本を出しました!
こんにちは。Verde Africaの有坂純子です!
この度、事業パートナーであり夫の有坂之良(ゆきよし)が本の出版をさせていただきましたことを、この場をお借りして紹介させていただきます。日本帰国中の7月6日には吉祥寺で本の出版記念パーティーという形での事業報告会を開催しました。
この本には私達がモザンビークへ渡り、事業を始めたキッカケやその準備、またモザンビークで受けた洗礼(?)について綴っています。
AmazonのKindleという媒体を通して、誰もが筆を取り、自己負担なしで出版できる時代となり、モザンビークにおいて一般庶民に向け炭を売るという私達しかしていない挑戦を人々に知ってもらいたいという思いから出版しています。私達の物語はまだまだ始まったばかりですが、良いことも悪いこともその一つ一つを大切に残していけたらと思っています。
今回は特別にその一部をブログ内で公開させて頂きます。”面白いな”と思って頂けたら是非、アマゾンをポチッとしてあげてください。
(本の表紙です。この本を作るにあったって、表紙デザインも編集もプロの方に協力して頂けて、感謝感謝でした。)
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(以下、Kindle 本 本文から抜粋)
はじめに
「モザンビークってどこ?」と聞かれることが多い。僕もザンビアに行くまでは、モザンビークについて知っていることは少なかった(ザンビアも行くまでは名前すら聞いたことがほとんどなかったけど)。世界最貧国のひとつと言われているけれど、資源に恵まれ、またその地理的な好条件から多くの国や企業からの注目を集めている。実際に住んでみると日本人にはよく合う国柄だ。海があることと、植民地時代のポルトガルの影響もあってか、食のバラエティも豊富、それにモザンビーク人は陽気で人懐っこく、治安も安定している。モザンビークはアフリカの中でも生活しやすい国のひとつなのではないか。そして美しい青の海が広がり、サーフスポットはいつでもほぼ貸切状態である。東京近郊の芋洗い状態で波を取り合うような環境はここにはない。
モザンビークは、南アフリカ、スワジランド、ジンバブエ、ザンビア、マラウイ、タンザニアに接し、海を挟んで東側にはマダガスカルがある(図①参照)。旧ポルトガル植民地で、1965年から独立戦争を戦い、1975年に独立を勝ち得た。現在もポルトガル植民地時代の影響は多く残り、母国語はポルトガル語で、街並みもマプト中央駅舎などポルトガル植民地時代の建物が多く残り、ここはヨーロッパか、と思わせるほど美しく歴史を感じる。日本との関係は遡ると、織田信長の家来として有名な「弥助」は現在のモザンビークの出身で、ポルトガル人によって日本へ連れてこられた。それから約400年、現代では世界で最大規模の埋蔵量を誇るガス田が発見されたことがきっかけに、日本の大手商社が投資し、また港、鉄道、発電所などのインフラ関係へ、多くの日系企業が進出している。
図① モザンビークの位置図
図② モザンビークの国内の州
そんなモザンビークで僕と妻の純子は会社を立ち上げた。「Verde Africa, LDA」 は『ブリケット(形成炭)』を製造し、一般的なモザンビークの人々へ誰でも手に入る価格で販売している。ブリケットとはちくわぶのように穴の空いた筒状の炭であり、日本では焼肉屋などで時々見かける。石炭やおが屑を原料にしてできたものなど、様々なタイプのものがある。モザンビークにおいては木炭を作るために木を切る。木炭を製造するためのライセンスが一応あるものの、ほとんどが生活に追われる住民たちの無計画な伐採にあい、大きな木が生い茂った風景を見る事は少ない。南アフリカからモザンビークに入ると、南アフリカ側は大きな木が沢山生えているが、モザンビークに入ると木の少ない荒野と変わる。国境をまたいだだけで土壌や気候が大きく変わるとは考えにくいので、切ってしまったのであろう。僕たちの作るブリケットは人々が捨ててしまっている炭クズを粉末にし、でんぷん質のツナギと混ぜ合わせ形成する。木を切ることなく廃棄物から成る『再生エネルギー』である。
どうして僕らが炭を売ることにしたのか。アフリカビジネスを志して約3年、庶民の暮らしにおいて「なくては生きていけないものを届ける」という軸で事業案を検討してきた。
「なくてはならないもの」=「生活必需品」をお客様へお届けすることで、彼らの生活の底上げが少しでもお手伝いできると僕たちは信じている。生活必需品だからこそ顧客はお金がある日もない日も購入せざるを得ない。このニーズに答えることができれば、地域社会に支えられた、マクロ経済要因の変化による外的ショックに強い事業を継続できる。外的ショックとは、例えば、為替・物価の変動が挙げられる。図③のグラフはモザンビークのインフレ率を示しているが、年によって大きく変動していることがわかる。物価の変動が激しく、生活必需品にも影響を与える。
図③ モザンビークのインフレ率
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