サンプル配布
製品販売を控えて今週から無料サンプルの配布を開始しています。配布しているのは炭屑で作ったブリケット(形成炭)とオガ粉で作った着火剤です。ブリケットのサンプル配布は12月上旬から始める予定だったのですが、炭粉の細かさにより決まるブリケットの圧縮度合と上げる為に粉砕機の稼働を待ち2月上旬となりました。
(乾燥が終わったブリケットを袋詰めしています。)
でも、やっと完成したブリケットはこれまでの試作品に比べてずっと火力が強く、燃焼中に型崩れしにくい物に仕上がりました。木炭は燃えるときに全体が透明がかかった赤金色になり、空気を送ると小さな炎を出します。そういう特徴も木炭に近づいているので、現在木炭を使っているお客さんも親しみやすいはずです。
弊社の主なターゲットは市場などで食事を売っている女性達です。モザンビーク庶民の食堂は”BARRACA(バラッカ)”と呼ばれ、炭焼き鳥、ココナッツカレー、鳥のトマト煮、レバー煮、煮豆(フェイジョアーダ)などを出しています。価格帯はマプト市内で130~70メティカル(1ドル=約70メティカル現在)で主食はシマかご飯を選べます。店舗を構えない露店タイプだと炭焼きコーン、サモサ、串焼き鳥やソーセージなどがあります。家庭レベルだと様々な統計があるようですが弊社調べではマプト市内のバラッカは99.5%木炭を使っています。(一部ガス等使用の場合も含む)
(食堂で営業する弊社スタッフ。原色のシャツが好きなようです。)
モザンビークのいわゆるインフォーマルセクターで商売を営む女性達は本当にパワフルで働き者です。朝早く起きて仕入れをして、暑い日も雨の日も祝日も遅くまで商売をします。家に帰れば子供達が待っていて夕飯を作ります。1日中働いて稼いだお金は自分の為でなく子供達の為に使います。私達は彼女達のように懸命かつ謙虚に努力をする人達が報われる世界を作る力になりたいです。
弊社ブリケットは木炭より安価で火力が長時間持続しますし、良品と悪品が見分けにくい木炭に比べ、安定品質を確保することで差別化できると思います。また商品の受取りや支払いも既存競合より便利にしたいです。この数週間でマプト市内の木炭小売価格は急上昇しています。ガソリン不足と雨期と販売ライセンスの問題が影響しあってのことだそうですが、弊社にとってはチャンスです。(下写真;右から 市場で10メティカルで売られている木炭、弊社ブリケット1KG(予定最小販売量)、木炭1KG(参考)*従来は小袋1つ1KGだったのですが価格上昇で量が減ってしまったようです。)
着火剤はモザンビークのお母さん達にとっては全く新しい商品です。ですので最初の掴みはいつも良く、市場でデモをすると一瞬で人だかりができます。一日働いて子供の面倒を見ながら夕飯を作るお母さん達が火をおこす時間を節約して欲しくて着火剤を作りました。
サンプルについていかにお客さんの正直な意見を引き出すかが今後の課題だと思います。やっとお客さんに商品を届けられるところまで来ることが出来たので、これからも頑張っていきたいと思います。
(近所のバラッカにて)