もリスクが高い事から、ここ数日は中々出歩くのが難しくなりました。。

今後の治安の悪化が心配

購買力も経済力も低いウガンダにて、公共交通機関を止める事は、多くのスタッフの出社に困難をきたす事になります。

政府は、ローカルマーケット以外の店舗は通常通り営業してほしいと訴えていますが、スタッフの出社が困難な以上、営業を続けることが難しい商店や店舗、会社は少なくありません。

また、この国の経済は会社員ではなく、市中の商売人やフリーランスで回っており、上記のマタツドライバー(とコンダクター)、ボダドライバー、そしてローカルマーケットで様々なものを売っている人は、一気に収入がストップします。

常日頃、貯蓄も持たない彼らは、特にカンパラなどの都市部ではすぐに生活出来なくなります。

自営業やフリーランス、日雇い労働者の人たちにとっては来週から生きていけるのか?というレベルで厳しい時期になっています。

また、勤め人も安心できません。

多くの会社が経済活動を大きく制限されています。

レストラン自体は禁止にはなっていませんが、多くのレストランが営業継続が困難な様子です。(スタッフ自体が出社したくない、出社させるにも自家用車やUberなどのタクシー以外の手段がない)

周りの特に零細企業の経営者はキャッシュフローの悪化も懸念しています。

来週火曜日は月末3/31です。ここで仮に勤められていてもいてもレイオフ(解雇)される人が続出する可能性はあります。。

そもそも、貯蓄や蓄えなどがないウガンダにおいて、この状況がどのくらい続くのか?

政府発表でも最短で2週間。その後、早くて1か月、世界の感染状況とウガンダの医療レベルを考えれば2か月程度はこの状況が続くように思います。。

ウガンダ政府の財政を考えれば、これらの多くの人々への補償や救済策を出す事は難しいでしょうし、

そもそも、フリーランスや日雇い労働者以上に、経済の大多数を占める零細企業自体の事業継続が難しくなり、そこへの補償など到底あるはずがありません。。

経済困窮という言葉以上に、明日からどうやって生きていくのか?家族を養っていけない。食べるものがない。というサバイバル出来ない人達の怒りが頂点に達する日も遠くないように思います。

その人たちの行き場のない怒りは、当然最初はアジア人、外国人に向けられるでしょう。

『お前らがウイルスなんて入れるから、俺たちは生活出来ないんだ!』という発想になる事は自然なように思います。

実際に、Twitterなどでもそのような発言をしている人が増えてきました。

彼らの怒りがいつ爆発し暴動になり、外国人に飛び火するか、注意しながら生活していく必要があります。