TOPISH Bakery No.46 ~退去勧告~


ガーナのパン屋の石本です。 久々にパン屋に戻って来たその日に、不在中にあった色々な問題をマネージャー達に聞かされ、頭がいたいな〜と思っていたのも束の間。 いきなり工場の土地のオーナーから退去勧告が。全ての問題がどうでも良くなるような衝撃でしたが、前向きに捉えていこうと思います。


さて、もう今の工場でパン屋を始めてもうすぐ4年が経ちます。 敷地内の小さなスペースと、ミキサー&ローラー&オーブン一個ずつで始めたパン屋も今では屋根を拡張し、倉庫を作り、少しずつ生産能力に合わせて投資をして来ました。


中心地にもアクセスしやすく、大通りまで徒歩3分、近くにはKIOSKやご飯屋さんが色々ある為、ロケーション的には申し分なく、この場所が好きなのですが、どうしても土地のオーナーとは折り合いが悪く、いつかは引っ越したいと考えていました。


土地のオーナーはずっと向かいの家からこちらの動きを監視しており、スタッフ達が友達などを連れて来ると怒鳴り込んで来たり、草が伸びて来ると「お前達の金で草刈りをしろ」と騒ぎ散らしたり、「俺は土地のオーナーなんだから、パンをよこせ」と勝手にパンを持っていったりします。


今回、7月末で一年間の契約が終わる為、土地のオーナーとしてはこの機会に①家賃の大幅な値上げをしよう、②1年分の家賃の前払いではなく、2年分を搾り取ってやろう、と考えた様で、その伏線として退去勧告書を持って来たのでした。


通常、私は土地のオーナーと顔を合わせたくないので、自分は居留守を使い、スタッフに契約系はお願いしていました。しかし、オーナー的には気に食わず、石本と直接交渉をしたい、と言う思いが強かった様で、居留守を使えない朝6時前に無断で工場に入り突然私の部屋をノックして来たのでした。


「ここでパン屋が出来なくなったら、困るだろう。断れまい。」と言わんばかりに、ニヤニヤしながら書類を渡してくる土地のオーナーは、「もしこの書類の内容が理解できなければ説明してあげるから、一人で私の家に来なさい」と言い残して去って行きました。


早速マネージャー達を集め、いくつかの対策・選択肢を検討する事にしました。これから2ヶ月ほどで新しい工場候補を見つけるか、新しいスタイルでの営業を模索するか、それとも閉じるか。これからスタッフ達と話し合いながら今後について考えていきたいと思います。