こども時代から広がり続ける超えられない格差

みなさんこんにちわ。ガーナ発kawaiiコスメの相川香菜です!

今回はガーナ北部滞在で感じる都市部と村落部の格差問題について書かせていただきたいと思います。

いわゆる先進国と途上国間の格差問題だけではなく、ガーナでは首都アクラのある南部の地域と私が滞在していたタマレのある北部州の間では大きな経済格差があります。

特に北部3州のNorthern, Upper East, Upper West州はいわゆる貧困3州と呼ばれ、援助機関等でも特に重点地域として認識されています。

私が住んでいた村はNwodua(モデュア)というところは、上の写真で黒囲みをしているTamale(タマレ)という北部州の州都から車で約30分ほどの距離にあります。

物理的な距離としてはそんなに遠くありませんが、この30分の距離の間には、多くの違いが存在しています。

今回は北部州の州都タマレ近郊と村落部で見られる格差についてお話ししたいと思います。

(写真①:タマレに住む元同僚の小学校の先生のお宅でホームステイした時の家族写真)

(写真②:Nwodua村の隣にあるKpilo/Napagyili村(ピロ・ナパイレ村)のこども達と撮影)

(写真③:Nwodua村でシアバターを作る女性たちの全体集会を行った時に撮影)

このように3枚の写真を並べた時に何か違いに気付くでしょうか?

まず写真だけで判断できる点として、子供達の服装があると思います。

写真①の子供達の服装に比べて、写真②の子供達の服装は少し汚れなどが目立ちます。

村落部ではひとりのお母さんが5、6人の子供を産むのは当たり前の光景ですが、写真①の元同僚の家庭では今のところ子どもの数は2人で、1人あたりの子どもにかけられる費用に違いがあるのが理由の一つだと思われます。

次に写真①と写真③の女性の服装にも気づくでしょうか?

写真①の中の子供を抱いているお母さんはジーンズを履いていますが、写真③の女性たちはみな色鮮やかなアフリカ布をスカートのように巻いているのが分かるかと思います。

ガーナ北部ではイスラム教を信仰している人々が約90%おり、イスラム教を信仰する北部では、女性が下半身を晒すのはよくないと言われます。(暑いので上半身は比較的軽装なのが上手いことアフリカナイズドされている気がするけれど。。)

都市部の女性たちは社会進出も進み、ジーンズなどのズボンを履くようになってきていますが、村落部の女性たちでズボンを履いている女性を見たことはありませんでした。

最後にこれは写真からは判断出来ませんが、言語の面で大きな違いがあります。

写真①の元同僚の家庭では誰もが英語を話しますが、写真②と③に写っている人々の中で英語で会話することができるのは、唯一私の右隣に立っている男性だけです。

ガーナの公用語はイギリスの植民地支配を受けていた影響から「英語」ですが、各地域で様々な部族の言葉が話されています。ここガーナ北部州ではダゴンバ族の言葉であるDagbani語(ダバニ語)が日常的に話されています。

英語は学校教育で身につけていくことになりますが、そもそも村落部では親世代が学校教育をまともに受けていなかったり英語を話せないので、子供達の英語定着度はかなり低く、すべての教科の教科書が英語で書かれ、教室でも英語を話すことが推奨されている学校現場では、現状と理想の間に大きな開きがあります。英語での理解が難しい村落部の子供達はこのため学習定着度もかなり遅く、中には授業内容についていけなかったり、家庭内労働に従事するため学校からドロップアウトする子も少なくはありません。

一方で、都市部に住む子供達がなぜ早い段階から英語を話せるかというと、親世代が英語を身につけていること、公立学校ではなく幼少教育から英語を使うことを訓練させる私立学校に入学させることなどが理由に挙げられます。

このため写真①のお母さんの腕に抱かれている3歳にも満たない幼い子供でも英語で会話が成り立つくらいにはなっていました。

まとめると、

親世代が教育を受けていない→子供も学習環境が整わない→英語での理解が難しくなりすべての教科にも悪影響→農業等の肉体労働以外に従事できない→貧困家庭に陥る

という流れがこども時代から根付き、世代を重ねるごとにその格差は超えがたいものになっていくのです。

私がガーナ北部、しかも村落部の特産品であるシアバターを生産している女性たちを巻き込んで事業を展開していきたいと考えた理由はここにあります。

こども時代から広がり続ける格差に終止符を打ち、

世代を超えて続いていく貧困連鎖を断ち切ち、

お母さん世代に継続的な雇用を創出することで次の世代の子供達が平等に教育を受ける権利を確保すること、

これらの目標達成のために、このガーナ北部から発信する可愛い化粧品が欲しいと思ったのです。