新しい機械を使い始めて

6月上旬にAlibaba.comで買ったブリケットの形成機が到着しから3週間程度たちやっと生まれ変わったMacamanene(弊社ブリケットの名称 現地シャンガナ語でMacara ya manene 良い炭という意味)の販売が軌道に乗ってきました。

設定完了後、2週間目は製造スタッフが配合や新しい仕事の流れが掴めずに戸惑っていましたが、マネジメント側でテストをして仕事のルーティーンを作り実践してもらったところ、すぐに生産量が1日400キロ程度になりました。これまでの2.7倍です!現在の設備での目標は1日1トンですが、乾燥工程や原料調達や市場拡大と平行しながら少しずつ生産量を伸ばしていきます。

(機械作動初日の様子。作業に慣れておらずブリケットが超長くなってしまいました。)

 

新しい機械で作ったブリケットは圧縮度が高く、火力と持続時間が優れています。つなぎが少なくても固まるようになったので匂いと煙が減ったというメリットもあります。一方で密度が高いぶんだけ、同じ重さでも微妙に体積が少なく見えます。モザンビークの市場では肉や魚は量り売りしますが、豆や炭や塩や野菜は体積で値段が決まります。

馴染みのお客さん全員にフリーサンプルを配ったのですが、これまでと同量の新型ブリケットを持っていったところ『どうして量が減ったんだ』という反応ばかりでした。使用後は『すごく気に入った!火力も強いし持続時間も長いし最高だよ。』と皆さん言ってくれたのですが『でももっと量を増やして』という人ばかりで弊社側は『それじゃ定価割れだよ』となり堂々巡りの議論が続きました。その為、3週間目はフリーサンプルの感想を聞き、お客さんと話をすることに費やしました。体積が多く見える工夫をして、重量も少しだけ増やしたところお客さんにも受け入れてもらえて今は好調な売り上げを記録しています。

(弊社ブリケットを大袋で買ってくれているお客さんの台所。この食堂では火力の強い薪と弊社ブリケットを両刀使いしています。手前が弊社製品)

 

やはりお客さんが自社の製品に満足してくれている様子を見るととても嬉しいです。販売担当のアイレスさんもその気持ちは同じなようで、お金を超えたところにも仕事にやりがいを見出してくれている様子を頼もしく思います。

生産量と受注量が同時に増えているので大袋(40キロまたは80キロ)の販売も解禁しました。今日は大袋販売初日でしたが5袋売れました。これからは大袋も小袋も沢山売って、経常収支を黒字化して社員の給料を上げられるように頑張りたいと思います。