誰もやったことが無いことをアフリカでやる厳しさと面白さ

どうも、ベナンでドローン事業をしてる内藤です。

西アフリカのベナン共和国のドローン産業は、人間で言うとようやくオギャーと産声を上げたような状態です。

 

日本ではドローン元年と呼ばれるようになったのは、航空法が改正された2015年からです。

 

とはいえ、2015年時点ですでに業務用ドローン市場で約30億円に達しています。つまりそれ以前からドローン産業は動いていたのです。

 

それでいうとベナンはまだドローン元年にも達していないんです。産声を上げたといいましたが、もしかしたらまだお腹の中というのが正確かもしれません。

ベナンのドローン会社は3社のみ

2年前からドローン事業に取り組み始めてますが、私たち以外でドローンを専門に扱っている会社は調べる限り3社ほどしかありません。

 

ひとつは会社といってもフリーランスで片手間でやってる感じですし、もう2社はアメリカのロボテック系の会社の出資で研究機関的に動いている会社です。

 

本格的にビジネスとしてやっている会社はうちしかないんです。

そう言うと競争相手がいないブルーオーシャン、さらに日本のドローン成長を理解した上で動けるタイムマシンビジネス、これは勝ったも当然!!!

 

と思われる方もいるかもしれませんが、世の中そんなに甘くありません。

 

ドローン自体を知らない人が多い

日々、ドローン営業をしたりしてる訳ですが、営業対象の会社に行って話をすると、まずそもそもドローンを知らない人が結構いるんです。

 

今でこそドローンが手元にあるので、デモンストレーションをして見せることができますが、2年前とかはドローンすら手元にありませんでした(笑)

 

どうやって営業してたかというと「ドローンというものがありましてね、空飛ぶスマートフォンみたいなものなんです」とまるでおとぎ話のような形でプレゼンをしていました(笑)

 

そしてようやくドローンが伝わり、いかに会社にとって経費削減や効率化に良いと論理的にお伝えしたとしても、「他がやってないから今はやめとく」と言われてしまうのです。

アポは取れるが契約は取れず

日本も比較的「周りがやるならやる」国民性ですが、ベナン人も結構そうです。

 

初受注を取るまでの数ヶ月間は、毎日汗だくでバイクタクシーで営業しながら、帰りは落ち込みながら帰る日が続きました。

 

たらい回しにされまくる

これは現在までも続いている出来事なのですが、この国にはまだ正式なドローン免許というものが存在していません。

 

本来であれば、去年に法律が施行された時点で免許ができてるはずなのですが、航空局が忙しすぎて、免許申請に必要なテストなどの準備が追いつかなかったのです。

2年前の航空局とのミーティング

なので、許可が無いと飛ばすことが許されていないエリア(大学や公共施設)などは、「ドローン免許を提示すること」と言われるのですが、その免許がないんです。

 

航空局に「免許ないから許可がおりない!」と相談しにいくと「わかった!じゃあ臨時許可証を出そう」と言われ、それに必要な項目をもらうと「現地のドローン保険に加入してあること」と書いてあります。

 

それで現地の保険会社に「すいません、ドローン保険加入したいんですけど」というと、「ベナンにはまだドローン保険がないから0から作らないといけない」と言われます。

 

「じゃあお願いします!」と言って、それに必要な項目をもらうと「航空局からのドローン免許証明」と書かれているのです。

 

完全に出口のない迷路に迷い込んでおります(笑)

 

 

このように、ドローン事業をやっている会社が全くないと、ひとつひとつのアクションで壁にぶち当たります。しかも棒高跳び程度のジャンプじゃ登れないし、ダンプカーで突っ込んでも壊れないほどの壁です。

 

これを超えていくことが、ベナンのドローン産業が少しでも早く成長していくことになると思えば、辛いですが頑張れます。

 

日々、3人の現地社員と鼓舞しながらこの壁に挑戦しています。