半年ぶりのウガンダ帰国
ウガンダで宅配事業をする伊藤です。
3月下旬に国境が閉鎖されて以来、およそ半年ぶり、10月1日に国境が再開しました。
国境封鎖後も、2週間に一便は、ウガンダから出国する退避便は出ていたのですが、入国は難しい状況でした。
ウガンダ国籍保有者の入国が許されたのが8月くらい。
その後、外交官やUN職員などが特別便での入国が許されていたのですが、この度、10月1日から一般人の入国が出来るようになりました。
これに合わせて、我々も10月3日着の便でウガンダに戻って参りました。
起業してから6-7年、数か月に渡り現場を離れたのは初めての経験でした。この間、現地のマネジャー、スタッフ達がきっちりこなしてくれており、大きなトラブルが無かった事は、感謝しかありません。
同時に、4-5年かけて、自分がいなくても日常の宅配オペレーションが回る形を作れたのは、感慨深いものがあります。
さて、COVID19の影響で、普段よりも渡航の手配などが面倒だったので、その経験などシェアしたいと思います。
渡航関係
1.ビザはオンライン発給・アライバルビザより、東京のウガンダ大使館で申請して得たほうが無難
私は労働許可証(ワークパーミット)を得ているので必要ないですが、同乗者でワークパーミットが切れてしまった人がおりました。
ウガンダの場合、数年前からオンラインで観光・ビジネスビザの申請が出来るようになっていたのですが、COVIDの混乱期にあるため、大使館に申請して得たほうが無難なようです。申請から取得に1週間以上かかるため、早めに申請した方が良いです。
また、E-visa(オンライン申請)がスタートした当初からアライバルビザは止めると言われていたのですが、特に問題なく発効されていました。が、現在はCOVIDの影響もあり、事前に申請をお薦めします。
2.72時間前のPCR陰性証明
こちら、ウガンダ到着の72時間前以内のPCR検査の陰性証明書が必要でした。
ウガンダのように日本から直行便がない場合、PCR検査から証明まで1-2日、トランジットに時間を取られると72時間を超えてしまいます。
そこで、当日朝に検査して、夕方にPCR検査の証明書が得られる検査機関を探しました。
私は新宿の国立国際医療研究センターのトラベルクリニックで検査しました。

※現在は、南米からの帰国者など、72時間以内の結果を得る事が合理的に難しい人達からの批判などもあり、出発前72時間の基準に変更になったようです。
また、PCRの証明書ですが、当日発行してくれる検査機関の中で、PDFを当日にメールで送付するところは注意が必要です。
試したわけではありませんが、原本ではない場合に、ウガンダ側で受け付けてくれない可能性も否定できません。

3.乗り継ぎの良い便
COVIDの影響で、日本発の便数が激減しています。出発当日、成田のターミナル2の18時以降の便は2便しかありませんでした。
また、国境が開いたばかりの状況で、トランジット先からウガンダへの便も相当に少なくなっているようです。
PCR検査の陰性証明の到着72時間前の制限がある事から、乗り継ぎの良い便を選ぶことになりますが、あまり選択肢がありません。
我々はエミレーツ一択でした。
カタール航空はトランジットが22時間ほどあり、乗り継ぎ先で便が遅延したら72時間ギリギリになります。(22時間も待ちたくないというのもありますが)
エチオピア航空は乗り継ぎも短いのですが、ロストバゲージで名高い事もあり、今回は空港再開直後で混乱も予想されるため外しました。また、乗客が少ないと便をキャンセルして次の便と合わせて飛ばすなどの実績もあり、今回それをされるとウガンダ便が1日1便に制限しているようで、翌日になり72時間ギリギリになるため、外しました。
4.航空会社のPCR陰性証明
ウガンダ側で陰性証明が必要な事に加えて、エミレーツ航空はトランジットも含めて、PCRの陰性証明を求めています。
ドバイで陰性証明を持っていない乗客が搭乗拒否をされていました。
ウガンダ入国に必要なPCR検査の証明書で特に問題ありません。
5.夜間外出禁止令中の夜便到着
当初は10/3土曜発のチケットで渡航する予定でした。
しかし、土曜日にPCR検査を受けて当日証明書を発行してくれる機関が見つかりませんでした。
そのため、急遽、チケットを金曜日に変更しました。
当初の土曜発のチケットでは、ウガンダ着は14時だったのですが、
金曜発のチケットでは、その便がなく、20時半着のFly Dubaiのコードシェア便のみでした。
ウガンダはコロナ禍で、21時から6時までの夜間外出禁止令を出しています。
エンテベ空港を出るのは21時を超えるため、カンパラ市内に戻れないばかりか、空港近くのホテルにも移動できない心配をしていましたが、
先人の方々の情報によると、空港からの場合、搭乗チケットを見せると警察の検問は通れるとの事でした。
実際、エンテベ空港からカンパラへの道で、一度警察の検問で止められましたが、チケットを見せたところすんなり通してもらえました。
6.超過手荷物の制限
ちなみに、エミレーツは荷物重量制限が厳しく有名です。預け荷物だけでなく、手荷物の重量もチェックイン時にチェックされます。
同じ中東系のカタール航空は、特にアフリカ発着にするとエコノミーでも23kg×2個まで無料、かつ超過重量もプロモーションなどあるのですが、
エミレーツは日本発便はエコノミーは30キロまで。
超過重量は1キロにつき40ドルとかなり高めです。
事前に超過重量の予約をすると、10キロまで半額(キロ20ドル)で、200ドルで割引購入できます。
しかし、土曜日発のチケットを金曜発のチケットに変えた段階で、ドバイ発の飛行機がFly Dubai便のコードシェアになったことで、事前の割引購入ができませんでした。。
※裏技として、全旅程エミレーツ便で予約し、超過重量を割引購入後に、日付変更するとそのまま超過手荷物の割引が適用されるようです。
7.成田空港のお店の多くが閉鎖
この時期で渡航便が激減しているからか、成田空港出発ターミナルのお店がほとんど閉まっています。
いつもは、空港で食べる最後の日本食を楽しみにしているのですが、今回、オープンしていた飲食店は2つほど。コンビニも1カ所だけでした。
お腹減っていたので、結局、19時半まで開いていたマクドナルドで食事しました。。
免税店、お土産屋さんなど、軒並み閉まっていました。
最後、空港で調達しようとされている方、食事しようとしている方はご注意をー。

ラウンジですが、出国審査前のクレジットカードで入れるラウンジが一カ所だけ開いておりました。
航空会社の通常のラウンジはどこも閉まっているようでした。
ちなみに、トランジットのドバイ空港はラウンジもお店もやっていました。
8.ドバイまでの飛行機はガラガラ、ドバイからは満席
成田からドバイまでの便はガラガラでした。
ソーシャルディスタンス確保もあるのか、3-4-3列のシートで、それぞれ1名ずつしか乗っていません。
そのため、脚を伸ばして横になれます。エコノミーでも普通に爆睡できました。
いつもであれば、消灯後に映画を観ている人も多く、画面のライトがチラチラついていますが、今回はほとんど消えてました。
皆、横になって寝ているので、シートから頭も出ていない光景が新鮮でした。。
航空会社の経営が心配になりますね。。
逆に、ドバイからエンテベのフライドバイ便はがっつり満席でした。
みたかんじ、一席も余りがなかったようです。
フライドドバイ便はLCCなこともあるのか、ソーシャルディスタンスってなに?ってくらいぎゅうぎゅうでした。
国境が開いたばかりで、出稼ぎに出ていたウガンダ人の人達が戻ってきたのを心待ちにしていたのか、大合唱が始まっていました。
9.ウガンダの空港での入国はスムーズ
PCR検査の陰性証明提示などもあり、空港は混乱しているのかと思いきや、スムーズでした。
Health checkの場所で、検温して陰性証明書を見ただけでした。
いつもは、黄熱(Yellow fever)のイエローカードの提示が必要ですが、忘れていたのか、イエローカードもチェックされませんでした。
入国審査もいつもよりもスムーズなくらいでした。
今後、状況は変わるかもしれませんが、現時点の状況となります。
ウガンダでの様子
・夜間外出禁止令が出ているので、夜間は街中に人っ子一人いないのかな?と想像していたのですが、そこそこ車も走っており、人も歩いていました。
空港からカンパラへは22時過ぎだった事もあり、当然渋滞はありませんが、それでも車は普通に走っていますし、人も歩いていました。
・公共の場でのマスク着用が義務付けられており、違反者は罰金などの罪が課せられるはずなのですが、マスク着けていない人が多い印象です。
ショッピングモールなど、入り口で検温・マスク着用、消毒を義務付けているところは、だいたいマスクを着けていましたが、
普通の街中では着けていない人も多いです。
状況は刻々と変わっていくかと思いますが、現時点での情報となります。
今後、ウガンダに戻られる方の参考になれば幸いです。