社内懇親会(BBQ)をしました。

会社を立ち上げてから2回目の社内懇親会を実施しました。今回は正社員2名とパートタイム5名を含む、総勢9名で事務所の敷地で自社製ブリケットを使ってバーベキューをしました。モザンビークでは豚と鶏のバーベキューとレタスのサラダとシマ(メイズ粉を練ったもの)が典型的なパーティーの食事です。ビールやワインやコカ・コーラも飲んで皆で楽しくすごしました。

今回の懇親会を実施した主な目的は企業理念(ミッション、ビジョン、バリュー)の共有です。これまでパートタイムスタッフに企業理念を説明したことがありませんでした。弊社の企業理念は下記の通りに存在していましたが、(本文最下部に記載)ポルトガル語の翻訳はありませんでした。

3月に弊社を訪問してくれた元ザンビア青年海外協力隊員の友人は某日系大企業に勤め、MBAを履修中です。そんな彼に弊社の課題をまとめてもらったところ、全社員への企業理念の共有という指摘が含まれていました。このような背景があり、本企画が実現しました。

今日はポルトガル語版企業理念を大きな紙に書き出して、理念を支える想いと一緒に説明しました。それに対するスタッフ達のコメントは、
『木炭の値段がすごく高い時にMACAMANENE(弊社のブリケット)を木炭価格の半額以下で売っていて不思議に思っていたが、その理由が初めて納得できた』
『MACAMANENEを買いにくるお客さんには誰でも分け隔てなく丁寧に接していると感じていたが、それが会社の理念に沿ったものだと分かった』
『お客さんに必要とされているからVERDE AFRICAが存在できることをこれからも心に留めていきたい』
などどれも本当に嬉しいものばかりでした。

もう一つ全スタッフに時間をとって説明したかったことに”炭粉が人体に及ぼす影響”がありました。弊社の生産工程では炭屑を粉砕する際に黒い煙が出ます。社員は科学についてあまり知らないが故にその健康被害について過剰に心配してきたようです。炭自体は人体にとって有害なものではなくウィルスや毒物は一切含まないことと、粒子の大きな粉塵は肺まで到達しないのでマスクをつけていれば危険性は低いことを説明しました。黒い煙は危険という概念が先行して、ウィルスや化学物質などと混同されていたのが弊社での現状でしたが、同じ目線から考える大切さを改めて実感しました。

仕事中はあまりできない個人的な話も聞けて、ポルトガル語・英語・シャンガナ語・日本語の4か国と笑い声が飛び交う楽しい会でした。今日スタッフの皆に語った企業理念を実現していけるよう、これからも頑張りたいと思います。

 

 

(以下 Verde Africa, Lda.の企業理念)

≪ミッション(会社の社会的使命)≫
モザンビーク家庭に 『なくてはならないもの』 をより快適かつ安心にお届けする。それを通して健全で、緑溢れる持続可能な社会の実現に貢献する。

≪ビジョン(会社の目標)≫
・新しい産業を創り、中低所得層の経済循環を創る。
・零細起業家と一緒に成長する。
・緑に溢れる持続可能な環境の創造に貢献する。
・雇用、成長機会、正当な報酬と処遇を持続的に提供する。~すべての人に雇用を、すべての人にチャンスを

≪バリュー(行動指針、価値観)≫
・やみくもに自己利益の拡大を追求せず、中低所得層の経済活動と生活水準の改善に持続的に貢献することを是とする。
・地域社会、取引先、社員および従業員の個性と自立を尊重する。
・各人を、人格と熱意と能力で、公平公正に処遇する。
・正直な人、約束を守る人に報いる。