TOPISH Bakery No.65 ~捜査~

ガーナのパン屋の石本です。
TOPISH Bakery捜査本部指揮官として、この二日間、相手の動きを読み、捜査員に各情報収集を支持し、こちらの動きが把握されない様に守り、更なる被害を食い止める為に協力者達に根回しをし、とパン屋以外の仕事に追われていました。

さて、ある配達チームがTOPISH Bakeryの配送車両を使って他社のパンを販売しているという情報を元に、とある地域にある小さなパン屋が特定されました。そこには、元TOPISH Bakeryで短期間働いていたスタッフがおり、どうやら彼と結託していた様です。

生憎その日は既にパン屋が閉店していた為、近隣のパン屋(2件隣接している)に話を聞くと、「最近は白と黄色の配送車両がきてるね、若い男の子もパン作りの手伝いに来ているよ」との情報が。うちの配送車両がここにパンを積みに来ている事を確認しました。

また、生産チームの一人から、「そう言えば、朝早くに配送チームの奴がパンの包装を持って行ってたよ」との情報が入りました。また、別の配送チームから、「4日ほど配送してないはずの地域に、TOPISH Bakeryのパンが売られている。おかしい」という連絡が入りました。

取り敢えず、売上金の回収と事情を聞くのに、パン屋に来る様に伝えるために電話をするも配送チームは連絡を無視し、携帯をオフにする始末です。ただ、配送チームの一人は工場内に住んでいる為、彼が部屋に戻ったらすぐに石本に報告する様に全スタッフに指示を出しました。

その間、他スタッフ達への聞き込みを続ける中で、その配達員の様々な問題が明るみになって来ました。問題児だけど、頭も良いし、悪い奴ではない。

石本がちゃんと面倒を見て、方向を間違えない様に指導して行ったら、きっと将来はいい人材に育つ。そう思って接して来たし、他のスタッフと衝突する度に本人にも直接伝えて来たつもりでしたが、結果は、そんな簡単なものではなく、期待は淡くも消え去りました。

マネージャー陣で情報を精査し、大まかなストーリーを把握しました。そして、配送チーム二人の処遇について協議し、対応を決定しました。同じ村から来た仲間を、自分たちの意思で、言葉で、解雇するということの重さに、マネージャー達は何度も沈黙し、そして「俺には判断できない、石本の判断で決めてくれ」と懇願して来ました。

「解雇かどうか、決めるのは俺だ。伝えるのも俺の仕事だ。ただ、マネージャーとして、仲間として、君たちの意見を言って欲しい」

と、本音で意見を言ってもらうまでひたすら待ちました。

夕方、隠れる様に帰って来た配送スタッフの一人を捕捉し、マネージャー陣と話し合いをする事になりました。