ケニアのブリケット老舗 Chardust Ltd.を訪問しました
ケニア滞在の目的の一つは既存のブリケット工場の見学でした。
10月17日にはナイロビ郊外に位置する Chardust Ltd. を訪問しました。
(養鶏場向けのブリケットを作っている様子)
Chardust はナイロビ市内の炭売場から買い取った炭屑でブリケットを作り続け11年になります。
アフリカのブリケット業界では11年操業している同社が最も老舗になります。
(完成したブリケットを天日乾燥しています)
最初は挽き肉製造機を自身で改造した手動の機械でブリケットを作っていたそうですが、
11年の間にシェル財団を始めとして多くの開発プロジェクトにも携わったそうです。
試行錯誤の結果、現在は中規模ビジネス(レストランやホテルや養鶏場)やスーパーへの卸に特化しているそうです。
木炭しか使ったことのない、貧困家庭における代替エネルギーへの転換は最もハードルが高いと伺いました。
(工場長から説明を伺う、事業パートナー)
Chardust は原料となる炭を「上質(純度が高い)」と「普通」に分けている点がアフリカの他ブリケット企業と異なっている点の一つです。
「普通」はぎりぎりまで製造コストを下げて養鶏場に卸していたりと顧客ニーズによって原料から選別しています。
また、自社で使用する機械をほとんど手作りしていることにも感心しました。
この点はウガンダの Green Bio Energy も同じです。
ブリケットのような基本的技術による機械は、アフリカで作り、アフリカで修理できるものが一番という教訓かと思います。
私達も今週末からいよいよ試験生産を始めることが出来そうです。
東アフリカで既に頑張っている先輩企業の方から学んだことを活かして、モザンビークのニーズに合ったブリケットを開発していきます。