エチオピアの人口分布

どうも、竹重です。

 

今回は、エチオピアの人口という観点から酪農事業の将来見通しをどの様に捉えているのかについて書いていきたいと思います。

 

人口で捉えるポテンシャル

 

最後のフロンティア、アフリカ大陸なんて言われる様になってきた昨今ですが、そのポテンシャルをどの様に図っているかご存知ですか?

エチオピアの場合は、やはり約1億人いる人口を基にこのポテンシャルが語られることが多い印象を受けます。

まぁ、内需型の商売か、外需型の商売かなど、ビジネスモデルによってポテンシャルの測り方は変わりますが、世界中どこの国を見ても、やはり人口が1つのポテンシャルになっていることは間違いないと思います。

人口をその国のポテンシャルを測るのに用いる際には主に2つの側面があると思います。

消費地(マーケット)としての人口

1つ目は、消費地(マーケット)としての人口です。

銀行員の際に駐在していたインドネシアですが、最近はこちらの消費地として存在感を増している印象ですね。

人口が多ければ、その分消費財が売れるのは当然といえば当然ですが、この消費財の購入についても、生活必需品や食料などを除くとエチオピアで日本企業が販売対象とするような収入を得ている方々はまだまだ少ない印象です。

なにせ1人あたりGDPがまだ年間で1,000ドルに満たないくらいなので。

労働力としての人口

2つ目は、労働力としての人口ですね。

国の発展過程で過去、日本を含めて多くの国が労働集約型の産業から国を発展させてきたと思います。

中国や東南アジア、インドなどへの日本企業の進出の多くが、やはり、安い労働力を求めてこうした地域に投資を進めていったと考えられます。

こちらの切り口で行くとエチオピアは、アフリカ大陸の中でも安い労働力というのはかなり魅力的だと思います。

実際、最近はエチオピアに対する繊維関係のFDI(外国直接投資)は増加傾向にあります。

世界有数のファストファッションブランドなどもすでに工場を持って製品の製造などを開始しています。

こうした外国直接投資の増加により民衆の収入がボトムアップされてくると1つ目に書いたマーケットとしてのポテンシャルも育ってくるのでしょう。

 

人口分布について

 

さて、ここまではざっくりとエチオピアの人口と現状の消費地、労働力としての人口について書いてきましたが、エチオピアを人口で捉える際にもう1つ大事な要素が人口分布かなと思っています。

エチオピアの人口は確かに1億人いますが、実際に都市部に住んでいる人口というのは人口の2割程度と言われています。

これってどういうことか?

エチオピア最大の都市で首都のアディスアベバでさえ人口は300万人。

日本と変わらないぐらいの人口がいる国でもっとも人口の多い都市でも横浜市より人口が少ない。

つまり、田舎にいっても人がたくさんいるんですよ。

地方の道を行き交う人々

これは、僕が実際にエチオピアの地方の農村を訪れる際に常に感じていたことですが、舗装道路もないような日本人の感覚からしたら辺鄙な土地にいっても、かなり人がいます。

どのくらいいるか、写真のような田舎でもひっきりなしに人が行き交っています。

私の地元長野県の山奥に風景こそ似ているものの、長野県の山奥では人なんてほとんど歩いていないので、最初の頃はすごく驚きました。

でも、これって地方でも労働力の確保がしやすいってことですよね。

日本の場合、地方では仕事が少ないこともあってどんどん都市部に人口が移ってしまっていますね、でも、ここエチオピアでは、まだまだ地方にもたくさんの人々がいて、そういった人たちが牛を飼っているんです!

これは、酪農やるしかないですよ!!

日本でも田舎に生まれ育った僕だから、やっぱりエチオピアでも田舎の人たちを盛り上げたいなと思うわけです。

去年ですかね、僕の地元上田市は『真田丸』ブームで盛り上がってましたが、エチオピアの田舎でも町おこしを頑張ります!

やっぱり、アフリカビジネスはボトムアップのアプローチが面白いと思います。

では、また。