蜂や蛇による落下事故をドローンで防ぐ通信インフラ業務とは?

ベナンでドローン事業の内藤です。

 

今回はドローンを通信インフラ事業に使ったときのお話をします。

 

日本ではすでに多くの会社が電力インフラなどの点検業務にドローンを導入しています。

ドローンで送電線を巡視・点検 今後は異常個所自動検出も
引用:DRONE PRESS

 

ベナンには日本のように高い建物自体が少ないので、屋根点検などの需要はそこまで多くはないのですが、インターネット産業がどんどん伸びており、通信会社は毎月のようにアンテナを新しくしたり増やしたりし、サービスを向上させています。

 

私の古くからのベナン人の友人が通信会社からアンテナの増設業務を受注していまして、彼から「ドローンを使って作業をしてみたい」と依頼がありました。


対象はこちらのアンテナです。

実際に行く前に入念にチェックポイントを打ち合わせします。

 

そこで分かったのですが、「なぜドローンでやるのかという理由」が面白かったです。

 

日本であれば人が直接登って行う作業よりも、ドローンで行うことで安全性や効率性が上がるというのが大きな理由となります。

 

しかしベナンの場合は・・・

蜂の巣や蛇による落下事故が多い

実際にあった事故では、登った際に蜂の巣があったり蛇が絡まっていたことでびっくりして落下して死亡してしまったという事件があったそうです。

 

登ってみないと蜂の巣があるかは確認できないため、毎回登る方は命がけで登っているとのこと。

先にドローンを飛ばすことで、少なくとも蜂の巣や蛇がいるかどうかは確認でき、どこにいるかが事前にわかれば対処可能とのことです。

 

そもそもデータが間違えている

こちらも日本ではほとんど無いケースだと思いますが、最初に基地局を建てた際に「このアンテナはGPS上ここに位置しており、高さはこのくらいである」という情報が必ずデータ化されています。

 

通信会社からアンテナ増設を依頼されたときは、このデータを元に「どのくらいの大きさのアンテナをこのくらいの角度で増設する」と決めて登るそうです。

 

ただ、実際に上がってからデータを測りなおすと、位置も高さも全然ズレていることがかなりのケースで発覚するそうです。

 

すると、用意したアンテナではダメで、一旦降りてもう一回調整してから上がらないといけないそうです。とっても二度手間ですよね。

それをドローンを事前に飛ばすことで、実際の高さも位置も把握できるため、上記の二度手間になることを防げるとのことです。

 

今回は試験的に二つのアンテナのみで行いましたが、かなりいい感じだったようで、次回の通信会社から依頼があった際にドローンを導入する提案をしてみるようです。

こんな感じで飛ばしております。見えますでしょうか?

飛ばしていると子供達が集まってきます。

 

「飛行機だ!飛行機だ!!」

 

と興奮しているので「これはドローンっていうんだよ」と教えてあげたりしています。