南アフリカに行ってきました

4日間で南アフリカの首都プレトリアと隣接するヨハネスブルクに行ってきました。
マプトからは年末の帰省を終えて南アフリカでの仕事に帰っていくモザンビーク人達と一緒に所要12時間の夜行バスに乗りました。

東南部アフリカは計6カ国(モザンビークを含めて)訪れた私達ですが南アフリカは初めてで緊張がありました。特にヨハネスブルグについては地球の歩き方に『日中も徒歩は避けるべき』と書いてあったり、南アフリカ系移民の友達には夜間信号待ちは強盗にあう恐れがあるから無視すると聞いたり危険なイメージを強く持っていました。

プレトリアとヨハネスブルグはGAUTRAINという新幹線のような電車で繋がれた巨大な連合都市のように感じました。GAUTRAINのヨハネスブルグ側の終点PARK駅 からプレトリア側の終点HATFIELD駅に向かう車窓からは街並みが徐々に綺麗になっていくのが分かります。ヨハネスブルグ在住の方の話ではアパルトヘイト前に経済中心地として栄えたPARK駅付近の治安が独立後に悪化し、企業の多くがプレトリア側のROSEBANKやSANDTONに拠点を移動させてきたそうです。

gautrain (Gautrain)

sandton

(SANDTON の Nelson Mandela Square にて。巨大なショッピングモールです。)

今回の南アフリカ訪問には弊社商品のパッケージ発注先を決めるという目的がありました。商品化の際には当社ロゴや宣伝を印刷した米袋(80KG)と着火剤販売用の小型の箱を用意する予定でいます。

何社が探した結果、マプトにはこれら パッケージ印刷(Product Printing)を扱う店がとても少ないのです。米袋印刷は皆無で、箱印刷は1件見つかりましたが一箱 180 Metical(約250円)という価格です。

マプトの企業の大多数はヨハネスブルグ付近の企業に印刷関係を発注するようで、私達が訪れた企業では9割がモザンビーク売上といケースもありました。印刷会社の方は『マプトにはパッケージ印刷を発注するような企業が少ないから、機械を輸入して起業しても採算が合わないんでしょうね』とのこと。周辺サービスの多くを南アフリカに発注する構造のためにマプトでの製造業はコストが高く、企業競争力が減る。スーパーに行くとモザンビークで製造した製品が著しく少なく、輸入品を買う経済的余裕のない庶民の暮らしはなかなか豊かにならないのだと思います。当社はそんなモザンビークに産業を興す波に加わるべくして参入しているのでくじけません。(パッケージは輸入せざるを得ませんが)

そんな南アフリカ来訪で意外だったことを幾つか挙げてみたいと思います。

① 水道水が飲める! ⇒ 南アフリカは世界でも有数の安全に水道水を飲める国だそうです。

② 新幹線のような GAUTRAIN が快適! ⇒ 構内では水を飲むことも禁止されており、とても綺麗。10分毎に規則正しくやってきます。

③ ヨハネスブルグとプレトリアが全然違う! ⇒ 上記の通りですがHATFIELD周辺はアメリカの閑静な郊外にも似た印象を受けました。そして安全です。

④ 早朝6時のスポーツクラブが盛況! ⇒ 私達を泊めてくれた友人も含めて朝6時から出勤前にジムで運動する人で一杯でした。

ちなみに私達の連れていってもらったスポーツクラブはVIRGINグループの経営でした。南アフリカにはVIRGIN航空、VIRGINモバイルも展開しておりVIRGINグループの投資が目立っていました。

南アフリカ滞在は泊めてくれて友人のおかげで予想を超えてとても楽しい時間になりました。ありがとう!

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(日本で英語を教えていた友人。現在は日本関連の企業に勤めながらキャリアに磨きをかけています。朝5時に起きてジムに行き、元気よく出勤する明るい彼女には沢山刺激を受けました。)