キャッサバの買付け
弊社のブリケットの原料として定期的に調達しているものが現在2点あります。1つは炭屑です。こちらはマプト市に点在する炭の小売り業者と弊社スタッフが価格交渉して購入しています。もう1つはキャッサバです。ブリケットを形成する際のつなぎとして使用しています。
モザンビークではキャッサバを育てている農家(特に中小規模)がとても多く、庶民の食生活にも深く根ざしています。キャッサバの葉とココナツで作った「マタパ」はモザンビークの人気料理です。しかし、首都マプトでもキャッサバ粉(別名 タピオカ粉)が市場に流通していないのです。(たまに市場で見つけても小麦粉より高いです)
(マタパ。キャッサバの葉をすり潰して煮込みます。健康に良いし、美味しい!)
その為、弊社ではイニャンバネ州の農家までキャッサバ芋を買付けに行っています。何故イニャンバネ州かというと①マプトから遠くはない②キャッサバ農家が多い③協力者がいるという理由です。その協力者とは、イニャンバネ州の青年海外協力隊(JOCV)の方々です。現在モザンビークには46人の青年海外協力隊がいます。
(イニャンバネ州イニャリメ郡までの道のり。モザンビークの中では近いともいえる?)
弊社がどのようなご協力をお願いしているかというと、地域農業事務所で働いている協力隊経由でキャッサバ農家を紹介頂いているのです。効率よくまとめ買いしたい弊社にとっては有難い力添えです。
6月にはイニャンバネ州イニャリメ郡に赴任している小森田さんにご協力頂きました。小森田さんの同僚で国際NGO主導のキャッサバ・プロジェクト所属しているルイスに紹介して頂いたのです。
(キャッサバ・プロジェクト担当のルイス(左)と小森田さん(中))
まず弊社が1ヵ月前に電話でルイスに依頼内容を伝え、彼に農家の選定と交渉をしてもらいました。小森田さんは依頼内容をフォローして、買付当日もルイスと一緒に同行してくれました。
お蔭様で無事1,165キロの生キャッサバを日帰りで仕入れることができました。次回以降は同量の乾燥キャッサバを売ってもらえるように交渉中です。現地で伺った話では現在キャッサバの買い手はほぼ某地ビール企業限られてしまっているそうです。その為、農家はかなり低い買取価格に合意せざるを得ないとか。
私達2人も昔ザンビアの青年海外協力隊員だったのですが、こうしてモザンビークの協力隊員さんに協力して頂けることは本当に有難いご縁だと感じます。