いよいよ開催!ギニアツアーの準備に追われながら。。

イヌワリアフリカ主催ギニアツアーの開催場所のお宅にて

ギニア、コナクリからこんにちは。イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

来週から、わたくしが代表を務めるイヌワリアフリカ主催のギニアツアー2018が始まる為、お客さまをお迎えする準備に追われております。

昨年末からは1日に6時間くらいしか電気が来ないという長時間の停電続きだった為、ツアー期間中は自家用発電機を使って発電をしようと思っていましたが、夜中眠る時にあの爆音!はたまらないので、嫌だなと思っていたところ、なんといきなりまた嘘の様に停電がなくなって、電気が調子良く来るようになったのでその心配もなくなりホッとしています。

でも、ツアーの準備を始めていた昨年末、停電よりももっと心配な事がありました。

物件探しに奔走し・・

さて、以前の記事 「【ギニアでの事業紹介③】ギニアツアーの企画・開催」
http://entre-africa.jp/yumiko_bah/4452.html

でもご紹介しましたが、イヌワリアフリカのギニアツアーは、外国からお客様を募り、ホームステイ感覚の滞在で、ジャンベとアフリカンダンスのレッスンを受けながら、地元の舞踊団を訪問し、ギニア人ミュージシャンやダンサーと共にダンスの練習をしたり、観光も合わせギニアを体験して頂くという内容となっています。

貸切の一軒家を借り切ってその家に皆で合宿の様に宿泊をしながら皆で行動を共にします。

でも、昨年末に近づいた頃に、予定していた前回のツアーでも使用させて頂いたお家での開催は事情があって急遽変更することになり、1ヶ月だけ賃貸出来る普通の家の物件を探しましたが、全然見つからずにヤキモキする日が続きました。

何故かって!まずは、コナクリって、1ヶ月だけ貸してもらえる一軒家というのは、高い賃料を払える超お金持ち用のめちゃくちゃ高い物件しかありません。
(コナクリ賃貸事情に関してはネタ満載なので、またいつか別で書かせていただきたいと思います。)

そして、1ヶ月間借りる場合は、不動産屋さんに1ヶ月分、大家さんに何か破損した時のための保障金1ヶ月分、賃貸料1ヶ月、プラス借りる期間になるまでその物件を押さえておくその日までの賃料まで支払わないといけません。
私たちが物件を探していた時だと、結局全部で4ヶ月分を支払わないといけなかったのでそれは絶対に無理でした。

安い物件があったとしても、お化け屋敷の様な怖い家で、水も出ないし電気も自分たちで工事しないとダメ、壁のペンキも禿げてる状態の家ばかり。。お客様を迎えるには大工事が必要になります。

アフリカなのに、太鼓禁止??

そして物件が見つからない絶対的にダメだ!という重大な理由が1つありました。

それは、コナクリは、意外にも「ここはアフリカなのに、太鼓を叩いたらダメという太鼓禁止の家が多い」という事です。

ジャンベ=太鼓を体験するツアーなのに、太鼓が禁止とは!

そして、

実は私たちが住んでいる家も太鼓禁止なんです 笑
だから私たちはギニアに住んでいるし、自宅にお客様にも宿泊して頂けるスペースもあるけれど、
ツアーを開催するには、わざわざ別の家を借りないといけないんです。

ジャンベのレッスン風景

灯台下暗し

1ヶ月以上物件を探したものの、結局見つからず焦っていたところ、夫が私と結婚して日本に行く前に、子供の頃から暮らしていた家の目の前のお宅があるじゃないか!という事に気がつきました。

我が屋の長男、ファムドゥさん、ジャンベレッスン講師を務めてくれるファムドゥさんの長男のフォデさん

その目の前の家のお宅の家主というのは、ジャンベ界の第一人者として世界中で活躍されているギニア人のジャンベ奏者ファムドゥ コナテさんという方で、このお家はファムドゥさんもご自分の海外の生徒さんを集めてご自身でギニアツアーを開催している場所で、私たちのように他のギニアツアー主催者にも貸し出しをしてもらえる他の人でも宿泊施設として使用可能な、宿泊設備の整った場所だったんです。

しかも、外国人のお客様用のお部屋のある3階建の建物があるのですが、真向かいの家に住んでいた夫は、その建設をする時にその作業を手伝ったんだそうです。

夫は子供の頃から音楽一家のファムドゥさん一家とお隣さんとして、そして夫自身もダンサーだったのでアーティストとしても深く関係し彼らと家族同然に育ったんだそうです。

灯台下暗し!

そして、ツアーでのジャンベのレッスンは、このお家に住んでいるファムドゥさんの長男であるジャンベ奏者のフォデさんにお願いしていたので、また一石二鳥となりました。

この方も夫とは子供の頃から付き合ってきた幼馴染のような関係なので、あんなに苦労して物件探しをしていたけど、近くにこんな良い場所があったってもっと早く気がつけばよかったのにね、と思いました。

早速ファムドゥさんとご家族に私たちのツアー用に家を借りたい旨を伝えると、「家族同然のテオドール(夫)からその家を借りたいと言ってもらえた事はとても嬉しい」というお言葉を頂き、私たちもとっても嬉しかったのです。

開催場所のお家はこんなところです!

ワイワイとご飯を作る場所。ギニアの健康茶ケンケリバが出来上がったところ。

こちらが煮出したケンケリバ茶

ツアー中の食事を作ってくれるシーレさん

ギニア料理を代表するメーニュー「ブラガエ」(芋の葉っぱのソース)を調理中。このソースをご飯にかけて食べます。

中庭にて、左から夫、シーレさん、このお宅のママ・ファムドゥさんの奥様、我が家の長女

お客様に宿泊していただく階の居間 日当たりも風通しも良いです。

お客様のお部屋

お部屋にはカーテン、テーブル、ベッドとシーツ、蚊帳までこちらで全部用意されていました。
私たちが用意しなくて済むとは!!有難いことです。

もっとお客様に快適に過ごしていただけるよう、私たちも出来る限りの事をしたいので、先週は建物の中のトイレを使用できるように完全に修理をし、明日は蚊が侵入しないように、職人さんに来てもらい網戸を取り付ける予定となっています。

今週金曜日にはお客様が到着され、来週月曜からいよいよツアー開始です!
私が初めてギニアに来た時に感じたような、ギニア人のあったかさや、生きていくのに大切なものってなんだろうってギニアの人たちの生活を見て考えた事とか、先進国にいたら考えないような事とか、何か心の中がキュンとあったかくなるような体験を、来て下さる皆様にもしてもらえたらいいなと思っています。

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表

Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP  
Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ
イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP

家を出るとマンゴーが並ぶ赤土の凸凹道

デジタルギャラリーを公開しました!

No matter where you are, you can always shine!

No matter where you are, you can always shine!

(英語のあと日本語)

We just released the press release to announce that our digital gallery is now open! We believe that step-by-step communication is important to build the brand and get the words out. Here is the detail:

No matter where you are, you can always shine. – Mpho Muendane

These photographs were shot in one of the biggest shopping malls in Africa, Mall of Africa, in Midrand located in the midway between South Africa’s capital, Pretoria, and Johannesburg. Even if you are in the concrete jungle in the developed urban area, you can still live in dignity and pride regardless of your environment: You can live an abundant life however the world changes and wherever you are in the world. By showing the photography of two models in beautiful textiles, we are sharing our views on living in abundance. (Photos by Mpho Muendane, Creative Director, Maki & Mpho)

Please check it out! Hope you enjoy!
http://www.makiandmpho.com/midrand2016/


デジタルギャラリーオープンのプレスリリースを出しました。ブランド構築と認知拡大につながるはずだと考え、地道な発信活動を行っていきます。以下詳細です。

世界のどこにいても、私は輝く ームポ・ムエンダネ

南アフリカの首都プレトリアとヨハネスブルグのちょうど中間地点に位置する都市、ミッドランドにあるアフリカ最大級の商業施設、Mall of Africaの一角を舞台に撮影。開発の進んだ都会のコンクリートジャングルにいても、外部環境に惑わされず、品位とプライドを持ち続けることができる。世界がどう変化しようと、世界のどこにいようと、豊かな人生を歩むことができる。テキスタイルアートを纏った2人のモデルの写真作品を通じて、そういった意志のある人生観を表現しています。(Maki & Mphoクリエイティブディレクター、ムポ・ムエンダネ撮影)

これらの写真は、先日オランダのロイドホテルでも展示したものです。ぜひ見てみてください。
http://www.makiandmpho.com/midrand2016/

産官学連携へ

Mpho @Johannesburg

Mpho @Johannesburg

(英語のあと日本語)

My business partner, Mpho, is a dual South African-US citizen. She was born in the US during the apartheid as her parents were exiled from South Africa until the end of the regime. Mpho and her family then returned to SA where Mpho did her Bachelor’s and Master’s in fashion and textile design technology.

Mpho and I rarely talk about our lives before we met because both of us know that we share our future and we went through the challenges of our own. That’s good enough. However, I should probably have known that she had different last names in her South African ID and American ID (due turmoil during the apartheid), which created months of waits before a contract to be signed…

But the contract was finally “signed, sealed, and delivered” yesterday. We still cannot fully disclose the detail yet, but this will create an amazing structure to work with the government, school, and the private sector, and it will be a step forward for us to energize the creative economy in South Africa and beyond…

Are we celebrating? Not quite yet, but will get there!
Kudos to my most talented designer, Mpho Muendane. She will be a new role model of “black African women” (I have to emphasize this in this context) leading the creative industry.


私のビジネスパートナーのムポは、南アフリカと米国の両国籍を持っています。南アフリカがアパルトヘイト政権時代に、ご両親が米国に亡命しなければならなかった経緯で米国で生まれ、アパルトヘイトが終わったあと家族で南アフリカに戻り、そこでテキスタイル技術の学士・修士を取得しています。

ムポと私は、基本的にあまり出会う以前の話をすることはありません。それは共通の未来のビジョンにより重要性を感じているからで、過去はそれぞれのチャレンジを経てきたということの共通理解があればそれで十分だからです。たまにサプライズもあります。例えば、彼女の南アフリカと米国のオフィシャルの苗字が微妙に違うということ。これはアパルトヘイトなどの混乱などで起こってしまったことなのですが、これのせいである契約書の締結までに気が遠くなるほどの時間がかかってしまいました!

しかし、昨日、ようやくその契約書がまとまり、締結されました。詳細の発表は今後になりますが、産官学連携のプロジェクトがスタートすることになります。そして、南アフリカ、そしてアフリカのクリエイティブエコノミーをもっと盛り上げることになると思います。

お祝い?というより、粛々とやるべきことを進めていくまでです。

ムポのように才能ある黒人女性の(この文脈において強調すべき点)デザイナー、そして彼女に続く若手のクリエイターがもっと活躍できるようなモデルを作っていきます!

ナイロビのクリエイティブクラス

Africa Nouveau

(英語のあと日本語)

Last year, I was traveling around a number of cities in Southeast Africa including Nairobi, Kigali, Addis, Joburg, and Capetown. But I have to say, by far, Nairobi was the most entrepreneurial and creative city among them.

I was lucky to see cultural/creative events in consecutive weekends, and I met so many creative entrepreneurs there! One of the events was called Africa Nouveau, which was started by a musician, Muthoni Ndonga, who wanted to address the lack of platforms for artists, musicians, and other creators to showcase their creative work and started an event called Blankets & Wine, a previous format of Africa Nouveau. As the name of the event suggests, it is basically an opportunity for Nairobians to hang out in the park with blankets and wine while enjoying local designers, musicians, creators, and artists showcase and perform their work.

Such event is also the best way to meet up with many creatives at once – you basically meet all key people there! I had an amazing fun while efficiently getting know many creators in the area.

Do check out their website for more info!!
http://www.blanketsandwine.com/


昨年、ナイロビ・キガリ・アディスアベバ・ヨハネスブルグ・ケープタウンと、南東アフリカの都市をまわっていたのですが、その中でも圧倒的な起業家精神とクリエイティビティを感じたのがナイロビでした。

ちょうど滞在中、2週間連続でカルチャー・クリエティブ系のイベントに参加できたのもラッキーで、そこで多くのクリエイティブ起業家と出会いました!その一つがAfrica Nouveauというもので、自身もミュージシャンであるMuthoni Ndongaが、アーティストやミュージシャン、クリエイターらが自身のワークを発表する場がないということに機会を見出だして、もともとBlankets & Wineというかたちで始めたイベントでした。Blankets & Wineは、その名のとおり、ナイロビの若者がブランケットとワインを持ち寄ってパークに集まって、地元デザイナー、ミュージシャン、クリエイター、アーティストなどの展示やショーを楽しむというイベントです。

こういったイベントは、一度に多くのクリエイターたちに会う最高の機会で、基本的に重要人物とすべてつながることができます!私自身も去年参加したことで、楽しい時間を過ごしつつ、地元のクリエイターたちと効率的にネットワーキングができました。

Blankets & Wineのカッコイイウェブサイトもぜひみてください!
http://www.blanketsandwine.com/

アフリカの矛盾…からの爽やかな未来!

Textile Afrika_Maki & Mpho

(英語のあとに日本語)
So let me start with WHY I do what I do.
I want to help people see Africa differently.

In order to do so, I focus on creators who can tell the stories of Africa’s modernity and its diverse culture using their creativity, art, design, and other forms of expression.

Together with African creators, I build a globally-competitive design brand that champions Africa’s creative talents and inspires the global audience.

I don’t help Africans. Africans don’t need help.
The world needs help from Africa to get inspired, educated, and excited.

Our company, Maki & Mpho, is just another catalyst, amongst others, to make it happen.
Let’s work together to make it happen!


私を突き動かすものはなにか。それは世界にもっと違う目でアフリカを見てほしいという想い。

そのために私が着目するのはクリエイターたちです。彼らこそが創造性、アート、デザインなどあらゆる表現方法で、アフリカのモダニティや多様なカルチャーを発信できる存在だからです。

クリエイターたちとともに、私はアフリカのクリエイティブな才能を発信し、人々をインスパイアするような、世界に通用するデザインブランドを創ります。

私はアフリカ人を援助しようとは思っていません。アフリカ人は私の助けを必要とはしていない。
世界がアフリカを、つまり新たなインスピレーション、知的好奇心、ワクワクを必要としています。

私たちMaki & Mphoは、そういった未来の実現のための、いちプレーヤーにすぎませんが、皆様ぜひ一緒に、アフリカ、日本、そして世界のわくわくするような未来を実現していきましょう!