2回目の雨季を迎えて

Verde Africa の有坂です。

ナイロビでのワークショップに参加したのはかれこれ1月下旬です。ワークショップでは様々な分野でバイオ燃料の取組みをしている官民多様なプレイヤーと出会い、大きな刺激を受けてやる気一杯でマプトに戻ってきました。

工場に戻ってみると生産機械の故障が発生しており修理にかかりきりになりました。私自身が修理する訳ではありませんが機械の調子が悪いと、全神経を修理に集中します。2回の大きな故障が立て続けに起こり修理にしばらくの時間を要しましたが必要物資をすべてマプト調達できたのが救いでした。

そのあとはマプト近郊で異例の大雨が続いています。大量に降り続いた雨のせいで市のゴミ集積所のゴミ山が雨で崩れて、近隣の家屋になだれ込み死者がでました。また、マプト市の一部のエリアが雨により浸水して家屋や家財道具が駄目になってしまった家庭も多く発生しました。

 

 (雨が降ると売り先の市場の通路も水浸しになります。)

 

一方で、局地的な干ばつも見られます。マプトの北西部に位置するテテ州では長期に渡る干ばつが住民同士のいざかいに発展しているそうです。ちなみにいざかいの理由は職業柄雨を望む農民が、雨を望まない商人と漁師が”雨を縛ってしまった”と信じて彼らと喧嘩になっているということ。

マプト市とテテ市は距離にして1,500キロしか離れていないにも関わらず、このような極端な天候の違いがあり『これもまた気候変動の影響なのか』と思わざるをえません。

そんなこんなでやっと一息ついたところで、雨のせいか木炭の価格少しずつが上がり始めています。加えて、この時期に手に入る木炭は品質が悪く恐ろしく早く燃え尽きてしまうそうです。それに伴い弊社への注文も増えています。起業してから2回目の雨季、納屋を在庫で一杯にして販路拡大に臨む予定だったのですが、不覚にも在庫が空の状態で迎えてしまうことになりました。でも、頑張ります!

この一連の出来事で生産能力と機械保守、安全指導の徹底、収益性の高い事業への多角化など幾つかの課題が浮き彫りになってきました。それらについては改めて少しずつブログに書いていきたいと思います。

(明日は晴れますように。)