ウガンダにおける低温物流(1)
弊社は宅配便で色々なものを運んでいますが、一部コールドチェーン(低温物流)に関わる品物の宅配も始めています。
きっかけは、今年の2月のケニア出張で偶然会ったケニアの食品加工会社です。彼らがある商品をウガンダで売り出すにあたり、配送する食品卸が見つからないと困っており相談を受けました。
ウガンダにも多くの食品卸業者はあり、大手もありますが、要冷蔵となる食品であったため、断られてしまったとの事。
そこで、弊社に声がかかり、検討後、配送を行っております。
(現在はケニアの大統領選挙や悪天候などで供給が一時中断)
世界で急速に伸びるコールドチェーン業界。コールドチェーンの世界市場は2017年から2022年の年平均成長率7%を超える成長が見込まれており、多くは途上国が牽引しています。ウガンダでも例外ではなく、潜在的な需要は強いのですが、各社とも中々コールドチェーンに踏み切っていきません。(高価格で安定した需要のある輸出用魚、最大手の乳業メーカーは自社カンパラ市内のコールドチェーン網は持っています。)
コールドチェーンが浸透しない理由に、
・冷凍車は、故障も多く、かつ修理・整備も困難。莫大な運用コストがかかる事。
・電源供給が不安定なところでは、バックアップ電源が必要となり高コスト。
・現在主流の冷蔵冷凍車による配送は、温度・配送サイズが車両により固定され、一般のトラック配送より配送のアレンジが困難
などがあります。
上記を解決する配送方法があれば、ウガンダ始め多くの低温物流途上国で普及する機会を加速できるのではないかと思います。
(メイン通りでも穴ぼこの多いカンパラ)
(雨で浸水するカンパラの道路)
コールドチェーンが社会的になぜ重要なのか?は次回に述べたいと思います。