ウガンダとルワンダの違い

先週、2年半ぶりにルワンダを訪れました。

ルワンダは今回の渡航で4-5回目の訪問です。
ウガンダとルワンダは隣通しで、首都カンパラから首都キガリまでは500-600キロの道のり。陸路移動でも10時間程度となります。

ウガンダも内陸国ですが、ルワンダはさらに奥となるため、多くのものがウガンダから運ばれており、ローカルマーケットなどでは、ウガンダから入ってきた商品を多くみかけます。

ルワンダは『アフリカの奇跡』と呼ばれ、首都キガリの整理された綺麗な光景、汚職の撲滅など様々な点で隣国とは異なります。

このような違いは、様々な方がブログや記事で紹介しているため、今回は私が気になったマニアックな違いを少し紹介致します。

(Rwandaの首都 Kigaliの街並み)

1.バイクのシェアが大きく異なる。

バイクタクシー(ウガンダではBoda、ルワンダではMoto)自体の違いは、有名で多くの方がブログなどでも紹介しているので、今回はバイクの種類に絞って紹介します。

ウガンダに限らず、バイクタクシーの多い国では、インドのBajajが圧倒的な強さを誇っています。ウガンダ市場でのシェア(バイクタクシー)は90%以上と言われています。その他、同性能のバイクを各社が投入し市場シェアを取ろうと画策していますが、Bajajには遠く及びません。

ルワンダは、Bajajはほとんど参入できておらず、同じくインド企業のTVSのバイクが圧倒的なシェアを誇っています。

今回、街中を歩いていてバイクタクシーに限れば、数百台見た中で、1-2台以外は全てTVSでした。

ウガンダでのTVSのシェアは3-5%程度といったところでしょうか。

また、ウガンダで走っている(販売している)TVSとは異なるモデルも多くみかけました。

この市場の違いについては、様々な憶測が出来ますが、確たる理由は掴めていません。

(皆様の中でご存知の方がいたら、教えてください。)

 

2.生乳の流通

ウガンダの首都カンパラでは、近年の発展に伴い、パックされたフレッシュ生乳がスーパーだけでなくキオスクでも一般的に販売されるようになりました。

パックされた牛乳には二種類あります。

一つはフレッシュな生乳。日本のいわゆる牛乳だと思います。賞味期限が4-5日のもの。要冷蔵保存です。

もう一つはロングライフの牛乳。こちらは、賞味期限が半年程度。常温保存可能なものです。フレッシュ生乳の倍以上の値段となります。

カンパラでは、電気の普及やキオスクでの保冷設備の普及に伴い、パックされたフレッシュ生乳が主流となっています。

※ちなみに、カンパラでも、スーパーやキオスクでパックされた牛乳を購入する以外に、ミルクマンから購入する方法、ミルクスタンドと呼ばれるミルク屋さんから購入する方法は、今でも一般的です。

地方都市や田舎では、ほんの一部の地域を除き、パックされたフレッシュ牛乳は売っておらず、多くはミルクマンやミルクスタンドから購入したり、飼っている牛から得ています。ロングライフは町によっては、中心地で売っていますが、マイナーな存在です。

 

今回、キガリにいって新たに発見したのは、首都キガリでもパックされたフレッシュ牛乳がない事でした。大小、様々なスーパーに行き、在住の方にも聞きましたが、スーパーやキオスクでパックされたフレッシュ牛乳は置いていないそうです。

代わりに、ルワンダ産のロングライフの牛乳は置いていました。また、ミルクゾーンと呼ばれるミルクスタンドで購入するのが一般的なようです。

この違いには、今後の可能性を秘めていると感じます。

 

他にも、地方流通のパターンや卸売街の仕組みなど、両都市での違いを見る事ができ、その理由を探るだけでワクワクします。理由を探る中で、色々と興味深い発見をする事もできました。