モザンビークから見える中国(2/2)
最近マプトでは涼しい気温と少量の雨という天気が続いています。寒くて水浴びはできないので、自社のブリケットでお湯を沸かしてお風呂に入っています。今回は機械を中国から機会を輸入した経緯の続きをお伝えしたいと思います。
信頼できそうな中国人数人に Alibaba.com について聞くと「大きな間違いはないはずだよ。独自で探した売主よりはリスクが少ない」という意見でした。また、Alibaba のTrade Asssurance というサービスでは商品の期限内受取りと品質確認をもって売主に支払いを移動するThird Party Paymentを使えます。
そこでAlibaba,comからブリケット形成機を選び出す作業が始まりました。まず好みの機会を選び出して売主に見積もり依頼のメールをします。Alibabaにはリストアップした機械を一覧比較したり、見積もり依頼をする定型文が自動作成される機能がありとても便利でした。加えて驚きなのが、中国の売主の返信の早さです。
今回の場合は9割の売主が1日以内にメールやスカイプに応答してくれました。
一方で分かりにくい点は、代理店販売と工場直接販売の混在です。マプトの中国人には代理店であっても工場販売のように見せかけているケースが多く、代理店利鞘の額や購入後の技術的フォローなどを考えると工場から直接購入するべきとアドバイスされました。しかし実際には工場か代理店かを断言するのは容易ではありません。
その状況を見た中国の運送サービス会社は中国国内向け Alibaba に載っている工場に連絡して、30%以上安い類似機械を探してくれましたが、そのような工場は英語ができるスタッフがおらず、海外向けの請求書も作ったことがありませんでした。その為、購入後のフォローや決済に不安が高まり支払い直前にキャンセルしまいました。
運送会社が甲斐甲斐しく仲介作業をしてくれたのは裏マージンを取っているからなのか、サービスの一部なのか分かりませんが、迷った末によりフォーマルに決済される Alibaba.com を選ぶことになりました。クレジットカードで Trade Assurance 決済をした形成機は運送会社の倉庫に運ばれ、運送会社のコンテナに積みこまれました。
今回中国の会社2社と取引した感想は”仕事が速い”ということです。仕事が速い背景に仕事熱心さと細かいリスクに不必要にこだわらないという点があると思います。どうしてあるのかわからない規定に縛られて顧客が望むサービスを提供できないというケースに遭遇することがありますが、小さなリスクより大きな利益を優先しスピード感を持って動く姿勢がアフリカでのビジネスに合っているのかもしれないと感じます。私もモザンビークビジネスの先輩から学ぶ姿勢を忘れないようにしたいです。
このような過程を経て、明日には形成機がマプト港に到着します。
待ちにまった増産なので、張り切って臨みたいと思います。