上半期総括 (アジキチブログ)

ルワンダはキガリからこんにちは!アジアのキッチンの唐渡です。もう境目が分からないけど、7月になって息子が夏休みに突入しました。毎年、2ヶ月家にいるとか無理!プログラム組まなきゃ!ってなっていましたが、ここまで3ヶ月半家にいる+オンライン授業だったので、家にいるだけならまだマシと感じるという革命。オンライン授業、本当に消耗しました。。。

理科の授業で引力について勉強中。
見張ってないとゲームとyou tubeして終わるので、隣にいる必要あり


本日のルワンダのCOVID-19の状況

さてルワンダの状況ですが、7月8日時点で累計感染者は1,194名死者3名、となっています。例えば昨日は、2,644の検査のうち陽性が22名ルワンダの人口は日本の1/10ということを考えると、なんとなくイメージをもてるでしょうか。

おそらく日本では「アフリカ」として一括りに報道されていることが多いと思うのですが、ルワンダはアフリカ諸国の中では、初動の厳しい封じ込めが奏功して、比較的感染が抑えられていると言えると思います。例えば隣国タンザニアでは、もはや感染者カウントをやめ、コロナ勝利宣言という狂気。街の写真では本当に誰もマスクしてない…。また別の隣国ブルンジでは先月大統領が亡くなり、最初は心臓発作という報道でしたが、実はコロナらしい…と見せかけた暗殺説…もうよくわからないけどとりあえず怖い…。

ちなみにルワンダで一日の新規感染者が2桁で増えるのは最近になってからで、今はなかなか緊張が高まっている時期です。首都キガリの一部のみが完全ロックダウンになってたりしています。例えば東京で「では今から2週間、中央区銀座をロックダウンとします。出れないし入れません。その中ではタクシー、バス、動きません、店閉まります」って22時にいきなり発令されるようなビックリする対策なのですが、こちらでは普通にこういうことが起きます。ケニアでは年内学校は休校、全員自動的に留年、入試もなし、というすごいニュースも入ってきました。私も近隣国で小学生を持つ親として震えています。

これまでのルワンダのCOVID-19対策

さてここで、対策の一部を時系列でまとめてみます。

  • 3月14日 初の感染者確定
  • 3月16日 学校は閉校(再開は早くとも9月で確定)
  • 3月20日 空港封鎖
  • 3月22日 外出禁止(食料や薬の買い物等以外は外出禁止)、公共交通機関ストップ、飲食店はテイクアウトに限り営業可
  • 5月4日 5時から20時まで、マスク着用の上外出可能に。飲食店は19時までイートイン営業可能に。
  • 6月2日 バイクタクシー解禁、都市間移動再開
  • 6月16日 外出可能が、5時から21時までに延長

感染者が出てすぐの3月後半、4月に一番厳しい対策が取られ、その後は徐々に緩和されていますが、いまだに21時以降の外出は禁止、出歩いていると本当に捕まります。また、マスクをせずに出歩いていても捕まります。ソーシャルディスタンスを保っていなくても捕まります。先日弊店の警備員も、隣の店舗の警備員と近い距離でおしゃべりしていたため、警察に連行されていきました。警備員が捕まる…。(実は過去にも夜警が逮捕されたことも笑。笑えないけど)幸い当日に解放されましたが…。

イートイン復活、お客さんの来る前に久々に店内で息子と食事

上半期総括

一言でいうと、昨年対比で非常に好調だったのがコロナで一気に転落した、という状況です。

1月2月と月間売上が昨年対比で152%、151%とかなり良く、2月の月商は史上最高値をつけていました。が、3月半ばにコロナが訪れ、前半も2月に引き続き好調だったものの、3月は作対比77%に。

4月・5月・6月の作対比はそれぞれ、41%、44%、57%となっています。イートイン解禁、営業時間の1時間追加、などで少しずつ上向いてきているものの・・・。飲食店で売上4割減が構造的にどの程度致命的なのかはご想像の通りです。

ちなみにここの売上は、税引き後、デリバリー会社(Uber Eatsのようなサービス)のコミッション支払い後、で書いています。デリバリーが堅調なことは前々回も書きましたが、デリバリー経由での売上額面は、コロナ前の8割をキープしており、お客さんの半数以上が国からいなくなってしまった状況を鑑みると、健闘していると言えますが、いかんせんコミッションが高いのです…涙。

今後の見通し

見通しというものがこれほど立てづらい時期はないですね。今外部要因で決まっていることとしては、8月1日からの国際線の復活。一見良い兆しに見えますが、(もちろんプライベート面では、パートナーがやっとルワンダに入れて私も少し楽になるのですが)出て行く人の方が多いのでは、と見ています。新年度の9月から少しずつ安定し始めるかな、というのが希望的観測です。

ドラスティックな戦略はないのですが、コストをかけても変わらずやった方が良さそうなことと、思い切ってカットしてみても意外と大丈夫なことや、売上につながりそうな細かい仕掛けなど、いろいろ試行錯誤してしています。またご紹介できればと思います。

下半期も希望を捨てずに迎えようと思います!引き続きよろしくお願いします。

ちなみにですが、コロナ禍でのスタッフの奮闘などを書いたコラムを、nippon.comさんに寄稿させていただきました。是非ご高覧ください。

絶望の過去を持つ国ルワンダの強さ———コロナ禍で見えてきたもの

イートイン再開 (アジキチブログ)

ルワンダはキガリよりこんにちは!アジアンキッチンの唐渡です。

気づけば5月も末。日本は少しずつ落ち着いてきたのでしょうか?第二波もあるのでスッキリおしまい!とできないのがコロナの辛いところですね。

離任の季節

今月から、ルワンダに住む外国人が集うFBグループに続々家具などの売り出し投稿が出始め、離任の季節の到来を感じている今日この頃。
スーツケースで移住したような私のような人々は、駐在組がコンテナで運んだスペシャルな家具(例えばIKEAはスペシャルな家具です)をここぞとばかりに買います。ルワンダは家具が高いです。ローカルメイドのちゃんとしたのは割高だし、安いのは素人大工です。ニトリはお値段以上です。
ナニーさんなどの、外国人家庭で働く人もマーケットに続々と出てきています。が、今年は離任する人は通常通り、またはそれ以上に多くても、着任する人は少ないのだろうなと感じています。。

つまり、アジキチにとって厳しい環境がまだしばらく続く、ということです。

アジキチのお客様

以前自分の個人ブログにてアジアンキッチンのお客様というタイトルでご紹介しましたが、 アジキチのお客様は、8割がルワンダに住まわれている外国人の方です。

肌感覚ですが、この8割の方のうちの8割が各国に帰ってしまったので、つまりは今顧客層の方は、普段の3,4割ほどしかルワンダに残っていない状況です。これは厳しいです。。

功を奏したデリバリー体質

アジアンキッチンはもともとオンラインデリバリーが売上の4割を占めている状況で、それが利益率の観点から課題でした。ルワンダにもUberEatsのようなサービスがあります。vubavubaというのが一番シェアが高いプレーヤーで、アジキチも利用しています。当然ですが、ここ経由の売上はコミッション(手数料)をvubavubaに持っていかれるので、利益率は低いです。

イートインの場合、お酒などのドリンクで高利益をあげることができます。ただアジキチは立地としては大通りに面していてやや車の音がうるさく、店内も狭いので、ゴージャスな雰囲気の中ワインを楽しむ、といったコンセプトができない、ランチはオフィス需要でにぎわうものの、ディナーは先のデリバリーに流れてしまって利益が少ない、というのが数年の課題であり腐心していました

それがこのコロナ禍でどうでしょう。

イートインが6週間全面禁止され、デリバリーしか許可されない状況で、それこそアジキチができなかった「空間を提供する」タイプのお店は軒並み苦戦し、高い家賃の取り立てに追われ、閉店してしまったお店も出始めました

アジキチは、それこそメニュー開発においてもデリバリーとの相性は前提としてチェックするほどデリバリーへの比重がもともと高かったので、ラッキーだったと言えるでしょう。

5月4日から段階的に外出禁止令が解除されていき(前回のブログ参照)、イートインも許可されたものの、店内のスペースにも限りがあるので、引き続きデリバリーは大事な柱です。

塞翁が馬

このコロナ禍で思うことは、本当に人間万事塞翁が馬失敗や課題と捉えていたことが、環境が変わるとプラスに働いたりするのです。そしてまた環境は変わります。なので今、目に見えている「事象」に一喜一憂してもあまり意味はなく長期的な視点で、我慢強く耐え忍びつつ、強かに未来を描いていくことが大事なのかなと思っています。

とはいえ、デリバリー体質が功を奏していると言っても、それが大当たりしていて儲かりまくりと言うよりは、打撃が少なく済んでいる、という話です。長期的な目線が大事とはいえ、日々は毎日毎日数字とにらめっこして削れるものは削ったり、非常にシビアに営業利益を見ています。またどこかで、この辺りのオペレーションについても触れたいと思います。

ルワンダロックダウン、段階解除へ (アジキチブログ)

ルワンダはキガリよりこんにちは!アジアンキッチンの唐渡です。

日本はゴールデンウイークですね。
きっとこんなに普段と代わり映えしないGWもないって感じでしょうか…。

ルワンダはどうかって?
もう曜日の感覚すら全くないです。
息子は6週間敷地内から出てません。でも結構エンジョイしてます。
娘に至っては、多分世界に存在するのはママとニイニとナニーさんとガードさんとコイヌ(成犬ですが名前が「コイヌ」)、そして人間より圧倒的に多い鳥さんだけだと思っていることでしょう。
あと時々画面の中に映る男の人(パパ)。

庭から見えるこの木に、たくさんの鳥さんが住んでいます

ついに段階解除へ

そんな中!
ルワンダでは、5月4日(月)から、6週間続いた外出禁止がようやく一部解除となりました。

ここでは個人的にインパクトの大きな3つのポイントをご紹介します。

① 事前許可なしで外出が可能に

3月下旬から、essential service従事者の出勤、一般市民の買い物や通院など以外は全面的に禁止、
一人ジョギングすらNGでしたが、
5時から20時まではその規制がなくなりました

ロックダウン中は外出の度に警察官に呼び止められ、
どこからどこに何の用事で動いているのか説明する必要がありました。

自分はessential serviceのオーナーであり、テイクアウトを営業している自分の店に行くと言っても話がややこしくなることが多かったので、
助手席にオムツ1パックを常備しておいて
“Baby diaper shopping”
で突破していました。
(マジ)

ですが、4月末からは外出オンライン申請システムが爆誕。

例え本当に赤子のオムツを買うための外出でも、事前にオンライン申請をして、かつ許可を得ることが必要になったのです。。
システム自体は思ったよりも問題なく動いていましたが、
でも事前許可制はめんどくさ過ぎる。
ルワンダはもとからそこそこ管理社会ですが、ここまで行くとディストピア。。

なのでそこからすぐにこの段階解除は、
きっとみな安堵したのではないでしょうか。

タブレットで車のナンバーと事前申請をチェック

②レストラン、イートイン再開OK!

こちらは次回詳しく書きます。
再開と同時にガンガンイートインのプロモーションをするというよりは、
基本的にはテイクアウトを促進
しつつ、
イートインをご希望の方には安全安心第一でサービスをご提供する、
というのが基本スタンスです。

③学校の再開は9月に決定

いや、そうなるとは思ってましたよ。思ってましたけども。

よっしゃ9月まで学校ないっ!!と喜ぶ息子

学校からはメールで、

“Children can be feeling scared, confused, sad and angry. there is a deep sense of loss today, and it is important to acknowledge this. Please give your children a big hug”
(「子どもたちは今大きな喪失感の中にいます。抱きしめてあげましょう」)

と来ましたが、big hugが必要なのは私です…あと4ヶ月…白目 。

箱と人をもつこと (アジキチブログ)

ルワンダはキガリよりこんにちは!アジアンキッチンの唐渡です。

外出禁止令が出て丸ひと月が経ちました。
本来なら今日は空港が開くはずでしたが、まぁもちろん、空港封鎖は延長です。
外出禁止令は4月30日まで延長、と数日前に発表がありました。
5月1日から緩まっていくのか、期待を持ちたいような、過度な期待は禁物なような、複雑なところですが、とりあえず安全第一で日々過ごしていきたいと思います。

お店は、許可が出ているデリバリーと持ち帰りのみ営業しています。

売り上げは2月に比べると1/3
ロックダウン直前に見事に各種在庫をフルMAX装備してしまって超ウケる。(ウケない)
なぜ自分は箱と人が必要なビジネスを選んだのだ…
(ちなみにこの問いはコロナ禍に関わらず折に触れ頻繁に湧いてくるものでもある。笑)
日本でも、家賃と人件費が払えず閉めるしかない飲食店もだいぶ出始めているようですね。。

そんな時、こちらでの過去の自分のブログを見つけて納得しました。
当該の記事は、2016年8月、移住してちょうど一年経った時に書いた「開業のいきさつ」。

全体的には、人生詰んだのでルワンダ来てリセットすることにしました的な、
今思えばだいぶ恐ろしいノリでルワンダ来たな、と我ながら思ってしまいますが、
その中でも自分なりに箱と人にはこだわっていたのだな、と。

以下一部抜粋。

場をもつことは、顧客接点をもつこと。現地のカスタマーの声に日々直接触れないと。ルワンダど素人としては。
そして、一度「場」をつくると、人脈とか、情報とかのハブにできるのではないかと。思いまして。
 
そして、現地の人を直接雇うこと。
ってのがどういうことかも分からずに、とりあえずやってみると、これがまぁ苛立たしく、難しく、面白い。
 
現地の雇用創出に貢献!なんて聞こえはそれっぽいけど、
会社の意図と社員の要求のせめぎ合いに、イライラしたり気が滅入ったりしつつ、
とにかく今は、今の社員の雇用を守る、ことで必死です。
「雇用を創出し続ける」 ところまで行きたいと思います。


開業のいきさつ ASIAN KITCHEN@RWANDA
http://entre-africa.jp/chisa_karato/489.html

こだわっていたというか、ほぼ無意識というか、
自分の中では前提になるくらい大切にしている価値観なのかも。

顧客接点を抑えた「場」を持つこと。

現地の人を雇用すること。

やっぱりそこが原点なんだよなぁ、と。

改めて思い返せて良かったなと思うと同時に、
今回を機に世界が大きく変わる中で、特に「場」については
その在り方から進化・変容していく必要があるのかな
と思います。

では。

2016年当時の写真

ルワンダ初コロナ感染からの国の対応(アジキチブログ)

ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です!

ついにルワンダでも感染を確認

さて今日は小話なしに本題入ります。
そうです、ルワンダにもついに来ました、コロナウイルスが。

時系列で追うと、

⚫️3月14日昼、ルワンダで初のコロナウイルス感染が確認
(3月8日に無症状で入国したインドの方)

⚫️3月14日夜、保健省からの発表。
礼拝所、学校のクローズ、大規模集会の中止、仕事はできるだけリモートで、
飲食店の営業については、「営業は続行、ただし顧客間距離は1メートル」

⚫️3月15日、さらに4名の感染者、全員で5名
⚫️マスクや消毒剤などの価格を不当に釣り上げることの禁止、取締り開始を当局より公式発表

⚫️3月16日現在、さらに2名、全員で7名

対応が早い

14日(土)に初の感染者が出て、その日の夜に週明けから学校は2週間休み、が決定。
すごいスピード感。

これは他国に比べて選択肢を検討する時間が比較的とれたことと、
医療水準がやはりかなり劣るので初動で徹底的な封じ込めを図ったこと、
また鶴の一声で決定しやすい国家体制
現場は混乱するが基本的に平時から混乱している(笑)、

あたりがあるのかと個人的には思っています。

強いリーダーシップ

感染確認のニュースから、
やはりすぐにマスクや消毒液などが一気に売れ始めました。

ただ日本のように大衆がスーパーに押し寄せている感じではなく、
というのも、マスクなどは一般市民が買うにはやや高価であるので、
買い占めに走っているのは外国人の姿が多く見らました。

案の定価格は高騰。
消毒液は数時間で3倍ほどになりましたが、すぐに政府から公式発表が出ました。
不当に価格を釣り上げることは禁止、即取締る
、と。

週末でしたが、国のトップが、私が4年半住む中で未だかつて見たことのない速さ・シリアスさで動いているのを感じました。

(一方別案件で、役所からの書類が数ヶ月出ず、キガリにとっくに到着している食材を出せないというデジャブな状況が発生していますがそれはまた別の話)

混乱に乗じる輩

どこにもいますねー。
でもこの雑さは結構すごいと思うのです。



この画像がSNSで出回った際も、
当局権威が即「シメます」と動いていて大変頼もしかったです。

治安の良さはこういう時沁みる

上記の写真のようなことはあれど、暴動が起きたり、奪い合いが起きたり、憎悪の対象が外国人に向いたり、などがないのは、本当に素晴らしいと思います。

もちろん今後は分かりませんが、
今のところコロナによる差別を受けたり、攻撃されたりすることは私はありません
平和に暮らせています。

とにかく状況がルワンダだけでなく、
世界中で日ごとではなく、まさに一刻一刻と変化しているので、
情報を冷静に見極めることが大切です。

日本大使館からも、ルワンダ政府の公式発表に続いてメールが届きますが、
どうしてもタイムラグもあるので、
やはり自分で英語で一次情報に当たれることが大切。

まずは、初動の政府の動きが早かったということでした!

飲食店であるアジキチとしてどう動くのか・・・は、続く!

安売り競争という泥沼(アジキチブログ)

ルワンダはキガリよりこんにちは!アジアンキッチンの唐渡です。

今日も今日とてネットの速度が遅く、アップロードに何度も失敗して書き直しています。
ちなみにこのインターネットプロバイダーのキャッチコピーは ”Faster than Fast”です。
どなたかFastの意味ご存知でしたら教えてくださいよろしくお願いいたします。

さて前回の記事「リピート命。」で、アジキチのリピート戦略について書きました。

では、どうリピートしていただくか。

・また食べたいと思っていただけるおいしい料理を提供すること
頻繁に利用するにあたってストレスなくご利用いただける
飽きられない工夫

いたってシンプル。
ウルトラCとかないです。
ひとつ確かなのは、「安売り路線ではない」(次回)ということ。

リピート命。アジキチブログ

アジア料理=てんこ盛り激安炒飯というイメージ

キガリでは、特に現地の方からはアジア料理=中華料理店の300円てんこ盛りチャーハンのイメージが強く、
外食の中では安くお腹が膨れる、という認識です。

一方アジアンキッチンは、その価値を「量」にはおいていません

高級な器に芸術的に盛り付けた料理を提供するような店ではもちろんありませんが、
それなりにご満足いただけることは大切にしていて、
日本の方からはボリューミーと言っていただける量ですが、
たまーに、量が少ないのに価格が高い、とおっしゃるお客様がいます。

ですがいかに安くお腹が膨れるか、のみがその方にとって大事であれば、
正直かなり厳しい戦いになります

特にアジキチは輸入食材を多用しておりそもそも食材原価が高いので、
量×安売りの勝負は難しいです。

通称「ガパオ炒飯」美味しいです。いや、美味しいんです。

何に対する「価格」なのか

例えば、「フォー8,000フラン(約1,000円)か〜、6,000なら食べるんだけど。」
とおっしゃる方は、多くの場合6,000にしても食べません

価格以外のところに価値を感じていただけていないからです。

であれば、価格を下げることよりも、
この価格で味・サービスともに満足していただくことにコスト・労力をかけるべきだと思います。

アフリカでは所得が低く価格しか見ていない方が多いのが事実ですし、
そもそも価値を理解する人がマーケットにいるのか?は最低限意識しないといけません。
飲食ビジネスに限らず。

レストランは、もちろん食事をする場所ですが、
五感で味わうというように、
見た目から雰囲気まで楽しんでいただきたいですし、
店内の清潔感、
待たされすぎない提供スピード、
気持ちの良い接客、
全てを総合した「サービス」に支払っていただくものが「対価」です

繰り返しになりますが、
料理・サービスに対する期待が特になく、「価格」という数値のみに相手の期待値が高い場合、かなり難しい状況になります。

常に付加価値を意識

これは日頃からスタッフにも口すっぱく言っています。

食材原価がグラムあたり◯◯フランで重量がこうだからこの値段、という商売ではうちはない。
サービス込みでのこの値段なんだから、手抜きは許さない
お客様が支払った価格に対して満足されたかどうか気にならないなら他の店行った方がいいよ?と。

地の利が悪く産業の育ちにくいこの国で
ICTのみならず観光業にも力を入れているのだから、
付加価値をいかにつけるか、ここに懸けるしかないんじゃないの、と思います。

ランチの客単が1,100円、これは決して安くないですが、
それでもお客様が払いたい、通いたい、と思っていただける料理・接客をこれからも目指して日々精進して参りたいと思います!

リピート命。(アジキチブログ)

ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です!

日本ではマスクが売り切れ・・・!?
ルワンダには今のところコロナは来ていませんが、空港のイミグレではヒアリングなどでチェックが入るようです。
一般的なルワンダ人の間では、日本がアジアのどのあたりで、島国で、などはあまり認識されていません。
息子の学校(ルワンダ随一の名門)の世界地図では、日本ぽいのが中国ぽいのにくっついていました。
「ルワンダ」と聞いてアフリカのどのあたりか見当がつかないのと似たようなものですねっ。

カスタマーサーベイの結果

さて年末に書いた、アジキチ4周年の記事でも少し触れましたが、
お客様アンケートを実施しました。

・回答数52
・新規様28%、リピーター72
・来店のきっかけ、44%が知人の紹介
・来店の動機に「おいしい料理」を上げる方が76%、「クイックサービス」を上げる方が46%、その他は立地、特定のメニューなど(複数回答)

いかに高頻度でリピートしていただくか

ルワンダの外食マーケットはまだまだ小さく
かつ「アジア料理」で選んでくださるお客様はかなり限られるのが実情。

東京のように、宣伝を見て来るご新規様だけである程度回るマーケットではありません

そう、生き残りはいかにリピートしてもらうかにかかっています。
しかも頻度高く

アジキチは空港からのアクセスも10分弱と良く、
近くにホテルも複数あり観光客の方も訪れやすい立地ですが、
7割はリピーターの方です。
ここは感覚値通りだったという感じ。

お店を知ってくださったきっかけも4割以上の方が「ご紹介」ということで、
これはネット上の情報を知って行ってみようかな、
ではなく、実際にお食事された方が「行って良かった、あなたも行ってみて/今度一緒に行こう」と直接繋がりのある方に広めてくださったということで、
とっても嬉しいです。

シンプルなリピート戦略

では、どうリピートしていただくか。

・また食べたいと思っていただけるおいしい料理を提供すること
頻繁に利用するにあたってストレスなくご利用いただける
飽きられない工夫

いたってシンプル。
ウルトラCとかないです。
ひとつ確かなのは、「安売り路線ではない」(次回)ということ。

ポイントカード始めました

というわけで、リピートしてくださる方にもっとご満足いただきたい!
と、ポイントカードを始めました

まずは最初3回ご来店いただくと、当店の看板ドリンクハニーソーダをサービス。とともに、更なるロイヤリティカード、”Black Card”が贈呈されます!

手前が最初の3回、その次は15スタンプ!

こちらは、YouTube で「繁盛店の戦略」を見てそのまま真似しました。

ポイントカードなどお渡しすると 
“Free honey soda!? Woooooow! I love iiiiit!”
と感想を口に出してくださる方が特に欧米系の方は多いので、嬉しいです。

ポイントカードを始めてからまだ一月ですが、
ブラックカードもかなりのスピードで埋まっていく方もチラホラ・・・!

ゴールドとプラチナ挟むべきだったか。

ではでは!

2020年はおみくじクーポンから

ルワンダはキガリより、新年明けましておめでとうございます!
アジアンキッチンの唐渡です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

安定のトラブルシューティング

年末年始は休暇をいただきルワンダを離れていたのですが、
戻った翌日から電気がずっと止まり、門のすぐ外の水道管は破裂して家に小川が注ぎ込むなど。
ナニーは1人はマラリアで病欠、もう1人はお金持って失踪
あけおめことよろ感がすごいです。
安定のルワンダ

焦げた電線と裂けた水道管を見つけたところで寛ぐ人たち

またネットも日本に比べたら普段から全然遅いのですが、更に遅く、頻繁に切れるなどで、
オンラインデリバリーサイトの切り替え(先月のプレスリリース通り、jumiaがルワンダ撤退を決めたのです。また記事にします)など結構大事な局面でオペレーションにも支障をきたす。
ICT立国とは

休暇明けってただでさえ業務が溢れてるのに、
そう、シューティングしないといけないトラブルも溜まってるんですよねぇ・・・

年始は2日より営業

アジキチは通常年中無休、11時〜22時で営業していますが、休業日が年に2回あります。その一つが元旦。
スタッフは有志で西の地域まで旅行に行ったようで、嬉しそうに報告してくれました。

さてトラブル対応に追われてる私の傍、
優秀なインターン生が依頼した業務を自律的にサクサク進めてくれるので、
ほんっとうに助かります!

例えば。
新年はおみくじクーポンからスタート。
インターン生が企画・実施!
お客様もとても喜んでくれています。

ハズレなし!大吉はフリーランチ♪

また、メニューブックのリニューアル。
これもインターン生の素晴らしいブツ撮りとレイアウトで素敵に仕上りました

全メニュー写真・説明つきのメニューブックは、多分キガリで他にありません。

さらに、マカダミアナッツの販売開始
インターン生がポップを作ってくれました。

貴重なルワンダ産製品!日本人女性が社長を務めています。

私ごとですが、先日娘が無事1歳の誕生日を迎えました。
バタバタしていておまけに風邪まで引いて何の準備もできていなかった私ですが、
これまたインターン生が離乳食寿司・ケーキ・デコレーションを用意してくれました!
(いや、決してやらせた訳ではないんです!何も言ってないんですが優秀すぎて甘えてしまいました!本当にありがとう!)

アジキチメニュー化決定

インターン生が優秀なのはわかったけど、オマエさんは何やってるねんというツッコミはご容赦ください。

ますますリピートいただける1年に!

1月は年一番の閑散期ではありますが、
仕込みにはうってつけの時期なので、いろいろ仕掛けていきたい
と思います。
おみくじクーポンを皮切りに、お客様が通い続けてくださる施策を続けていきます。
来週はポイントカード始めるよ〜♪

おしゃれですよね。えぇもちろんインターン生(一番右)作です

アジアンキッチンを、私めを、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
とびきりの1年にして参りましょう!

4周年!「らしさ」はアウトプットの積み重ねからしか見えてこない

ルワンダはキガリよりこんにちは!アジアンキッチンの唐渡です。

12月も半ば!日本は忘年会シーズンでしょうか。
ルワンダは物入りシーズン真っ最中で、
今まさにこのブログを書いてる横でお金の無心されてます。
何度も言ってますが、あなたが盗まれたあなたのお金の補填屋さんじゃ私はないんでそこんとこよろしく。

祝!4周年

おかげさまで、2019年12月で、オープンより4周年を迎えることができました。

感謝の気持ちを込めて、Thank You Sale実施中!
全品20%オフ!

今日は、
「らしさ」や「強み」はアウトプットを積み重ねてからしか見えてこない
ということを僭越ながら書きたいと思います。

開店のいきさつ

2015年の6月末に新卒で入社し勤めていた会社を退職し、
同年8月頭にルワンダに息子と渡り、
同年12月にアジアンキッチンをオープン。

友人に会いに訪れたルワンダで、
気候治安生活しやすそうな感じ(ざっくり)に惹かれて移住を決め、
飲食店経験など一切ないまま
まずは始めてみたタイ料理屋。

大きな初期投資も、言語化された美しいブランドコンセプトもないまま、

・ソフト面では、美味しいこと
・ハード面では、最低限清潔感のある内装

・幅広めにしておいた店名

のみで走り出しました。
(こう振り返ってみると、若さってすごい。)

まずは始めてみる

あれですね、ザッカーバーグが言っていたように(多分)、
まずは市場に晒すことによって、サービス・プロダクトを磨いていくスタイルってやつです。

と後からさも戦略風に言ってみますが、

ルワンダという国もそもそも住んだことないし
飲食店経営経験なんてないし、
料理人でももちろんなく、家で料理する時なんて調味料の投入タイミングが2回以上あるレシピはウッてなるレベルだし、
そんな状態で大きな初期投資なんてできる訳ないし。

そう、とりあえずやってみないことには何も分からない。

何も分からないけど顧客接点はある

という訳で、特に最初の1、2年は毎日朝から晩まで店に立ち、お客様と会話し、変えて、またお出しして、再度フィードバックをいただき、磨き、またお出しして、ということをひたすら愚直に繰り返しました

繰り返し続けて、4年サバイブできた、という感じです。

時々、
マーケット調査はしたんですか?
事業計画はどのように立てたのですか?
とご質問いただくことがありますが、

特にしていないし、たいした事業計画も作れていませんでした
だって数字ないんだもん
(ところでたまに日本のメディアで見かけるルワンダ市場に関する情報はあまり参考にならないことも)

始める前から、私らしいお店をとか、強みってなんだろうとか考えても、出てくる訳がない。
自転車乗れるようになったら乗ろう、って言ってたらいつまで経っても乗れるようにならないのと同じだと思います。

とは言え、立地と箱は決まっていたので
(現地を私よりも知る友人が見つけてくれました)
おのずと狙う客層と、それにともなって客単価、それと席数から出すのおおよその売上、このあたりがざっくり出たら、あとはもうPDCAを高速で回すのみ。

※ちなみに「高速」って書きましたが、日本でのビジネスの回り方と比べたら高速どころか超スローモーションなのが実際ですが、それでも進まなすぎて全て諦めたくなる環境下にしては高速だと補足させてください。

飲食店だと、その場でお客様から反応をリアルタイムでダイレクトにいただけるので、そこはアドバンテージでした。
飲食店ビジネスはどうしても箱と人がいるので初期投資はゼロとはいきませんが、でもこのシンプルな業態でなくて顧客接点もなかったら、私のレベルだと空中戦で訳わからなくなって早々に死亡していたと思われます。

ちなみに顧客接点を自分で直接握れることは特にアフリカでビジネス初心者にはすごく大事かと思っております。
4年経った今でもスタッフに「今日のディナー営業どうだった?」と聞くだけでは「めっちゃ良かったです」しか返ってきません。
誰に対して何がどう良かった/悪かったのか自分の目で確かめることができるって大事だなと思います。


繰り返しますが、
いろいろ手を変え品を変え、出してみること、つまりアウトプットしてみて、市場の反応を見ることでしか、それが良いのか悪いのかなんて判断できません

さらに私の場合は飲食素人だったので、「こうあるべき」というがあまりない。素直な状態で向き合えたのが功を奏した部分もあると思います。

特に文化も商慣習も異なる土地だと、別の場所での成功体験に基づいた「こうあるべき」は自分を苦しめることが多いです。

そうやって「優位性」としては使えないものが淘汰されていって、
「アジキチらしさ」が浮き彫りになってきた
のかなと思います。

具体的には?と気になってくださった方、ありがとうございます!

ちょうど感謝セールに合わせて customer surveyも集計中なので、
どこかでご紹介したいと思います。
記事「リピート命。」でご紹介)

ではでは。

Attachment.png

週末限定ビーフフォー!

ルワンダはキガリよりこんにちは、アジアンキッチンの唐渡です。

フォーフィーバー

さて前回はBlack Fridayにフォー半額セールをしたお話を書きました。
アジアンキッチンには汁麺がいくつかありますが、
中でも人気なのが、ベトナムの汁麺、フォー。

実は秋口からかなりフォーに注力してきており、
ビーガン需要にお応えしたビーガンフォーのリリース、
以前から人気のチキンフォーのリニューアル、
この2種類のフォーのBlack Fridayセール、
そして!最後の極め付けが、秘伝!ビーフフォーでございます。

撮影用にチリを丸々入れていますが、かなり辛いですので控えめに

もう最近のアジキチはすっかりフォーづいていて、フォーフィーバーです。
フォーのオーダーが4つ入った時にはフォーフォーです。
「ハウメニーフォー?」「フォーフォー」「え?ハウメニー?」「だからフォーフォー」てな感じです。

この記事も、以下フォーのことしか出て来ませんので予めご了承ください。

フォー特別版をやってみよう!

フォーをやってきて常々思うことは、
やはりラーメン屋がラーメン屋であるように、
汁麺ってオペレーションが専用であるべきで、かつその専用オペレーションに最適化したスペース・設備が必要、
つまりフォー屋さんにした方がいい
んですよね。理想を言うと。
ただそこに踏み切るのは時期尚早かと思っており、
ひとまずアジキチで長らくチキンに限定してやってきました。

最近、キガリでフォーをフューチャーする飲食店が増えて来ているのですが、
ポップアップ、つまり通常メニューではなく、
週末限定!といった形でやっているところばかり。
それくらいやはり通常メニューとして保持するのが難しいところなのです。
ですが最近のポップアップ増加傾向で、フォーのイメージがそちらにいってしまう。

一方アジキチはチキンフォー・ビーガンフォーは通常メニューとしてやれています。
であるならば、うちもスペシャル版をポップアップでやるなどして、
「フォーならアジキチ」というポジショニングを確固たるものにしたい。

何気にクリスマスカラー♪

ビーフフォー

スペシャル版には、普段なかなか手が込んでいて作れないビーフフォーをチョイス。

というのも、チキンに比べて、ブロス、つまりスープを作るのに時間がかかるのです。
ちなみに、ルワンダではビーフの方がチキンより安いです。

ベトナム人の友人に教えてもらったレシピだと、煮込むこと丸1日。
ですが、レストランのオペレーションに合わせてレシピを調整。
それでもなかなか手の込んだ作業です。

何度か練習し、いざ!本番。
金曜日の夜から日曜日のランチタイムまで提供しました。

実践後の気づき

通常オペレーションと並行してやるものじゃない

店内満席でデリバリーもひっきりなしに注文が入ってくる状況だと、
このメニューは特にクオリティ担保が難しい。
例えば提供時の器の温度管理も、他のメニューよりも一層気を遣う、など。
スープが美味しい、重要なのはスープ!と言っていただけたので、切るのが分厚くなってしまったトッピングのお肉はご愛嬌ということで。

②そしてルワンダ人にフォーは全く刺さらない

まぁ前から分かっていたことですが、改めて。
ルワンダ人でフォーを積極的に選ぶ方は、かつて1人くらいしか見たことありません。
今回のビーフフォーも、全員外国人でした。

③やはりいつもと違うこと、は良い呼び込みになる

④セットで提供したビーフ入り生春巻きが、食べた人の2割くらいが追加注文という人気ぷりで、レギュラーメニュー入り決定。

という訳で、売り上げもあがり、色々気づきも得られました。
汁麺でのポジショニング戦略上も、今後も定期的に開催していきたいと思います。

自分がフォーに忙しくなるほど息子は家でカップヌードルというねじれ現象は何度か生じてしまったものの、
このアジキチ秋のフォー祭りはとても実りの多いものとなりました!

ではでは。

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