ケニアでの玉ねぎ事業を始めるまで

こんにちは。ケニアの玉ねぎおじさん河野です。

今回は本事業の意義や選定理由について書いていければと思います。

 

ケニアの農産業市場は3兆円

ケニアの農産業は現時点で約3兆円あると言われており、さらに2030年には10兆円程になる見込みです。

また、生鮮食品の流通においては大手小売り(スーパー、ハイパーマーケット等)が参入してきてはいるものの、依然として路上で小売業を営んでいる人から購買する人がまだ大多数のマーケットです。

ストリートベンダーの様子

ストリートベンダーとの写真

ケニアの生鮮食品市場の課題とは?

・生鮮食品の流通において、中間マージンを大きく取るブローカーが多くいること

・プロ―カーは利幅が大きくとれることもあり、ほとんどが個人で活動しており、組織化されていない​​

・農家やメインの顧客であるストリードベンダーがトラック等への投資ができないため、ブローカーとの交渉では足元を見られて適正価格での取引ができていない

・ブローカーは食料用の倉庫をもっていなく卸売マーケットでのトラックからの売り切りのスタイルが主流なため、農家からの価格の変動を受けやすい

・小売店まで直接配送するサービスがないこと。卸売マーケットまでいかなければ値段も品質もわからない

卸売市場の様子

 

課題をどう解決しているか?

「YasaFi」としては大きく分けて2つの機能があります。

1つ目は倉庫機能です。

常時一定数の買い付けを常に農家から行うことができ、雨季等による価格の変動にも対応できるようになります。また倉庫内で顧客が求めている品質やサイズの選定を行い、品質管理の徹底を行なっています。

自社倉庫1,2階

自社倉庫3,4階

 

2つ目は配送機能です。

通常、ケニアにいるストリートベンダーは、野菜の卸売りマーケットまで毎朝足を運び、野菜を購入しているが、「YasaFi」はドライバーと一緒にローカルマーケットまで行き、赤玉ねぎをストリートベンダーに直接販売しています。毎朝前日に決めたルートでそれぞれのマーケットを回り、赤玉ねぎを量り売りで販売し、マーケットにつくとトラックの周りにストリートベンダーが集まり、一人づつ販売対応を行なっています。

マーケット毎に社内で情報を整理して、適した曜日、時間帯に赤玉ねぎを配送している。この曜日の、この時間にYasaFiの配送トラックが来ると認識させることで、ストリートベンダーが卸売りマーケットや他社から赤玉ねぎを買ってしまうのを防いでいます。それらに加え、SMS (携帯電話のテキストメッセージ) で販売価格についての情報を提供したり、SMSもしくは電話で前もってオーダーを取っています。

玉ねぎを配送のトラックに載せている

量り売りをしている様子

将来的には全ての生鮮食品を扱いたいと思っていますが、まずはケニア内で消費量1,2位を争う赤玉ねぎから事業を開始しました。まずは、赤玉ねぎで市場を獲得し、自社オペレーションを強化したのちに多品目展開も進める予定でこの領域で事業を決定しました。

 

次回は本事業の規模感やどれだけのユーザーに支持をされているかについて、書いていきたいと思います。