Verde Africa インターン日記 ① モザンビークに来て感じる中国への印象の変化

最近のマプトでは雨が増え、日中の気温が上がり徐々に雨季の始まりを感じています。今回のブログではインターンの久保さんがモザンビークでの暮らし、弊社での業務の中で感じたことを報告してくれます。

 

モザンビーク然りアフリカには沢山の中国人が働いていますし、市場には中国製品が溢れ、政府間でも強い繋がりがあります。そのせいかモザンビーク人に中国人と間違われることは日常茶飯事です。そんな環境の中、ご自身の中国への印象を考えてみた久保さんの視点に納得すると同時に沢山の気づきもありました。それでは続く久保さんのブログをお楽しみください!

 

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こんにちは、Verde Africa インターンの久保劍将です。本日はモザンビークに来て感じる中国への印象の変化についてお話ししたいと思います。

 

先日、三連休を利用して隣国のスワジランドに旅行をしてきました。スワジランドは英語を主要言語として使用しているため、どこでも英語が通じる事、また外国人に慣れているためか、街中を歩いていても中国人と間違えられる事は一度もありませんでした。

(マプトからスワジランド首都のムババネまでは220キロ程度の距離です)

 

これとは異なりモザンビークでは、ポルトガル語とシャンガナ語を普段話すため、英語を話す人はあまり多くはありません。また街中を歩いているとアジア人が珍しいのか、「Hey China!(ポルトガル語ではチーナと読みます)」や「你好」、「チョンチョンチャンチー」とよく声をかけられます。

 

声をかけてくる彼らは親切心で挨拶をしているのか、それとも外国人をからかためなのか定かではありませんが、これらの呼びかけに対してモザンビークに到着して間もない頃は、なぜだか不快な気持ちになっていました。これは無意識的な日本人としての誇り、または無意識的な中国に対する偏見によるものなのでしょうか。いずれにせよ現在では、そういう声をかけられても不快な気持ちになることは少なくなってきました。むしろ「你好」や「我愛你」といった自分が知っている中国語で返答する時もあります。

 

恐らくこの気持ちの変化は、

  • 中国人と間違えられる事への慣れ
  • 自分自身モザンビーク人とスワジランド人を外見だけでは判断することができないという理解
  • 中国に対するリスペクト

によるものだと思います。

 

とりわけ③について、モザンビークに来る前と後では中国に対する見方が変化してきたと感じます。例えば、日本では安価で粗悪という印象を抱いていた「Made in China」に対して、モザンビークでは安心感を覚えるようになって来ました。

 

先週末、弊社に中国から遥々海を渡って新たな粉砕機が届きました。その際、機械と同時にドライヤー(ブリケットの天日乾燥台)の雨避けで必要なビニールシートも購入したのですが、1週間それを使用してみて、モザンビークの商店で購入したものより丈夫で、非常にコストパフォーマンスが高いと感じました。

 

モザンビークの商店で購入したビニールシートは薄く脆いため、数回使用しただけで、ドライヤーの木や金網、石と擦れて穴が空いてしまう程です。このビニールシートが脆いとせっかく生産したブリケットが雨に濡れて販売できなくなってしまうため、これから雨季に差し掛かって来るモザンビークでは、ある程度の丈夫さを兼ね備えた品質が重要です。

 

(朝一番にシートを外す作業を行うスタッフの様子)

 
日本製品と比較すると中国製品は確かに品質が悪いのかもしれませんが、モザンビークのような途上国で、求めている物を求めている品質で見つけることが難しい環境では、「Made in China」の存在は大変有難いことだと感じています。

 

日本からモザンビークヘやって来てみて、今まで気づかなかった新たな発見を多く見つけるようになりました。このような新鮮さを2ヶ月、3ヶ月経過した時にも感じること出来るように日々感じたことを大事にしていきたいと思います。

 

業務に関しては、出来ることを少しずつ進めている段階から、主体的にやりたいことを進めていくことができるようにしなければと感じています。モザンビークでの生活に慣れて来ると、当然時間感覚が段々と早くなっていきます。そういった中で、日々の時間を無駄にしないように心がけていきます。ありがとうございました。

(急遽雨が降り、ビニールシートをかけに行った時に見つけたカエル)