機械メンテナンスについて

こんにちは!Verde Africa の有坂です。今週は機械の不調が続きあまり生産量が上がりませんでした。今日は機械メンテナンスについて最近感じたことを綴ってみたいと思います。

Verde Africaは製造業なので”機械がお金を生み出す”タイプの業種といえます。その為、『機械素人の私達がモザンビークというアフリカの国でキチンと機械保守して稼働率を保てるのか』という点が起業前の最大の懸念点でした。起業前に様々なアドバイスを受けましたが、あるケニアのブリケット企業の方の『悲観することはないよ。ブリケット製造に必要なのはいわゆるVILLAGE TECHNOLOGY (直訳すると村レベルの技術=基本的な技術という意味でしょうか)でアフリカの機械工でも十分に保守できる。VILLAGE TECHNOLOGY におけるアフリカ機械工の能力はむしろ先進国より優れているかもしれないね。』という言葉に勇気付けられました。

現在弊社には3台の機械が稼働しています。私を含めて、生産リーダーのロベルトも機械保守について勉強中ですが、優れたモザンビークの機械工が指導してくれる環境があれば何とかやっていけそうだという印象を持っています。

 (形成機を調整するスタッフ)

 (粉砕機を調整するスタッフ)

この度、その機械保守アドバイザーを見つけることができました。その人はあるモザンビークの機械会社で20年以上の勤務歴を持つ機械工です。弊社がモザンビークで購入した機械修理の為に何度か来社してもらった際に、機械に関する知識も時間を惜しまず問題分析してくれるその人格も素晴らしい!と思いスカウトしました。弊社はまだ小さく熟練機械工の方をフルタイムで雇う余裕がないのでその方には仕事以外の時間でアルバイトのような形で月2回の保守、必要に応じた修理をしてもらうと合意しました。いい人が見つかって良かったです。

中国のALIBABAで購入した機械はすぐ調子が悪くなります。また日本の感覚だと購入時に絶対ついてくるはずの取り扱い説明書もありません。営業担当に保守プロセスについて聞いても、(専門外だからか)細かいことは教えてくれません。それでも、機械は圧倒的に安く、また使える(壊れても修理可能なので)ので文句は言えないと複雑な心境ながら納得しています。ただ、購入後に熟練機械工に状態確認してもらい、保守指導を受ける事が必須です。

 (先日弊社を訪問してくださったバイオマス炭化プラント企業明和工業の営業の方が、Oリングの役割や機械清掃を含めた日常的保守の大切さについて指導してくださりました。こういうアドバイスは限りなく貴重で有難いです。)

今回も購入した粉砕機のベアリングが使用開始後3週間で壊れてしまいました。丁度、ビザ更新で南アフリカのヨハネスブルグに行くところだったので、ベアリング専門店に行ってきました。ヨハネスブルグにはベアリングやOリングなどを専門に扱う卸企業が集まっているエリアがありそこで必要なものをすべて調達できました。ベアリング販売企業の方はASAHI製のものを輸入しに、定期的に日本出張するそうです。私達のベアリングについても丁寧にアドバイスしてくれて、炭の埃が入り込まないタイプのベアリングを購入させてもらいました。

 (ヨハネスブルグにあるベアリングの専門店。南部アフリカ各国からバイヤーが買い付けに来るそう。)

 (3週間で壊れてしまったベアリング。納品時の品質と保守の問題両方ですね。)

勉強することは山積みですが、VILLAGE TECHNOLOGYの機械はなかなか面白いと感じています。これからも楽しみながら皆で学んでいきたいと思います。