イヌワリアフリカが支援先として!

 

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカのバー由美子です。

この度、「第二回日本Africa起業支援イニシアチブ」の支援先として、なんと我がイヌワリアフリカがエントリー致しました。

支援先に決定というお知らせを頂いた時は、本当に嬉しくて息子の前でしたが、恥ずかしさも忘れ、ワンワン女泣きしてしまいました。
この感謝の気持ちは文字、言葉では表せません。本当にどうもありがとうございました。

2010年にギニアに拠点を移しイヌワリアフリカを立ち上げてから現在8年目、一緒に物作りをしてくれているギニアの人たち、布を売っているおばちゃんたち、伝統楽器のミュージシャンやアフリカンダンサーの仲間たち、日本の事業パートナーであるNPO法人一期JAMに助けられ、そして自分の想いを意地でも実現させたいという信念を持ちここまで活動を続けて来ました。

 

 

大統領選挙関連の暴動、エボラ出血熱流行などで政情不安が繰り返されとても大変だったギニアの生活の中で、ギニアの人たちと7年間、どんな事があっても諦めずにやってきた事に対して、今回このような形で前に進むことが出来るチャンスを頂けた事、本当に感謝しております。

アフリカンファッション、ジャンベとダンス、そしてギニアが、ギニアの人たちが大好きだから続けて来た事が、これからもっともっと確実に一人一人の幸せに繋がる様に、ギニアの魅了を多くの方々にご紹介し、それによって幸せな気分や何か大切なものを感じて頂いたり、それと共に私たちがギニアで生活しているからこそ分かるギニアの人たちが実際に抱える問題も発信し、それが解決に繋がって行く事を目指しこれからも活動を続けます。

今回は、この私が描いて来た想いを認めてそして後押しして下さるこのような素晴らしい機会を頂けた事に本当に感謝しております。夢は思い続けてそれに対する情熱を失わず、踏ん張って行動を起こし続けていれば、実現に向けての何か大きな力が動きだすのだという事を感じる事が出来ました。

この素晴らしいプログラム「日本アフリカ起業支援イニシアチブ」に関わる全ての方々に心からお礼を申し上げます。本当に本当にどうもありがとうございます。

そして、最後に、外国人と結婚し外国に住むという事を夢見る人が大多数であるこのギニアで、せっかく日本人の私と結婚し、ギニア人の憧れの国の日本に行き10年暮らし生活の基盤を作ったにもかかわらず、わざわざまた様々な困難が待ち構えているギニアに戻ってギニアで活動をするという、他の人が決してしない挑戦をしながらいつも協力をしてくれている、仕事のパートナーの夫にも感謝を述べたいと思います。

それでは、イヌワリアフリカのこれからの活動の様子、ギニアの事、など引き続きこちらで発信させて頂きますので、どうぞ私たちの活動をも守って下さい!宜しくお願いいたします。

 

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イヌワリアフリカ 代表 バー由美子                             Yumiko Bah / Inuwali Africa Président

 

イヌワリアフリカのモデルさんには、地元の伝統楽器ミュージシャン、ダンサーを起用しています

ギニアの伝統製法のシアバター

おはようございます。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

 

日本ではカサついた肌の保湿に良いとして人気のある西アフリカのシアバターですが、ギニアでは保湿用というよりも、薬として、栄養のある食用油として使用されています。
肌の保湿用であれば、ギニアの人は、今ではシアバターよりも欧米から輸入されたクリームやオイルを使っている人が多いと思います。
確かに保湿オイルとしては最高のものなのですが、ギニアはコナクリだと湿気もあるので肌はそんなカサカサにならず私も保湿用には使ったことがありません。

 

これなんだか分かりますか ?

 

 

これ薬草に包まれたシアバターなんです!
これが正真正銘の伝統製法で作られたギニアのシアバターです。
手作りで作られた後はこの姿で保管されるんです。

 

昨日は、日本のお客様からご注文頂いたシアバターを買いにこの女性の元を訪ねました。
彼女、絶対に自分の顔は写真に写したくないといつも頑固です、笑。恥ずかしいそうです。

イヌワリアフリカで取り扱っているシアバターは全てこの女性から購入しています。
何故かって、彼女の持っているシアバターはこの伝統製法のものだけなので、他で売っているものと品質が全く違って素晴らしいのです。
このシアバター、カサカサに乾燥した肌に塗るとスーッと染み込んでツルツルになります。
実際に肌に塗って日本で市販されているシアバターと比べてみたらきっとその違いに驚く事間違いなしです。
ギニアのハマナー地方で作られているものです。

 

 

伝統製法で作られた未精製シアバターは、滑らかで優しいナッツの香りがします。見た目は本当にバターの様です。

 

 

ギニアでは、お料理を作る時にもこのシアバターを使う事があるそうです。
この写真の女性の手についたシアバター、彼女はペロッと食べちゃったりもします。
とっても栄養があるんだそうです。赤ちゃんの栄養のために水に混ぜて飲ませたりもするそうです。
赤ちゃんの肌の保護としても塗ります。

火傷、切り傷、擦り傷、打撲、打ち身などにも効果抜群で、我が家でも常に常備しています。火傷や傷に塗ると痛みがすぐに引いていきます。皮膚に毒を持つトカゲにやられた時の火傷のような肌の痛みもすぐに引きました。皮膚の再生もとても早く、傷が治りやすいです。

ジャンベ奏者は太鼓を叩いたあとの手の傷や豆に塗ります。ジャンベの木の保護用にも塗るんですよ。

そんな万能で体に良いシアバターは、ギニアでは保湿というよりも薬、食用として使われている事は、日本や欧米では知られていないかもしれません。
それと、シアバターだったらなんでも良い訳ではなく、伝統の製法で作られていなければ効果がありません。今は別のものを混ぜてカサ増しをしたり、最後に薬草に包むのではなくバケツを使ったり、別の方法で作られることが多くなってきているそうです。

 

 

イヌワリアフリカは、こういったギニアの自然の恵みがいっぱい詰まった素晴らしいものを、ギニアでパッケージし商品化したものを輸出販売したいと長年考えて来ました。しかし、なかなか良い容器がギニアで見つからないという問題があって未だ実現していません。

ギニア発のアフリカンナチュラルプロダクトの商品化、販売も、イヌワリアフリカの目標の一つです。

 

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こちらは輸入品の化粧品やスキンケアグッズを売るお店 我が娘もこういうものが大好きです

 親方の新しい工房へ藍染製品の打ち合わせに!

こんばんは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。
今日も夕方からいきなり大雨と雷でビックリでした。外出し帰宅した直後だったのでギリギリセーフで助かりました。
でも、あと数週間で乾季になったら、あの雨が一滴も降らなくなるのだと思うと寂しいものです。

 

さて、昨日はイヌワリアフリカの商品の製作を共にしている親方の仕立て工房に商品の打ち合わせに行ってきました。

 

こちらは、今までの記事でご紹介してきた親方と親方の指導の元縫製を学びながら仕事をしている女の子たちの新しい工房です。
前の工房があった場所は、なんと大家さんからの突然の立ち退き勧告により行き場がなくなり、新しい場所が見つかるまでは親方の知り合いの家の庭先で作業をしていたのです。ギニアの賃貸システムでは大家さんの立場が絶対で、借主の権利はほとんど0に近いのでとても大変です。

 

新しい工房の外観・玄関先にもミシンを置き作業するのがギニア流

 

新しいこちらの工房は前の工房よりもトタン屋根がしっかりとしていて雨漏れの心配もなさそうです。

 

 

親方チェック!

 

昨日は金曜日、ちょうどムスリムの人々がモスクに祈りに行く13時半くらいに訪問したので、工房の女の子たちも少なかったです。

 

藍染布の男女兼用 パンツ

昨日の訪問の目的とは、こちらの藍染の布を使ったパンツの製作についてでした。
ギニアにも日本と全く同じ藍染めの伝統があり、今でも天然の藍を使った伝統的な製法での染色が行われています。フラ族に伝わる伝統なんだそうです。
絞り染やロウケツ染めがあってとってもお洒落で、フラ族以外の人々にもとても愛されているギニアを代表する染物です。ギニア人のワードロープの中には必ず藍染の布の服があると言っても良いくらいです。

この藍染布で作ったイヌワリアフリカのワンピース、シャツ、パンツなどの商品がお客様に好評なのでまた新たに製作をしたいと思い、親方とその打ち合わせをしました。

 

イヌワリアフリカ・トップスとサルエルパンツのセットアップ

 

私はこの藍染の持つ温もりや、身につけると優しい藍の香りがふわっと香るのがとても好きです。洗いこんで古くなるごとに味が出るところも大好きです。このギニアの藍染布を使ってインテリア用品、雑貨、子供服など製品化してみたいもののアイデアがいっぱいです。

そして私自身も、この天然の藍で布を染めるという事にチャレンジしてみたいとずっと思っていたので、雨季が終わったら藍染を行っている村まで行って藍染体験させてもらうつもりです。

 

 

ギニアにはまだまだ知られざる魅力ある素材がいっぱいです!
彼らと一緒にギニアにある素敵な素材で素敵なものをたくさん作ってギニアの魅力とハッピーを多くの人々に感じてもらってみんなでもっともっとHAPPYになれたら!
と夢を大きく持ちたいと思います。

 

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ギニアの仕立て屋工房の必需品・熱した炭を入れて熱くするアイロン

【ギニアの調理&食事情】お料理は1日1回・昼と晩同じものを食べる!その理由

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

前回は、ギニアの人々の生活に欠かせない食べ物「アケケ」についてご紹介しましたが、今回はギニアの人たちのお料理と食事情をご紹介しながら日々思うことを書こうと思います。

 

ギニアの人たちの生活、日本や先進国の生活とはだいぶ違うなと驚く事は多々ありますが、その中でもすごいなと思うのが「ほとんどの家庭では家族の食事は1日に1度まとめて料理し、昼食も夕食も全く同じものを食べる事」です。

日本の家庭でお昼ご飯も晩御飯も同じものを食べるというのは、カレーやおでんを作り過ぎた日くらいではないでしょうか。でも、ギニアでは毎日昼と夜同じものを当たり前の様に食べます。
何故でしょうか。

朝はバケツやバスケットを持って買い物に行く女性を多く見かけます

一般庶民の家庭には冷蔵庫がないケースが多く、冷蔵庫があったとしても停電があり食材が腐る可能性があるし、明日の食材まで買うお金が無い家庭の方が多いので冷蔵庫も発電機もある裕福な家庭以外は食品のまとめ買いはせず、食事を作る女性たちは毎朝マルシェに行き、その日使う分だけの食材を買います。

米、少量の野菜と魚、カニ、オイル、唐辛子、トマトペースト、マギーブイヨン、オイルなど1回の料理分の食材だけを買います

炭や薪を使い調理をするそういう家庭では、女性は朝マルシェまでその日の食材を買い物に行き、炭の火を起こし、野菜、肉を切ったり、油で野菜や魚を揚げたり、燻製魚の骨を取って身をほぐしたり、ウルニという長い棒と臼でその食材をトントン潰したり、米を洗って炊いたり、水を汲みに行ったりと休む暇もなく動き、調理し終わる頃には4時間位あっという間に過ぎてしまいます。

一般的にこのような炭が使われています

 

お料理の他にも、洗濯板を使って洗濯をしたりと女性たちには仕事がいっぱい、電気やガスを使わない家事はとにかく時間と労力がかかります。夕食にまた別のものを調理するとしたら、昼ごはんを作り終わったらすぐにまたお料理を始めなければなりません。
そんな訳で、ギニアの一般家庭では「お料理は1日一回、昼、晩同じものを食べる」が当たり前なのです。また同じもの食べるの?なんて文句は無し!これが当たり前です。

作り終わったお料理は、ご飯とソースは別々に大きな容器にこの様に入れ、保管します。

ご飯とソースは別々に大きな容器に入れ夜まで保管します。ギニアではご飯を大きな入れ物に入れる時は、山のように丸く盛り付けます。

保温可能なこんな容器もあります。

さて、ギニアの人たちの食事ですが、ギニア人の主食は日本と同じでお米なんです。
ギニア料理は基本白米の上に、スープ状になったものをかけて食べます。お金さえあれば、お米は毎日絶対に食べるもので、もしかしたら日本人よりも昼と晩の両方にお米を食べているかもしれません。

 

炭火や薪でご飯を炊きます

ギニアでもお米の生産をしていて、バラバレ、ホーレなどと呼ばれるギニア米があります。でも、マルシェや商店には、ギニア米よりもインド、パキスタン、タイ、インドネシアからの輸入米の方が多く並んでいます。ちなみにギニア産の米の価格は国で決まっているそうです、輸入米の方が少し高価です。

マルシェのお米売りの女性、ギニア米、アジアからの輸入米などいろいろな種類が並んでいます。

一般庶民のギニア料理

ギニア料理のレパートリーは大きく分けて5つくらい。

1、【カンシーイエ】トマトベースのソースにピーナツペーストを加えたソース

ピーナツペーストが入ったちょっと甘くてしょっぱい味。写真のものは、魚団子は入っています。

2、【ブラガエ】さつまいもや、マニヨックの葉を刻み煮込んだソース

ブラガエ・芋の葉のソースを白米に乗せて。高菜のような味

3、【スープ】トマトベースのビーフシチューを薄めた感じのソース

4、【マーガイン】玉ねぎと魚のソース

5、【マラホロニ】オクラ、スグリがベースになったソース 

マラホロニはケンダーという独特な調味料とパームオイルをかけて食べるのが特徴的。こちらは家庭では毎日は作らない。

米以外にも、フォニョというツブツブ状のクスクスのようなギニア産の穀物があり、それにソースをかけて食べたりもします。とても美味しいです。

ギニアの人たちの毎日家庭で作るお料理のレパートリーは、このくらいしか無いんです。
この1、2、3、4番のソースを毎日順番で作ったり、同じソースでも具を変えたり、毎日同じソースを作ることだってあります。
ご飯以外にもパンや前記事のア ケケ、揚げ魚、揚げバナナなどのおやつ的なものや、スパゲッテイ、焼き鳥、焼肉、サラダなども気軽に買えるので、お金に少し余裕のある人は他のものも買って食べています。

3、ブラガエソースの材料、マニヨックの葉

マニヨックの葉にカニを入れて調理

コナクリは海に囲まれていて港が多く、マルシェでは新鮮な魚介類や燻製魚も手に入ります。
上のご飯の上に乗せるソースに入っているのは、だいたいが野菜と魚で、牛肉、チキン、ヤギ、羊など肉は高価なので、祭りやお祝い事以外は家庭では滅多に調理しません。

コンコエ・ナマズの燻製、ソースに入れると柔らかく美味しくなります。ギニアの人たちに愛されている食材ですが高価なので特別な日だけ。

具が少ない!

そのソースですが、一般庶民の家庭で作るご飯の上にかけるソースは、ビックリするほど具が少ないんです。ほんの少しの野菜と魚が入ってるなという感じであとはただの水というかスープなんです。

材料を買うお金がないから、どうしても質素な食事になってしまいます。ギニアには栄養失調の人もとても多いそうです。誰だって栄養があるものを作りたい、食べたいのに、収入に対し驚くほど物価が高いギニアでは食費にお金はかけれません。私の友人たちもとにかくいつもお腹が空いたと言っています。

友人知人の家に遊びに行くと、ご飯をご馳走になることも多いのですが、とにかく具が入っていないので一体彼らはどうやって栄養を取っているのだろう?と不思議に思ってしまいます。

同じメニューを昼も晩も食べて、毎日ほとんど変わらないメニューを食べる、だからこそ、お祝い事や、祭りがあるときは、思いっきり豪華な食事を作ってみんなに振舞ったり、振舞われたり、みんなで分け合い楽しむという事がもっともっと特別なものになるのかもしれません。

大皿でみんなで食べるのが伝統 もちろん素手で食べる

みんなが栄養のあるものでお腹いっぱいになれる様に

大家族の一人一人それぞれが少しの稼ぎを出し合いやっとの事で生活をしているギニアの一般庶民の暮らしは、本当に大変なものです。
ギニアにはとにかく企業や産業がないので、大人数が働く場がありません。
日本の企業がギニアに何かの加工工場を作ったりしてくれないだろうか、農業も方法によっては絶対にうまく行く土地がたくさんあるし、水源の確保や土壌を整えたり、農業用の機械を提供したりすれば農家ももっと収入を得られるようになる、なんて事をたまにボーッと考えます。

とにかくいつも行き着くところは、ギニアの人たちの暮らしが良くなるには、とにかく働く場と安定した収入が不可欠なのだという事なのです。
もちろんギニアで暮らす私自身にとっても安定した収入は不可欠です。
イヌワリアフリカは可能性が無限大なここギニアの人たちと一緒に力と知恵を合わせ、皆で一歩一歩前進して行ける方法を模索しながら頑張っていきたいと強く思います。

 

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ギニアの女性たちは本当に働き者です

 

 

ア ケケ製作場の訪問と難民の人々

 

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

まだギニアの食についてご紹介していませんでしたね。

「ア ケケ」は、マニヨックを原料とした本来コートジボワールの伝統料理「アチェケ」の事で、ギニアでは、「ケケ」や「ア ケケ」と呼ばれています。
ギニア料理と思ってしまうほど、人々の生活に入り込んでいる食べ物で、首都コナクリであれば何処ででも気軽に屋台やレストランで食べる事が出来ます。

 

安く気軽に食べれる屋台スタイルのもの ア ケケの上にシンプルに揚げ魚かチキン、刻んだ玉ねぎ、トマト,キュウリとちょっと酸っぱいソースとオイルがかかっています

ちょっと高めのレストラン・屋台より値段が5倍くらいのもの チキンとソースが屋台より豪華版

イヌワリアフリカは、ギニアの食品も取り扱っているのですが、先日日本のお客様より、乾燥状の「ア ケケ」を仕入れたいというご要望を受け、ア ケケを生産している女性たちの元を訪問しました。
その時の事と共にギニアの人々のランチや軽い夜食的な食べ物である「アケケ」のご紹介をしていきたいと思います。

 

女性が持っているのが原料のマニヨック

アケケを作っているのは、こちらのギニアの一般的な庶民が暮らす長屋作りの住宅です。
塀も囲いもなく、まさしく日本の時代劇に出てくるような長屋のイメージです。
家の玄関先で女性たちがワイワイと集まりアケケを作る作業をしています。
もちろん大勢の子供たちがちょろちょろしています。

 

アケケの原料、マニヨック 白くて硬い芋です。ギニアの人はこのまま生で食べたり、蒸したり、焼いたり、ご飯のソースに入れたりと、よく食べています。

マニヨックを細かく削った状態

水分を取って乾かした状態

乾燥したものを蒸すとフワフワのモチモチになります

作業場の脇では、蒸してすぐに食べれる状態にしたアケケ1皿分をビニール袋に入れて販売しています

削ったマニヨックの水分を絞り出す為の機械、壊れていて今は使えないそうです。

ア ケケ作りの女性たち、この機械が壊れたけれど修理も出来ず新しいものを買う資金も無いので、週に1度機械を持っている人にこちらまで持ってきてもらいレンタル代を払って使っているそうです。
「新しい機械を買う資金を誰かが助けてくれたらいいのに」と話していました。

ギニアには、女性たちが作る美味しいア ケケや、ギニアならではの自然の恵みたっぷりの素晴らしい食品や飲み物が沢山あります。生産の道具の問題なく皆が働けるような場を作ったり、そういった食品を素敵にパッケージして国内外で販売出来るような流れも今後作っていきたいと考えています。

それと同時に、ギニア料理レシピ本や映像なども制作し、多くの方にギニアの食文化を通してギニアの魅力をお伝え出来たら!と思っております。

 

 

さて、この女性たちは皆ギニア人ではありません。シェラレオーネ人の難民なんだそうです。

ギニアは多くの難民を受け入れていてリベリア、コートジボワール、シェラレオーネからの沢山の難民がギニアで暮らしているそうです。

以前付け爪が流行っていた時には、マルシェには安く付け爪を付けてくれるネイリストが沢山いたのですが、何故かそのほとんどがシェラレオーネ人の若い男性だったのです。私が一度付け爪を付ける施術を受けた男性も、自分はシェラレオーネから来た難民だと言っていました。

我が家の隣の家で住み込みで使用人として働いている家族がシェラレーネ人の難民の家族だった事も最近知りました。その家族の女の子が我が家の娘と遊んでいる時に、彼女がちょっと訛りのある英語を話すので、もしかしてギニア人じゃないのかと思い、どこから来たのか聞いてみたところ、シェラレオーネからだと言うのです。そして、その子とその姉妹たちが難民用の学校に通っている事も最近知りました。カトリック教会が運営している難民の子供の為の学校なのだそうです。そこには、シェラレオーネ、リベリアからの難民の子供たち通っているそうです。

一見ギニア人と区別もつかないあの人たちが実はそんな背景を持っていて、祖国を離れてここでこうして暮らしている。そういう人たちと実際に知り合いになって交流していくうちに、難民というのが映画やテレビの中の世界ではなく、現実なんだと実感するようになりました。

そして、その難民を多く受け入れているギニアは本当にすごい国だなと思うのです。

 

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こちらは家庭で使うアケケ用蒸し器、 炭火の上に置き調理します

 

 

村の森の奥地まで太鼓の木を探しに

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

以前の記事でも書かせて頂きましたが、イヌワリアフリカは海外の楽器業者様への卸し売りや個人のお客様からアフリカ太鼓・ジャンベの注文を受け、現地の職人さんたちと共に製作を行っています。

 

イヌワリアフリカ・楽器担当者 テオドール、太鼓の皮張りの作業中

先日イヌワリアフリカの楽器担当者テオドールが、ジャンベの製作をするのに必要となるジャンベの木を探しにコナクリから離れた村の森の奥の奥まで行って来たのですが、その時の写真を手に入れたので、今回はその時の様子と共に、ジャンベ販売に対する想いなどを書こうと思います。

 

 

首都コナクリから車で約3時間の村に到着し、上の写真の道の先の先の車が通れなくなる場所から、森の案内人たちと共にバイクタクシーに乗り、最後に行き着いた川を丸太をくり抜いて出来ている小舟で渡り、その後は延々と歩いて歩いて数時間、森の奥地へと到着。

 

この森の中にはバラフォン、アカズー、レンケなどジャンベに適した木があるそうです

森に入るには許可が必要で、一般人は立ち入り禁止だそうです。この森では木こりのおじさんが太鼓用の木に適した木を探し、水分を抜くためにあらかじめ切って、そのまま倒して置いてあるんだそうです。でも広い森の中にそのまま倒してあるのでその丸太を探すのに時間がかかるんだそうです。

何時間も森の中を歩いて、お客様の希望されているジャンベの木の種類、サイズに合った木を探したそうです。

良さそうな木が見つかったら、木こりのおじさんが大きな斧で丸太を切っていきます

木こりのおじさんがノコギリを使わず一人で斧で倒してあった木を切った後

丸太を切ったら、今度は太鼓の形にする職人さんたちのいる作業場に丸太を持っていきます。
職人さんたちは手作りのこんな道具で丸太の中身をくり抜いて外側も削っていきます。

 

果てしない作業を電気の工具を使わず全て素朴な斧のような道具で削ります

ジャンベの原型が出来上がり

「木を探しに村に行く。2泊して次の月曜に戻る」と言って金曜日に出かけて行ったテオドールがコナクリに帰ってきたのは、なんとその1週間後でした。
森に木はいっぱいあるけれど、これだ!という木がなかなか見つからなかったので、森の中で寝たりいろんな所を行ったり来たりしていたんだそうです。

雨季まっさかりの中、ずぶ濡れになりながらかなり大変な数日間だったそうです。

村から持って帰ってきたものの一部

この後は、コナクリの太鼓専門の彫刻師が彫刻を入れる、打面の円形の部分を手が痛くならないようになめらかに綺麗に削る、綺麗に削り木の保護用にシアバターを塗る、皮を張るための鉄のリングを作る作業、そのリングにロープを装着する、ヤギや牛の皮を張るなどの作業があります。私たちの仕事のパートナーである何人もの職人たちがそれぞれの作業をしていくのです。

完成するとこうなります

ジャンベが演奏できる形になるまでに、こうして何人もの職人の手が加わります。
電気の工具を一切使わずに完全手作りなんてとても贅沢なものだと思います。

ジャンベを作ることが森林破壊に繋がるのではという声をたまに聞くことがあります。
確かに一理あるかもしてません、でも森の木は管理されていてやたら滅多に切れるものではないそうです。それに、木の価格も年々高くなっています。

私が一番の森林破壊になるかもしれないと思うのは、木製家具です。
ギニアの家具といえば一般的に家具職人による木製家具です。

ジャンベの木にも使われているとても丈夫なバラフォンの木を使った家具が主流で、街のいたるところに家具作りの工房があり、道路脇ではテーブル、ベッド、タンスなどの沢山の家具が販売されています。その量はギニアで普段製作されているジャンベの数より断然多いのでは、、と思われます。

 

ギニアの家庭の一般的な部屋の木製ドア。こちらの椅子は枠が木製。工房近くの道路脇で販売されています。

職人たちの作る木の家具の価格は、多分日本の木の家具より高くとても高価なものなのですが、とても良い作りで、一生使えるものです。工房で修理もしてもらえるので何世代にも渡って使っていけそうです。

大切な木を使って作られるジャンベも家具も、材料を揃えるところから出来上がるまでにかかる労力は計り知れないほどです。ですからジャンベも家具も高価で当たり前です。

最近中国の業者さんからジャンベの卸し依頼の問い合わせがよく来るのですが、実は彼らの希望するジャンベの卸価格があまりにも安く、50ドルにして欲しいとの要望もありとても困惑しています。
職人さんへの妥当な支払いが出来ませんし、まず木の価格が高いから無理です。

 

前回の記事に書いた「アフリカ=安いというイメージを変えたい」という気持ちには、そんなジャンベの安い価格イメージも変えたいという気持ちも大きく含まれています。

そして、ジャンベを製作している側として、いつか本当にギニアの森林破壊にジャンベが関係しているのか?その状況がどんなものなのかも調べに行ってみたいと思います。

今回もまた長くなってしまいましたが、最後までお読み下さりありがとうございました。
引き続き宜しく御願い致します。

 

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イヌワリアフリカ 代表 バー由美子                             Yumiko Bah / Inuwali Africa Président

ギニアはジャンベ発祥の地と言われています。

「アフリカ=安い」のイメージを・・

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

今回は、イヌワリアフリカのフェアトレードブランドの商品を製作販売するにあたっての想いの経緯、これからの目標を書こうと思います。

 

 

ギニアの人たちは若者は今どき流行りの服装をしている人も多いですが、まだまだほとんどの人が伝統的なアフリカの布で仕立てた服を着ています。その中でもアフリカンプリント布の服を着ている人が断然多いです。

結婚した女性は、家にいる時はスカートやパンツではなく、アフリカの布を巻きスカートのように着用している事が、良い女性とされているそうです。
アフリカの布の服を着るという事は、相手に対するリスペクトであり、誰かの家を訪問する際なども、洋服ではなく、アフリカの布の服を着るのが礼儀なんだそうです。
花嫁が花嫁道具として持って行くスーツケースの中には、アフリカンプリント布を沢山入れるというしきたりもあったりと、アフリカンプリント布はギニアの人たちの生活に欠かせないものです。

 

 

私がイヌワリアフリカを通してアフリカンプリント布を使い商品を作ろうと最初に思った時は、ギニアの仕事がない若者に仕事を提供したいからとか、社会貢献とかそういう理由でなく、シンプルにこの布が素敵、可愛い、見てるとなんか元気になるとか、ただこの布が好きだったからという理由がきっかけでした。

ブランドを立ち上げた頃、最初に製作したシリーズ・土星の柄のパンツ、見ているだけで楽しくなります。

ブランドを立ち上げ、商品を作っていくうちに、ギニアでは仕立て屋の工房には将来の自活ができるように縫製を学ぶ子ども、若者たち、そしてその指導をする先生たちが大勢いるのだと知ることになり、彼らと一緒に商品作りをする事、これこそフェアトレードに繋がるのではないか、みんなで仕事をしていく事がきっとみんなのハッピーに繋がるかもしれない、それは一石二鳥だ!という気持ちで、より良い方法を模索しながら今まで続けて来たました。

 

イヌワリアフリカの商品を製作中

仕立て屋工房で修行や仕事をしている若者たちは男女ともにいて、だいたい12歳くらいからの子どもからいます。学校に行きながらだったり、学校に行かず修行一本だったり、将来自分の力で食べていけるように頑張っています。シングルマザーなんて当たり前、子連れで工房に来るなんていうのも当たり前です。

ブランドを立ち上げてた当初は、ブランドの宣伝をする時などに、学歴があっても就労場がないギニアで自活を目指し縫製を学ぶ子たちと一緒にやっていますとか、彼らの仕事、収入に繋がりますとか、フェアトレードとかいう言葉を売りにしたくない、お客様にはシンプルにその商品を素敵と思って頂いたら購入して頂きたいという気持ちで、イヌワリアフリカのHPなどにも特にフェアトレードやどんな人たちが製作に関わってくれているのかなどの記載をしていませんでした。
商品の販売の為にそれを売りにするような、彼ら利用している様な気がしたからです。

 

布屋のおばちゃんたち

でもある日、日本にはアフリカの物は安いというイメージを持っている方がとても多い事に気がつき、それってすごくおかしい!と疑問を持つことになり心の何かが変わりました。

確かに現地の材料価格、制作費経費は日本よりも安いかもしれません。しかしギニアの場合、商品を製作するにも、まず私は材料を買う際に、余分な値切りはしません。布屋のおばちゃん達が少しふっかけてるな・・という価格を言った時も、おばちゃん達が布を置いている倉庫からマルシェの屋台まで重い布を何度も往復して運ぶ労力や灼熱の中、大雨の中マルシェに立つ彼女たちのほんの僅かな儲けを考えると1ドルくらいふっかけられてもいいじゃないかと思うから値切りません。そんな時、もちろん布の仕入れをする私も舗装されていない道の中、汗だく、泥だらけです。巨大マーケットの迷路のような細い道を20キロくらいの布を担いで延々と歩いたりします。
仕立て屋の工房では、彼らと何度も打ち合わせをしても、彼らが勝手に創作した作品に変わって別の物が出来上がって来る、サイズが違う、など予定通りに事が進まない問題が続出で何度も工房に足を運んだり経費も労力もかかります。

商品を作る前の布

ギニアから日本のお客様に商品を送る際の郵便事情は最悪で、郵便代の安い郵便局から送る荷物は紛失の可能性大なので個人のお客様に郵便局からは送ることは出来ません。
確実に荷物を届けてくれるDHLだと1キロ100ドルくらいします。それでは儲けも出ません。
ですから商品はまとめてコナクリ空港から日本にカーゴ便で送り、イヌワリアフリカ日本オフィスの業務を請け負ってもらっている WONTANARA TOKYO にて在庫管理やネットショップでお買い上げくださったお客様への配送手配などをしてもらっています。

ギニアからの輸送費、日本到着後も経費がたくさんかかります。
一つの商品に関わった人たちがそれ相応の報酬を得る為には、その商品を安く販売する事は出来ません。

ギニアの人々に愛されているアフリカンプリント布、以前はギニアでも生産されていた事があるそうですが、現在アフリカで生産されているものは僅かで、アフリカのマーケットの為にアジアの工場で制作されたアフリカンプリント布がギニアや他のアフリカ諸国に輸入され、市場で販売されているケースが最近とても多くなってきています。

アジアの工場でアフリカンプリント布やアフリカ風の洋服などが生産され、工場のある現地で安い価格で販売されており、日本の業者さんもそういった工場で直接買い付け、日本でアフリカものとして販売されているそうですが、私にはそれはアフリカものではなく、アフリカの人たち向けに作ったアジア製のものであって、アフリカのものとは考えられません。あくまでもアフリカの市場で販売されてこそアフリカものとなるのではないでしょうか。

アフリカはアジアとは違い日本からとても遠いです。そしてなにもかもスムーズに進むところではありません。それなのに、アフリカ=安いというイメージが未だに消えていない。そのイメージを変えたい!そんな想いが強くなりました。

そんな事を考えていたら、やはりその商品を気に入ってもらう事だけでなく、その付加価値や、ギニアには将来の自立の為に学校に行かず小さいうちから仕立ての修行をしている若者たちがいること、彼らと大量生産でなく一つづつ商品を作っていること、商品を何故安くできないのか・・むしろその経緯を考えたら安いのではないかという事を、その背景をもっともっと伝えていったほうがいいのではないか、と思うようになり、HPにも記載し、お客様に知っていただける様に変えて行きました。

そして、アフリカ=安いのイメージを変える為に、わたしたちが製作している商品の品質の改善もしていかなければと思い意識しながら商品を作る様になりました。

理想としては、仕立屋の委託生産ではなく、小さくてもイヌワリアフリカ専用の工房やアンテナショップも作り、継続した仕事をそんな子ども、若者、先生たちと一緒にし、月末にまとまったある程度決まったお給料を支払うようなシステムにしていけたら彼らも生活する上で金銭的な計画を立てることが出来るので一番良いのですが、それには常に商品の生産をしている状態でければならないので、その為にもまず日本でバイヤーさんに見ていただける様な展示会、ギフトショーなどに出展し受注を取り確実に仕事を回し継続できる様な状態を目指したいと考えています。

たくさんの販売経路の確保それが次の大切な目標となっています。

彼女たちと製作した商品

彼女たちと製作した商品

私は彼らと継続して商品作りをしていき、少しでもみんなの将来が明るいものになるように、そして現在の現状がより良くなるように、彼らの学びの場の環境改善などと合わせていろいろ挑戦していきたいと思っています。
でも、この事業はあくまでもイヌワリアフリカが彼らを助けるというものではなく、むしろイヌワリアフリカが彼らに助けられている関係であり、仕事のパートナーとして一緒に進んでいきたいと考えています。

それと共に、イヌワリアフリカの商品を通して、多くの方々にアフリカングッズの魅力にワクワクした気持ちを感じてもらったり、ギニアの事を知っていただく機会になっていけば良いなと思います。

 

またまた長くなってしまいました。最後までお読みくださりありがとうございました。
引き続き宜しく御願い致します。

 

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イヌワリアフリカ 代表 バー由美子                             Yumiko Bah / Inuwali Africa Président

 

ギニアでとても役に立っている3つの事とは

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

ギニアの人たちは基本外国人に対してとても親切でフレンドリーなので一見心を開いているかのように見えます。

でも彼らに外国人のことをどう思っているのか聞くと、「外国人だから本当には心を開けない、彼らに本当の事は話せない、彼らの事は心からは信じられない」という事を言う人たちが多いです。
でも、私には「あなたは他の外国人とは違う、あなたはギニア人だから」と言われます。
何故でしょうか?

今回は、私のギニア生活でとても役に立っている事、かなりポイントの高いと思われる事を書かせて頂きます。

 

いろんな民族語が飛び交うマルシェにて・皆同じに見えても全く違う民族違う言葉を持っています。

その①ギニアの民族語

ギニアはフランスの植民地だったので公用語はフランス語、学校でもフランス語で授業をします。
多数の民族が暮らしていてそれぞれ全く異なる言語を持ち、ほとんどの人が家族や友人間、近所の人たちとなど普段の生活の中では、フランス語よりもそれぞれの民族の言葉での会話をする方が多いです。
ですから、乗り合いタクシーやマルシェなど、人が集まるところにいると、それぞれの民族がそれぞれの言葉で会話をしていていろんな異なる言葉が飛び交ってとても面白いです。

私の暮らすギニアの首都コナクリは、主にギニアの沿岸部にいるススという民族の土地で、彼らの言葉であるスス語が日常的に使われています。民族語版の公用語といった感じです。
他の民族の人でも、コナクリに住んでいる人であればスス語での会話が出来る人が多いです。
例えば関東に住んでいれば大阪の人でも関東弁を喋るような感覚です。

そんなギニアで、私が暮らしてきて一番役に立った事とは彼らの民族語を理解できるという事。
私はギニア人の夫や子供達とは日本語で会話しますが、家庭以外ではスス語を話す人たちの中で7年間活動をしてきたので、スス語での会話ができるようになりました。
その為、普段の生活でも家の外に出るとフランス語よりもほとんどスス語で日常会話を使っています。

初めて出会った人に私がスス語が喋れる事がわかった瞬間、彼らの態度がいきなり変わります。
彼らはいきなり笑い出すのです。そしてとっても嬉しそうにもっともっとフレンドリーな態度に変わります。
ギニアの悪名高き警察官に身分証明書を出せ!と厳しい顔で路上で捕まった時も、私がスス語で喋ると大笑いされ、もう行っていいよと言ってもらえたり、彼らの言葉を喋れるだけで、いろいろな事がスムーズになり皆もっともっと親切になるのです。

 

その②ギニア人と結婚している

彼らの言葉が話せるという次に、私がギニア人と結婚している事を知ると拍手をされるほど喜ばれます。そして必ず言われるのが「ありがとう」という言葉です。
私の夫の民族が自分と同じだった場合の喜び様もすごく、もうあなたは私の家族です!となります。
彼らは自分たちの言葉や、自分たちの文化、自分たちの国の事を外国人の私に受け入れてもらった、好きになってもらったという事をとても嬉しく思い、大切に思うようなのです。
日本には、アフリカ系の人にまだまだ偏見があるし、アフリカ人が日本に来て日本人と結婚したと誰か知らない人に言っても、多分そのアフリカ人は日本を、日本人を好きになってくれてありがとうなんて言われないと思います。
だから私は日本もギニアの人みたいに偏見を持たず、日本人と結婚したアフリカ人に対して「おめでとう、日本人を、日本を好きになってくれてありがとう」と言ってもらえるような国になったらいいなと思ってしまいます。

私のバガ族の友人・私と彼女はスス族の言葉スス語で会話をします。

 

その③ギニア人との子供がいる

最後に、決定的にギニア人に「もうあなたはギニア人です」と思ってもらえるくらい信用してもらえる事があります、それはギニア人と結婚し、子供がいるという事です。
ギニア人との間に子供がいると知ると、ギニア人から言われる言葉は、「おめでとう、もうあなたはギニア人です」です。
乗り合いタクシーに子供と乗っていると、他の乗客者がタクシー代を払ってくれる事が随分ありますし、買い物をしているとお店の人が子供にお菓子やジュースをプレゼントしてくれる事も頻繁にあります。
そんな時、その人たちは「この子は私たちの子供なんだから、気にしないで!当たり前でしょ」と言ってくれます。今の日本では考えられない話かもしれません。
ちなみに我が家の子供たちはいろんな民族のお友達と関わる事で数種類の民族語を理解しています。

 

イヌワリアフリカの商品を製作している仕立て屋の工房の親方はフラニ族、修行中の女の子たちはフラニ、スス、マリンケ、ゲルゼー族などいろいろな民族の子がいます。その中で彼らは普段共通の言語スス語で会話をしています。

 

この①民族語で会話できる、②ギニア人と結婚している、③子供がいる

この3つのお陰で、ギニアの人たちと他の外国人とは違った目で見てもらっている、接してもらっていると日頃実感しています。
ギニア人と一緒に仕事など何かをしていく上でも、この3つがスムーズに仕事を進めるのに大変役立っています。
ギニアの現地調査、マーケティングなどの仕事もさせて頂いておりますが、やはり現地の人たちとどれだけ密に接しているかで、調査の結果が全く変わってくるかと思います。
聞き取り調査なども、普通の外国人の会社にはギニア人スタッフがいたとしても真剣な答えが得られないのでは・・と思うからです。

そんな訳で、この3つが日常生活でも、ビジネスをする上でも一番大切な信頼関係を築くのにとても役立っています。
現地の人の言葉が分かる、これは多様民族が暮らすアフリカでビジネスをするには特に重要な事かもしれません。

これからも、こんなギニアの事もお伝えしていきたいと思います。引き続き宜しく御願い致します。

 

Inuwali Africa アーティスト支援活動

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イヌワリアフリカ 代表 バー由美子                             Yumiko Bah / Inuwali Africa Président

 

イヌワリアフリカ子供服のモデル写真撮影時・左の子のはフラニ族の伝統的な独特なヘアスタイルをしています

ギニアの若者達の為のクラウドファンデイング目標達成後のこと

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

前回は、イヌワリアフリカがギニアで行っている、ギニアの伝統音楽の未来を担う若者たちを応援する
アーティスト支援活動についてご紹介させて頂きました。

その記事に書いた、去年挑戦したクラウドファンデイングで支援をした舞踊団4グループの中でまだ
1グループの舞踊団・バレエ マタンのみ支援金のその後の形を支援者の皆様にご報告出来ずにおりました。

 

クラウドファンデイングで集まったお金でコナクリで国際交流音楽フェスティバルを開催し、出演してもらった4つの舞踊団に衣装や楽器を揃える為の支援金を渡しました

 

彼らにその後の経過を聞いたところ、やっと衣装が出来上がった、報告の準備が整ったとの事で、先週の火曜日に彼らの舞踊団の練習場を訪問致しました。ちょうど前回支援活動についてご紹介したばかりなので、本日はその日の事、そしてクラウドファンデイングのその後の気持ちを書かせて頂こうと思います。

 

バレエ マタンの練習場(コナクリのマタン地区)青少年の家の様な場所です

 

コナクリのマタン地区に拠点を置き活動を行っているバレエマタン(Ballet Matam)は、1991年にギニア国立舞踊団バレエアフリカン、バレエジョリバのコレオグラファー・セクバ カマラ氏をはじめとした数名の偉大なアーティストによって作られた舞踊団で、彼らが亡くなった後も新たな指導者たちの力により多くの優れたアーティストを今も輩出し続けている、ギニアの私設舞踊団の中でも実力トップクラスのグループです。

イヌワリアフリカ主催のギニアツアーでは、参加者の皆さんと共に彼らの練習場を訪問し、彼らの練習に参加してみるというプログラムを組み込んでいます。そうやって現地のアーティストたちが普段どうやって太鼓やダンスを練習しているか見て、体験し彼らと交流してもらう事で、日本とは全く違う本場の熱気を感じワクワクしてもらいたいと考えているからです。

 

イヌワリアフリカ主催の国際交流音楽フェスティバル出演時のバレエマタン・普段はコンサートには出ない研修生の子供達にも特別に出演してもらいました

 

その舞踊団の責任者によると「支援金はコンサート用衣装を揃えるために、衣装専門の仕立て屋にお金を渡してはいたものの、その仕立て屋がなかなか仕事を進めず、全ての衣装を数ヶ月受け取れなかった」という事でした。

 

出来上がった女性用衣装

男性用衣装

 

出来上がった衣装の着用写真を撮り、支援者様へのビデオメッセージ、そして最後に揃えた衣装で短いパフォーマンスを披露してもらいました。そちらの映像も支援者の方々にリターン品としてご覧頂く予定となっています。

 

デイレクターのジャックさんと責任者の4名を中心にバレエマタンのメンバー達 支援者の皆様へのお礼のビデオメッセージを撮影しました

 

クラウドファンデイングは一人一人の優しさによって集まった大切なお金を預かるという大きな責任が伴ったものなので、その大切なお金に無駄がないように注意し、本当にそのお金を生かして本当に役立つことに使い、それがどんな形になったか報告しなければなりません。

私たちは1日も早く支援者の皆様へ後日報告を済ませなければならないのに、彼らに何度聞いてもまだ衣装が出来上がらないと言われ続け、気が気でない日々を過ごしてきました。ですから支援金を渡してから半年以上経ったこの日、やっと最後のグループのご報告が出来るという事で胸のつかえが少し取れたような感じでした。

今回のクラウドファンデイングの後日報告、リターン品については、長くかかってしまいましたがやっ今月中には確実に全て完了しそうです。

 

舞踊団には、国民に大切なメッセージを伝えるという役割もあります。こちらはコンサートで平和をテーマにした演目をする時に後ろに立てる看板のようなものです。多数民族のギニアでは選挙時などには民族間の争いが起きやすく、そんな時にはコンサートの時に、「どの部族も仲良く団結しよう」というメッセージをパフォーマンスを通して人々に訴えかけます。

 

そして、今回クラウドファンデイング目標達成によって実現した国際交流音楽フェスティバルは、ただのコンサートではなく、支援金を渡すというお金が絡んだものだったので、周囲からの好奇心や友情出演として金銭的にはボランテイア的に出演してくれたグループからの支援金の金額を知った後の想像していないような反応やハプニングなどを経験し、ただでさえ金銭的に厳しい状態のギニアで、こうしたお金が絡んだことをする時には細心の注意が必要なのだということを嫌というほど学ぶことになりました。

しかし、「舞踊団の為に本当に役に立った感謝している、これからも続けて欲しい」と支援先の舞踊団の皆からの声と実際この目で見た彼らが揃えることの出来た衣装や楽器、そしてこのプロジェクトによってギニアの状況を知り共感しご協力してくださった多くの日本の皆様からの応援のメッセージを見ると本当にやってみて良かった思う事ができます。

イヌワリアフリカと、私共の日本のパートナーであるNPO法人一期JAMの信念に多くの方が共感してくださった事で今まで行ってきたギニアのアーティスト支援活動に大きな希望を持つことができました。
これからもこの活動を続けていきたいと思います。

前回の記事にも書きましたが、彼らを支援するだけでなく、彼らとパートナー、仕事仲間としてみんなでこの状況をよくして行けるように、例えば楽器やダンスの教則ビデオ、パフォーマンス映像販売などの事業もこれから始めていきたいと考えています。

次回は、ギニアでこれが出来ると違う!というある事を書くつもりです。
引き続き宜しく御願い致します。

 

Inuwali Africa アーティスト支援活動

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イヌワリアフリカ 代表 バー由美子                             Yumiko Bah / Inuwali Africa Président

 

 

 

 

ギニアの若者たちを応援するアーティスト支援活動のご紹介

ギニアにはギニア伝統音楽を学ぶ若者たちとそれを無償で教える指導者たちのいる伝統音楽学校・舞踊団があります

クラウドファンデイングによって、ギニアの首都コナクリ、マタン地区で活動するグループ・バレエマタンのコンサート用衣装を揃える事が出来ました

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。
今回は、イヌワリアフリカがギニアで行っている、ギニアの伝統音楽の未来を担う若者たちを応援、支援する活動についてご紹介させて頂きます。

 【イヌワリアフリカ・アーティスト支援活動 】

 http://inuwali.wixsite.com/inuwaliafrica/-2

 

ギニアには数多くの舞踊団と呼ばれるグループがあり、それは主に太鼓とアフリカンダンスで構成された劇団の様なもので、それは一流の伝統音楽家、ダンサーを目指す子どもたちの為の職業訓練校でもあります。
7歳位から青年位の子どもたちがそこで日々特訓をしていて、長年の経験を積んだプロの音楽家、ダンサーの大人たちが中心になり無償でその子ども、若者たちの教育をしています。
でも、どこの舞踊団も同じで、資金が無く、活動を行う為の大切な道具であるジャンベなどの楽器を新しく購入出来ない、修理をする資金もない、コンサート用の衣装を新調出来ない、メンバーが練習に行く交通費が無い、などいろんな問題が沢山ある中で日々練習に励んでいるのです。

今や世界中で愛されているギニアの伝統文化を代表するジャンベとアフリカンダンスですが、ギニア現地でその文化を引き継ぎ活動するアーティストたちはとても貧しく厳しい生活状況の中暮らしています。

 

舞踊団でのダンス練習

私はギニアに移住後、私自身ダンサーとして舞踊団に入り彼らと練習を共にし、彼らと共に日々を過ごしていくうちに、彼らの生活がどのくらい過酷なものなのかを間にあたりにする事になりました。

ギニアには、私の夫も所属している国の運営する国立舞踊団もありますが、その公務員であるメンバーですらろくにお給料はもらっていない、社会保障もほとんど無しというのが現状です。
ギニアに仕事が無い、物化が高い、生活保障がないのは知っていましたが、どれだけ大変なものかは、ここで暮らし彼らの中に入り始めて分かった事でした。

 


舞踊団でプロのアーティストになるべく頑張る子ども、若者たちは練習の時間帯と学校の時間帯が同じなので、学校には行っていない子も沢山います。

彼らが何故そんなに頑張っているのか、それは学歴があっても職に就くのが困難なギニアでも、一流のアーティストになれば将来外国に行って仕事が出来るかもしれないという希望があるからでした。

でも彼らの学びの場である舞踊団には活動資金がなく、大切な道具の楽器や衣装が十分揃っておらず活動環境は最悪です。

 


そんな彼らと過ごすうちに、外国人である私たちがギニアのジャンベ、ダンスからもらった恩恵はとても大きいのに、何故現地ギニアのアーティストたちはこんなにも苦しい状況にいなければならないのか、彼らの活動を援助する事がわたしたち皆で出来ないだろうか、、と考える様になり、イヌワリアフリカのアーティスト支援活動を本格的に始める事となりました。
私たちが普段している支援のほとんどが、彼らから支援を頼まれた病院代、薬代です。
あまりにも個人的なものなので一つづつ報告も出来ない様な援助です。大体がマラリアの治療代です。ギニアの病院での治療代、薬代は彼らにとってとても高額なのです。
アーティストの仕事で外国に招聘されたアーティストにパスポートを取得代を援助した事もあります。ギニアのパスポート所得費用は彼らの収入で考えると何か月分でしょう。4,5か月分くらいでしょうか。

 

日本のジャンベ、アフリカンダンス愛好家の仲間たちと合同で舞踊団への衣装を作る資金提供・衣装のパンツをメンバー分揃えた事の報告時の写真

そして、あのエボラ出血熱流行がやってきました。外国人は国外退去になり活躍の場であるコンサートも極端に減り、外国人相手の仕事も無い、途方にくれる様な日々が続きました。それを機にイヌワリアフリカは本格的にアーティスト支援活動に力を入れようと決心しました。

お陰様で、去年12月には、音楽の力で社会貢献を目指し活動を行う日本のNPO法人一期JAMと共に、Readyfor のクラウドファンデイングに挑戦、目的達成し、首都コナクリで活躍する4つの舞踊団の衣装、楽器代を支援する為の活動を行う事が出来ました。

 

Ready For クラウドファンデイング「ギニアの伝統楽器音楽家、舞踊家を目指す若者たちを応援したい!」

 

Ready For クラウドファンデイング

「ギニアの伝統楽器音楽家、舞踊家を目指す若者たちを応援したい!」 

https://readyfor.jp/projects/10964

 

こちらのクラウドファンデイングでの支援金で4つの舞踊団が衣装、楽器を揃えることが出来ました

ボロボロで使えなかった太鼓がやっと新しい太鼓に

彼らに本当に必要とされている支援をしたい

 

支援にはいろいろな支援があると思います。ただ、こちら側の押し付けでない本当に必要とされている支援を、必要としている人たちに確実にする事が大切だと強く思います。
私はギニアで実際に7年暮らして、ギニアの底辺にいる人たちの中で一緒に時を過ごしたからこそそう思います。彼らの生活の中に入っていかなければ絶対に見えない事があると思います。
私たちは押し付けの支援はしたくありません。同じ目線で本当に必要な事を一緒に考えながらしていきたいと思っています。
クラウドファンデイングに挑戦した事により、日本でギニアのジャンベやダンスを楽しむ多くの方々からこのようなメッセージを頂きました。

「自分もギニアの音楽、ダンスに幸せをもらった、本当に感謝している。自分が踊っているダンスはギニアの舞踊団で踊られているものだった事は知らなかったし、彼らがそんな厳しい状況にいる事も知らなかった、ギニアの現状を知る事が出来て良かった。これからも彼らを応援して行きたい」

 

もっともっと多くの方々にこのギニアの状況、本当に必要とされていることが何かを伝えたい、みんなの力を合わせ、子供若者たちが将来の希望を持って生きていくことのお手伝いができたらと考えています。

日本の感覚で言うと、「働けばいいじゃない」かもしれません、でもそれが出来ない状況の中生きている人たちもいるのです。
これからは、支援だけでなく、彼らの収入となるような音楽、ダンスを通しての仕事を作り、パートナーとして一緒に仕事をしていくという事も、もっと試みていきたいと思っています。

 

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