大盛況!アフリカ起業家セミナー

8月27日(土)に開催した「アフリカ起業家セミナー」は大盛況でした!天候が悪い中、アフリカに関心がある方々のご来場をいただき、会場はほぼ満員御礼。オープニングにはケニアで開催されているTICAD VIで現地入りされている日本アフリカ友好議員連盟の会長、衆議院議員の逢沢一郎先生からの開催のお祝いの電報を代読いたしました。

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今回のセミナーの開催に当たっての難点は、日本のアフリカ関係の重鎮のほとんどケニヤに現地入りしていることでした。駐日アフリカ大使も全てです。その中、駐日ブルキナファソ大使館のベンジャミン・ナナ一等参事官が助け舟を出していただき大変感謝しております。広大なアフリカ大陸の54カ国を複数の国々に束ねる地域経済共同体の取り組みについてご説明いただきました。

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アフリカでは日本製品の評価が高く、(ご自身も1994年に購入したヤマハのオートバイをまだ持っているとか)、正直で勤勉な日本人がもっとアフリカに進出するようにアピールしていただきました。

第二部のパネルは、その正直で勤勉な日本人のお三方に登壇していただきました。「アフリカ・タイム」など現地のゆったりとした習慣が課題としながらも、それぞれの立場から熱心に語っていただいたおかげで、「10分ぐらい」でお願いしたプレゼンは、かなり時間オーバーしました(笑)。

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国際協力機構(JICA)のアフリカ部次長の小森正勝さんから、今回のTICADで国際援助の立場から設けているいる数々のイベントの日程などご説明いただきました。①経済問題(産業インフラ整備など)、②ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(保健制度、公衆衛生の普及)、そして③社会の安定(若者の雇用など)が三つの柱です。

DMM.com海外事業部の DMM.Africaは、会長の亀山敬司さんが「アフリカのほうが将来性あるんじゃないか」という一声で立ち上がった事業です。2015年12月に、100万円を持って9人がアフリカに市場調査へ向かいました。メンバーのお一人である吉岡伸太さんから、「事業は何でも良い」、「5年先のチャンスを見据えた先回り」で「5年間で100億円の事業投資」という斬新的な構想についてお話をいただきました。

そして、NPO法人AfriMedicoの代表理事の町井恵理さんは、Medicine for the last mile(全てのアフリカの人々に健康を届ける壮大な構想を、日本で300年の歴史を誇る「置き薬」で実践されています。前金なしで薬を身近において使用分だけ代金を回収する「置き薬」は、インフラが未整備、大家族、皆保険制度がないなど昔の日本の状況が現在のアフリカ農村部の状況と似ているところがあることに着眼したのです。

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休憩時間には、このように、それぞれのお取組みに関心を持つ方々で殺到しました! 皆さんのアフリカへの情熱を肌で感じることができました。

その間、会場運営側が一生懸命に手を動かしていたのはアフリカとのネット中継の接続です。上手く接続できるかドキドキしていましたが、無事につながりました!

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ケニアからアフリカ起業支援コンソーシアムの選考運営委員会のメンバーである黒川清先生佐藤芳之さん、および(コンソーシアムの会員である)住友化学の広岡敦子さん、アフリカ開発銀行アジア代表事務所の前所長の玉川雅之さんというオールスター・キャスト、そして、コンソーシアムの支援先候補である山口遥さんから生の声を聴くことができました。

また、ルワンダの唐渡千紗さんともつながることができて、お子さんとお二人の元気な様子がうかがうことができました。一方、TICAD会場で安倍総理と握手された後、ネット中継に試んだ山本歩さんとのネット接続が途切れてしまいお話しをお伺いすることができなく、残念でしたが、山本さんからは東京の会場の様子が見えていたようで良かったです。

アフリカからの皆さんのご協力のおかげで、東京会場の臨場感がかなり盛り上がりました。インターネットを通じて、遠いアフリカと日本の距離感を縮めることができることを確信しました!

今回のアフリカ起業支援コンソーシアムのキックオフ・イベントにご参加くださった方々、本当にありがとうございます。また、コンソーシアムの設立にご賛同いただき、会費を通じて起業家支援の財源をご提供していただいている企業スポンサーの皆様には重ねて御礼を申し上げます。小さく始めて、大きく育てて行くことに努めますので、これからも大勢の賛同者がコンソーシアムのお仲間に入っていただけることを期待しております!