ウガンダ人採用の実態(2)
前回は、ウガンダでの採用のポイント、1)書類選考、2)電話確認まで書きました。
さて、今回は一次面接についてです。
3)一次面接
紆余曲折を経て、現在は、一次面接は、現地スタッフが行っています。ここを私抜きで出来るようになったことは非常に助かります。
何度かプロセスを見直し、彼らに採用基準を明確に伝え、彼らも失敗経験から自分の糧にしてくれた事が大きいと思っています。
一次面接では、客観的に判断しやすい部分をチェックしています。時間は運転技術のチェックを含めても一人30分強です。
例えば、
①スキル要件
②履歴書に書いてある内容と説明に矛盾がないか(職務経験や教育経験)
③年齢、出身地、住まいなどの個人情報
④勤務条件を理解し、合意しているか?
①スキルチェック
ドライバーの場合は、
・バイクを運転できるか?(一番重要です)
・英語で会話ができるか?説明が理解できるか?説明できるか?
・カンパラ市内の地理が頭に入っているか?
・面接を通して、簡単な質問の意図を理解しているか?
・他人に道を説明できるか?
などです。
以前は、運転技術のチェックは後回しにしていたのですが、今では一番最初に運転技術をチェックします。電話確認の段階で、運転経歴があると言っていても、実際にはバイクにほとんど乗った事のない人もいるからです。。
上記の中で、現在妥協しているのは、カンパラの地理力、説明力です。
これは、後から1-2週間でリカバリできる訓練体制を構築しつつあります。
また、一次面接で地理力や説明力がなかった場合でも、他が良ければ、宿題として与えて、1-2週間後に再チャレンジする機会を与える事にしています。
一番重要なのは、”現時点で知っている事”ではなく、『自身で学ぶことができる人材かどうか』だからです。自分で学べる人は、ちゃんとキャッチアップしてきます。(もちろん、割合は多くないのですが。。)
②履歴書との矛盾
履歴書と口頭説明での矛盾は頻繁にあります。(対象者の7割くらいでしょうか)
意図的に改ざんしている場合、単に履歴書の記載が間違っている場合など、探っていきます。
小学校、中学校をストレートに出ていない人も多い事。社会に出てから高等教育に行く人も多い事。
村と都会を行ったり来たりしていて、時系列でめちゃくちゃになっている場合など、色々あります。。。。
※一次面接では深くチェックせずに、二次面接で詳細に確認していきます。
③個人情報
ここも、履歴書の記載と実際が間違っている、嘘をついている場合があるので確認します。
④勤務条件の確認
再度、勤務条件(報酬など)を確認するとともに、前職や現在の報酬や給与水準も確認します。
フリーランスの仕事をしていて、自分の手元に残る月収を把握していない人もおり、雇ってから、『こんなに安いはずじゃなかった』とゴネる人が多発したため、こちらで計算して確認していきます。
この辺りが一次面接でのポイントです。
次回は本流である二次面接のポイントです。