引き続き密が心配なギニアから

銀行のドアに貼ってあったコロナ感染予防の為のポスター

こんにちは。ギニアからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。
引き続き非常事態宣言発令後のギニアでの状況をお伝えさせて頂きます。

ギニアでは先月3月13日、初の感染者が報告されてから
現在感染者688 死者6 回復127 (すごい勢いで感染者増えて死者も出始めました)

ギニアの非常事態例は 5月15日までとされており(延長になりそうな気配)
現在は空港閉鎖、国境封鎖、首都コナクリから内陸部への移動の禁止、
コナクリ21時から翌5時までの夜間における外出の禁止となっています。
でも昼間は規制はなく、自由に外出ができる状態です。

いきなり銀行の状況が変わっていた

前記事を書いた後にいつも利用している銀行の支店に行ったところ、銀行入り口の状況が以前とすっかり変わっていました。
まず銀行入り口付近に、中に入るのを待つお客さん用のテントと椅子が設置されていました。ガードマンがお客さん1人1人に整理番号を渡し、自分の番号が呼ばれたら中に入れるということでしたが、なかなか順番が回ってこないので早く中に入りたい人たち20人以上が集まり入り口ドアの前でガードマンに抗議していました。

自分の順番がいつくるかも検討がつかない、ほとんどの人たちがマスクもつけていない、皆普通に密着して立っているのでそこにいたら絶対感染しそうな状態なので別の支店に行ってみると、待っているお客さんの数も少なく、そちらでは銀行の中には5人ずつ入れ替えで入れるようになっていて、割とすぐに中に入ることができました。

その銀行でも、外で待っているお客さんはマスクをつけていない人ばかりで、特に距離を開けることなく座ったり立ったり隣の人とお喋りしながら待っていいました。
それに対し、いつもはお客さんと冗談ばかり言っている顔なじみのガードマンはとても緊張した感じでいつもの様子とは全く異なっていましたし、銀行員の方たちはマスクと手袋をはめて完全防備の状態だったので、気をつけている人たちと気をつけていない人たちの危機感の違いがありすぎるのを目の当たりにし、ゾッとしました。

知り合いに会った時に、もっと距離を置こうよと伝えましたが、熱がないから大丈夫!と言われました。
熱や咳などの症状がでなくても実はコロナ菌を持っている人がいて、そういう人が他の人に移す可能性があるということがまだまだ知られていないようなので、政府はもっとこういった情報を国民に伝えて欲しいと思います。

銀行入り口に設置されたテント、この支店にはテントの中にお客さん用の椅子は置いてありませんでした。

マスク着用もしくは布で口を覆う事が義務化

その日は翌日からマスクが義務化されるということで、道路を歩きながらミネラルウオーターやテイッシュを売る売り子さんと共に、紙マスクや仕立て屋で製作されたカラフルなアフリカ布のマスクを売る売り子さんが沢山見かけられました。
もちろんそれは、ギニアで初めて見た光景でした。

紙マスクの価格は決まっておらず物によって異なりますが大体10.000〜30.000ギニアフラン(約120〜350円)
布のマスクの価格はもっと低価格の2.500ギニアフラン(約30円)

政府は、全国の仕立て屋に布マスクを製作するように声明を出し、それと共に誰でも買いやすいようにその価格を2.500ギニアフラン以下にしなくてはならないと決めたため、布マスクの方が紙マスクより安いのです。
マスクの材料の布は仕立てた服の布から出たハギレだからまだ良いかもしれませんが、制作する側の職人さんたちからはそんな金額は安すぎて無理という声があがっています。
イヌワリアフリカのパートナー工房でも、マスクの制作をしているそうです。

紙マスクには、悪い薬品が付いているから買わない方が良いとか、一度使用されて破棄されたものを拾い、それを洗ってまた販売しているから危険とか、いろいろな噂が出ています。

交通機関の乗員数の制限により乗車料金が2倍に

ガソリン代は1割だけ値下げがされましたが(現在ガソリン1ℓ約100円)
お客さんの乗車人数が半分に制限されたので乗車料金が2倍になりました。

タクシー乗車人数・今まで最大6人→3人
(助手席1人・警官がいないような場所なら2人の時もある、後部席4人)
バイクタクシー乗車人数・今までは最大2人→1人
ミニバス 乗車人数・今まで20人以上可能な限り詰め詰め状態→7ー10人まで

これに対し、大きなバス、電車の乗車代が無料になるという政策が出されましたが、このバスも電車も走っている道路、区間が限定され過ぎなもので多くの人が利用するものではないので、本当に一部の人だけのサービスになってしまう感じです。

乗車料金が高くなると物の移動の為の経費が多くなるので様々な物の価格が高騰するはずなのでそれも心配です。

今まではギューギュー詰めで乗っていたタクシー

電気、水料金が3ヶ月無料、12月まで家賃値上げ禁止

電気、水道料金が3ヶ月無料になるそうです。
ギニア全体で考えると、そもそも電気や水道のない家庭の方が圧倒的に多いし、意味がないのでは?という意見があります。
それと、地域によって全く違いますが、水道管に水がとおっているのは24時間ではなく、週に何回か決まった時間帯のみ水が来るのが通常パターンなのですが、本当かは分かりませんが(我が家では井戸水を使用しているので常に水がある状態)水道代無料が発表されてから前より水が来なくなったという家庭が増えているというのも聞きます。

水道がある家の外壁に設置された蛇口から水が出る時間になると、近所の住民がバケツなどの容器を持って水をもらい集まります。こうして自分の家の水道の水を近所の人たちに無料で提供している家も沢山あります。
給水車から水をもらいに集まる地域の住民たち。
この給水車が大活躍しているのをよく見かけます。

給水車についているこちらに注目!嬉しいですね。
生活用水を販売している場所 
容器に入った水をリヤカーで家まで運んでもらえます。

電気に関しては、私の暮らしている街ではの話ですが、今のような乾季の時期は毎年日の半分は停電だったのに、今年はとにかく24時間ほとんど電気がある状態なのでとても助かっています。

水道の無い近所の人たちの為に水を無償提供している家庭も多いし、電気会社は電気代の支払いを期限が過ぎるとお情け無しで速攻電線を切るくらい厳しいし、商売をしている人にとっても今は商売上がったりなのでこれは間違いなく良い策だと思います。

家賃12月まで 値上げ禁止についてですが、首都コナクリは以前から家賃が高く値上げも多いので政府に助けを求める声も多く出ている状況で、元々収入が少なくて家賃を払えない人が多いのですが、今すでコロナの影響で仕事がなく収入ゼロになった人たちが多い中、彼らはどうやって家賃を払えるのでしょうか。
(これは私自身も危ないですね!!)

ますます職、収入がなくなる!

バー,競技場,劇場,映画館などの娯楽施設の閉鎖となり
2月から3月にかけて開催していたギニア文化体験ツアーが終わったらプールと映画館に行こう!と娘に約束をしていたのですが、ツアーが終了した数日後にギニアでコロナ感染が確認された為、その約束もオアズケとなりました。

ギニアでは、ここ最近オシャレなホテルやバー、レストランなど前には全然無かったみんなが楽しむ為の娯楽の場所がどんどん増えていて、それによって大勢の若者たちが職を得ることができていたのに彼らも一気に職を失うのかもしれません。

ギニア文化体験ツアーのスタッフでもあるイヌワリアフリカと関わりの深いギニアの伝統芸能アーティスト達も危機状態です。
彼らの所属する国立舞踊団も私設舞踊団(劇団のようなもの)も練習もコンサートなど活動が全て禁止となり、彼らからダンスや楽器を学び来ていた外国人も帰国し、禁止となった結婚式や子供の命名式などの祭りでの演奏の仕事も無い為、皆非常事態宣言が出てから収入減がゼロとなっています。

イヌワリアフリカではアパレル商品も楽器も当社独自のアトリエは持たず、現在約7箇所のパートナー工房の職人さんたちに製作を委託で依頼し一緒に製品作りを行っていますが、どのアトリエでも普段よりお客さんからの注文が減っているということでした。

アフリカ布も価格高騰中

私がいつもアフリカ布を仕入れている行きつけの布屋さんに行くと、国境が閉鎖、首都コナクリと地方を自由に行き来できなくなった為、空輸や陸路で輸入されていた布がなかなか手に入らなくなり布の価格が上がっているとお店のマダムが悲しそうに話していました。
実際その時に私が購入した布は、6ドル値上げされていました。

私が最近注目している化繊のプリント布地
コロナの影響で仕入先のベナンから輸入できなくなっているということで
約6ドル値上げされていました

もうすぐラマダンなのに

国民の約90パーセントがムスリムのギニアは25日からラマダン入りだそうです。
ムスリムの家庭ではラマダン前には、米や砂糖、玉ねぎ、じゃがいもなど毎日必ず使う食材をまとめて買い出しをするようですが、今年はいつもより金銭的に大変なので買い出しも難しいようです。

逆に村の野菜の生産地では、国境封鎖や各地への行き来が難しくなり、買い付けに来る業者が村に来れなかったりこちらから売りに行けなかったりで、野菜は保存がきかない為にマルシェで一般のお客さんに安く販売するしかない状況になっている、村の農家の人たちがコロナがなければ今は一番の稼ぎ時なのに!と嘆いているというニュースも見ました。

今まで通りを変えるのが難しい

ギニア国営放送やネットを通してもコロナに気をつけようという情報は流れてはいるものの、とにかく私が完全防備で外出した時に見る光景は、消毒液入りバケツやマスク、タクシーがいつもみたいにお客さんがギューギュー詰めで座っていない以外は今まで通りのまるでコロナなんか無いようなものです。

通りがかった民家の庭では、近所の人たちがみんなで集まって団欒したり、サッカーくじ売り場の前で男性たちが集まって番号の予想をしていたり、小さな商店の前に置いてあるテレビをみんなで座って見ていたり、ローカルマルシェでは人と人との感覚なんか全く気にしないでマダムたちはお喋りしながら商品を売り、その横では赤ちゃんが寝転んでいたり子供たちが走り回っています。

コロナが入る前のローカルマルシェの燻製魚を売る女性
夜間外出禁止となったので、今は店じまい時間が早くなりました

どちらにせよ人と人の距離を置くにしても一部の裕福層を抜かせば、ここでは狭い家に大家族で住んでいる家庭がほとんどで、壁のない家の敷地内には他にも何家族も住んでいて、敷地内のトイレが共同だったり、そこには水道も無くてどこかから運んでくる水を使っていたり、感染の可能性大な環境で皆暮らしています。

ギニアには1人でいると、考えすぎで悪い考えに支配されるとか、邪悪なスピリットが頭に入ってくるという考えがあるそうです。
こういうことも人と人が距離を置くのが難しい要因になるのかもしれません。

今までも先が見えず、その日を生き延びるのに精一杯な人たちばかりのギニアですが、これ以上難しい状況になったら暴動や犯罪も増えるだろうしどうなるのか?

コロナ感染を防ぐには、いっそのこと24時間外出禁止にして欲しいところですが、国民のほとんどが、家族全員がその日に稼いだお金を集めてその1日1日を食いつないでいく、もしくはお金に余裕がある人に援助されながらなんとか生きながらえているという生活をしている人たちです。
24時間外出禁止になったら、その日の稼ぎを得られない人たちは生きていけなくなるし一体どうしたらいいのでしょうか?

海外に出て仕事をしている家族からの送金をあてにして暮らしている人も多いですが、今は海外にいる人だってコロナでもっと厳しい状態にいる可能性もあるしギニアにいる家族に送金も出来ないかもしれません。

とにかくみんなで生き残らねば!

当社の仕事に関わってくれている人たちとその家族の生活もどうなるのだろう?ここ最近いつもそればかり考えています。

GWや夏休みに予定していたギニアツアーもダメ、観光業は当分は無理です。
アパレルや楽器の販売に関しては、荷物を輸出するのに問題があるので新商品を製作の目処が立ちません。
現在は空港は閉鎖でも、貨物を乗せる飛行機が時々飛んでいるので、荷物の輸送は可能だそうですが、輸送費が相当値上がりしているらしく、いろいろと先の見通しがつかない為、職人さんたちにまとまった数の新商品の製作の依頼も出来ません。

みんなで今日よりも良い暮らしを送れるように!
そして自分自身が自滅しないようにも!!笑
なんとか良い方法を探さねば!と思っています。

そんな中、唯一停止せず稼働出来ているのは、昨年から始めた小さな漁業ビジネスです。
始めてからずっとトラブル続きで大変なことばかりではありますがお陰様でなんとか続けることができています。

次回はこの私たちの新たなチャレンジ《漁業》についても書かせて頂こうと思います。

漁から帰ってきた舟から獲れた魚をみんなで陸にあげる作業

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事  

Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP  
Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ
イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP
NPO法人一期JAM  https://www.ichigojam.org

コロナ対応 続編(1)

ウガンダで宅配事業をしている伊藤です。

前回、ウガンダで初のコロナ感染者が出た前後でウガンダ政府が一気に国境封鎖、公共交通機関の制限をして、スタッフへの説明をして不安感を取り除くなどについてブログにしました。

あれから4日程度しか経っていませんが、事態が急激に変わっているので、アップデート含めて共有したいと思います。

前回の記事はこちら

前回は3/24(火)に全スタッフへ説明したところまででした。

翌日、3/25(水)は宅配チームは半減して営業。新規事業やITチームは在宅で仕事をしていました。

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