相見積もりを瞬殺で完了させる

これが私の事業のキーコンセプトです。

ケニアには登記されている数で約160万、登記されていない企業数(いわゆるインフォーマルセクター)も含めると500万超の中小企業が存在しています。(*1)

 

事業を行う上で様々な物品・サービスを購入する必要があるわけですが、その取引先を見つけるのに非常に多くの時間をかけています。取引先を見つける現状の主な手法は、①とにかく練り歩く、②ダチに聞く(Referralと呼ばれる手法)、③Google検索をする、ですが、いずれも「欲しいもの」を「納得できる値段」で発見するまでには、1週間以上を要し、時にはさっぱり見つからないというケースもあります。

①はそもそも歩いてる場所が間違っているかもしれないし、②はダチとの間のミスコミュニケーションやダチの情報不足もありえる、③はきちんとSEOをしているウェブサイトを持っている企業は殆どいないのでバシッと見つからない、という問題が発生します。またいずれの方法でも、結局一件一件同じ説明をして見積もりを得ないといけない。ということで、「あーもう夕方かっああっ!一日つぶしてもうた。また明日街に行くか・・・ダルっ」というのが中小企業が相見積を取る際の日常風景となります。

 

(ケニアのダウンタウンはこんな感じ。世紀末版秋葉原という趣)

 

この状況は、General Supplierというある企業タイプにおいて最も顕著に現れます。ケニアでは、失業率対策の一環として、Youth(設立5年以内)・Women(女性がDirectorにいる)・Disadvantaged(障碍者を雇用している)の条件に合致する企業に対して、優先的に政府関係の調達案件を受注させるという政策を持っています。AGPO(*2)と呼ばれるこの制度に登録された企業に対して、政府の全調達の30%を渡すというのが政策目標として掲げられており、General Supplierはかなり大きな(優遇された)市場の中で活動していることになります。そして、彼らは政府から調達案件を受注すると、LPO(Letter of Purchase Order)という納入品目が書かれた紙ぺらを持って意気揚々と調達活動を始めるのです。

しかし、その時の彼らは心の中でこう呟いているのです。

 

「これどこで買えんの?」

 

そして、翌日から①②③のステップを繰り返し試行錯誤し、夕方4時半くらいになると「あーもう夕方かっああっ!」とオフィスで一人叫ぶ。そんな感じで一週間が過ぎていきます。政府からのLPOは時限爆弾のようなもので、多くの場合、依頼から20日以内に納入という期限がついています。配送の手配を考えると、遅くとも2週間以内にはきっちりとどこから買うかを決めたいのです。つまり、彼らは焦っている。しかし、焦れば焦る程、手は汗ばみ、グーグリングするタイピングスピードも落ちていくわけです・・・

それに対する解決策が、買いたい商品を元にした相見積もりプラットフォームです。アプリ上で、買いたい商品をタイプ⇒それに対応した企業がリスト化⇒発注したい企業を選んで依頼⇒企業から見積が来る、という流れになります。マーケットプレイス系のサービスとしては、アフリカのAmazon的なJumia(*3)やKili Mall(*4)、掲示板的なサービスとしてはOLX(*5)がありますが、売り手が売りたいものを掲載するシステムなので、window shoppingには向いているものの、買いたいもの・スペック・条件がより厳しく決まっているB2B向けの調達には不適。

Seller側(主に街に店舗を構えるRetailerやWholeseller)も営業活動に課題を抱えていて、売上を伸ばすべく広告を売ったり、FBページを構えてみたり、OLXに投稿したり、はするものの、問い合わせは増えても、なかなか本当に買うお客は来ないというもの。要するに、物見遊山の客が多く、SeriousなBuyerが増えない。

であれば、両者をプラットフォームに乗せてしまえば良いじゃないか、というのが本事業の発想です。

ピッチペーパーはこちら
https://drive.google.com/file/d/0B1jILOgOp8RlLU9WWlo3cDZhdkk/view?usp=sharing

 

(*1) ケニア政府統計局2016年調査:https://www.knbs.or.ke/download/the-2016-msme-survey-highlights-of-basic-report/

(*2) Access to Government Procurement Opportunities

(*3) Nigeria発の大手ECサイト:https://www.jumia.com.ng/

(*4)Kenyaの大手ECサイト:http://www.kilimall.co.ke/

(*5)インド企業が運営する個人間売買掲示板(*5):