VERDE AFRICAインターン日記②賄いで感じる現地スタッフとの感覚の違い

今回のインターン日記は社員食の賄いについてです。弊社では生産開始と同時に賄いを始めました。会社を立ち上げたばかりで生産していなかった頃はマネージャー2人を含めた計4人のメンバーだったので、顧客調査を兼ねていつも地元の食堂でお昼を食べていました。その頃は『科学調味料が気になる』とか『お腹がもたれる』など不満を言っていました。でも毎昼スタッフを同じ賄いを食べる今となっては美味しい肉魚を食べていたあの頃を懐かしく思い出します。

 

賄い開始後も試行錯誤を続け、コスパが良くてスタッフが満足できるメニューを探してきました。スタッフの希望次第でメニューを選んでいた開始当初、肉や油が次第に増えて、材料費が過剰になりました。その時は健康の観点も含め、全員と話合い、肉は週1回と合意しました。また材料費が安くても極端に時間や労力がかかるメニューがあます。それらのメニューを作る日はどうしても生産補助スタッフの他業務に支障が出るので、私達の大好きなマタパという料理も次第に賄いから姿を消していきました。そのような経緯を経て久保さんがこれから紹介してくれる賄いメニューに落ち着いたというところです。それでは久保さんのブログをお楽しみください!

 

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こんにちは。Verde Africaインターンの久保劍将です。弊社では、生産業務を行う週4日間、従業員に賄いとしてお昼ご飯を提供しています。お昼ご飯を作ってくれるのは、以前のブログで紹介させていただいたVasta (バシュタ)です。主にメニューは4〜5つで、今回こちらのブログで紹介させていただきます。

 

  1. フェイジョアオン

– 豆を煮込んだ料理で、従業員から人気です。ニンニクと玉葱、トマト、人参を炒めたものも入っています。

 

  1. フェイジョアオンニャンバ

– 1と同様で豆を煮込んだ料理。ただ豆の種類が異なります。

  1. フランゴ

– 鶏肉を煮込んだ料理。トマト、ニンニクと玉葱、トマト、人参も入っています。

 

  1. コービー

– キャベツのような野菜を煮込んだ料理。ココナッツとアメインドン(ピーナッツ)、玉葱も入っています。

 

  1. フォリャ・デ・アボボラ

– 4と同様の作り方で、南瓜の葉を煮込んだ料理。

 

基本的には、豆か野菜を煮込んだ料理が主となります。こういったモザンビークのローカル料理は、和食のように少し味付けを変えたり、何かで代用したりすることは難しいようで、この料理にはこの材料が必要と決まっており、味が毎度一緒であることが多いです。そのため、モザンビークヘ来て最初の頃は、個人的にはどんな味なのか想定しやすく、食べる前のワクワクが少ないと感じていました。また、「美味しいけれど、そそらない」といった第一印象でしたが、最近では、週1回はフェイジョアオンまたはフェイジョアオンニャンバ等の豆を煮込んだ料理が食べたくなります。

 

和食と異なる点で、もう1点。上記のメニュー全てにおいて、煮込み料理といえど、ニンニクや玉葱等の野菜を炒める段階があるのですが、その際の油の量が全く異なります。炒めるという言葉ではなく、揚げるという言葉が適している程です。こういった食事の違いは、自分自身を含め従業員の健康問題につながる可能性もあるのではないかと思います。現に従業員の中には、高血圧や糖尿病を患っている者もいますので、改善していきたいと考えています。

 

 (油で玉葱を揚げる写真)

 

今回ご説明した食事の違いだけでなく、業務の中で感じる文化的に異なる点が多くあります。それに対して、必ずしも日本人的考え方を押し付けるのではなく、お互いがやりやすい方法、かつ会社のためになる方法を模索し、従業員に共有していきたいと思います。日本人である自分にとって当たり前ではないことが、モザンビーク人である従業員にとっては当たり前のことで、その逆も然り。それを指摘し、理解を得ることは非常に難しいことであると感じます。今回に関しては、従業員自身の健康ためであるということで説明したいと思います。