ギニア移住後9年ぶりの日本③ギニアと日本の子供たちが太鼓の演奏で国際交流

今回日本へ行ったギニアの4名の子供たち
鹿児島三島村と長年の交流のあるギニアのバランドゥグ村の子供3名と我が家の長男

こんにちは。ギニアからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。

8月末に横浜で開催されたTICAD7に合わせ、ギニアの子供たち4名が日本へ行き、オリンピック・パラリンピック開催時のギニアのホストタウンとして登録された鹿児島三島村の子供たちを中心とする日本の子供たちとギニアの太鼓ジャンベの演奏を通し交流するというプロジェクトがあり、この企画においてギニアの子供たちを日本へ招聘する為のサポート等を昨年から弊社イヌワリアフリカでさせて頂いていました。

そして、弊社の日本業務パートナーであり今年から私が理事を務めさせて頂いているNPO法人一期JAMがこの企画の日本側でのイベント開催における様々なサポートをする事になった事、そしてジャンベ奏者の我が家の長男もこの4名のギニアの子供の中の一人として日本に行かせて頂く事になっていた事や、とにかく私自身がギニアと繋がるキッカケとなったジャンベを通し今回いろいろなご縁が蜘蛛の糸のように見事に繋がっていったこのプロジェクトに私の思い入れも相当強くなっており、

このギニアと日本の子供たちが太鼓で繋がるプロジェクトが実現されるのを是非ともこの目で実際に見たいというのが、今回の9年ぶりの日本帰国の1番の目的となっていました。

KAAT神奈川芸術劇場でのジャンベワークショップ会場に到着したギニアの子供たち

私が日本到着後の翌日にギニアの子供たちも日本に到着し、まずはKAAT神奈川芸術劇場で子供向けのジャンベのワークショップが開催され、そこで練習したものを翌日のコンサートでみんなで発表するというイベントで大盛り上がりしました。

ジャンベワークショップやコンサートではNPO法人一期JAMが
楽器演奏その他のサポートを致しました
ギニア×鹿児島三島村の子供たちとのコンサートに向けてのジャンベ練習
ギニアの女の子2人は日本到着したばかりなのにさすが子供!元気いっぱいに頑張っていました。
男の子マムドゥも三島村のお兄ちゃんたちに混ざって頑張っていました!
三島村の子供たちはみんな普段からジャンベを演奏しているすごい子たちなんです!

ギニアと日本の子供たちみんなで練習をした成果がこちらです↓!!

こんなに沢山の子供たちが参加したコンサート大盛況でした!

KAAT神奈川芸術劇場でのジャンベワークショップとコンサートの様子はテレビや新聞でも取り上げられました。
テレビの映像でも観れるように、ワークショップやコンサートの後に参加した子供たちが、ギニアの子達と一緒に太鼓を叩けたのがとっても楽しかったと話していたのがとても印象的でした。

神奈川新聞

TICAD7が開催されていたみなとみらい地区でも、三島村×ギニアの子供たちがジャンベの演奏で大活躍しました。


鹿児島三島村×ギニアの子供たち!彼らはこの後で、天皇皇后両陛下も出席された「野口英世アフリカ賞」の授賞式でジャンベ演奏もしたんですよ!


彼らが横浜みなとみらいを拠点にして過ごしていた約1週間、私は日本での取引先訪問などの傍、彼らの追っかけをしていました。

みなとみらいのクイーンズガーデンでのミニライブの合間に。
この日はアフリカ起業支援コンソーシアムのTICAD7サイドイベントの日でした。
右から3番目の方は三島村の村長さん、25年間もの間、ギニアとの交流を続けてこられ様々な活動をされているすごいお方です!


彼らはこの後、鹿児島三島村を訪問し、島の皆さんとの交流をしギニアに帰国しました。

三島村に行くには鹿児島の港からフェリーで4時間かかるんだそうです!

このプロジェクトでギニアの子供たちが決定された後に、子供たちに「日本に行ったら何がしたい?」という質問をした時に、彼らなんと答えたと思いますか?

女の子2人の答えは「勉強がしたい」だったんです。
私はその答えにかなり衝撃を受け、正直泣きそうになりました。
実は女の子たちは、ギニアで小学校に通っていませんでした。
彼女らは自分の名前すら書けませんでした。
ギニアでは首都コナクリでは以前よりも随分と女子も学校に行くようになりましたが、村の女の子たちはまだまだ学校には行かずに家事手伝いをして1日を過ごすのが現状らしいです。

それを知った三島村の方達が、彼らにも学校体験をしてもらおうと、彼らが三島に行った時に島の学校での授業に彼らが参加する機会を作ったそうです。

そして、彼らがギニアに帰国した後に起きたこと。
なんと女の子たちの家族が彼女たちを学校に行く事にさせたそうなんです!!
それを聞いて私も本当に嬉しかったです。

今回このプロジェクトに参加させて頂いた我が家の長男にとってもこれは人生忘れられない素晴らしい体験となったようです。
日本で知り合った皆さんにとても優しくして頂いたそうで感動していました。

彼はギニア移住した後に私たち親に無理やりギニアの伝統楽器のジャンベ修行をさせられて育ったわけですが、日本に行ってこうしてジャンベで大勢の人たちと楽しく繋がれたことは、みんなで楽しい幸せな時間を共有できるギニアの大切な伝統文化ジャンベの偉大さを知る良い機会になったはずです。

三島村にて 息子は日本では神社がとても好な場所だったそうです。

私も、今回昨年から関わらせて頂いていたこのプロジェクトがこうして実現された場に実際に立ち会うことができたこの喜びは言葉では表せないものでした。

そして、遠く離れた国から来た人種も性別も習慣も言葉も違う人と人がこうして楽しく繋がってお互いの理解を深めていく、こういうプロジェクトこそが、これからの子供たちの平和な未来の為に1番必要なものなのではないか?と強く思ったのです。

今回ギニアから日本に行った子供たち、日本でギニアの子達と繋がった子供たち、そしてそれを見た大人たち、きっとそれぞれが多くの事を感じた事でしょう。そしてその想いがまた次の楽しい繋がりに続いていくのかもと思うとワクワクしてきます。

こんな素晴らしい国際交流に関わらせて頂き本当に有難かったです。
プロジェクト実現の為に並々ならぬ苦労をされたはずの三島村の方々、その他このプロジェクトの全ての関係者の皆様に感謝です!
本当にありがとうございました。
これからもこのギニアと日本の繋がりがどんどん続いてこんな素敵な交流が広がっていきますように!


バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事 


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こちらコナクリのパスポート申請所の一角
永遠に続くと思われた日本へ行くギニアの子供たちのパスポート取得の為に奔走していた今では懐かしの昨年のとある日の写真です!

ギニアと日本の三島村の子供達がジャンベを通して友達になったテレビ番組

今回テレビ出演をしてくれたギニアの才能豊かな小さなジャンベ奏者たちとその先生


こんにちは。ギニアのイヌワリアフリカ代表バー由美子です。
昨夜は激しい大雨と雷で、朝起きたら庭に折れた木の枝や落ちたマンゴーが散乱していました。ギニアはついに本格的な雨季に入ったようです。


さて、年始のギニア文化体験ツアーに始まり、大型10連休GWに開催したギニアツアー開催を終え、その間もアフリカ布屋さんとイヌワリアフリカの製品を製作している仕立屋の工房を行ったり来たりと全ての業務を並行で行っている為、休みもなく今年も半年があっという間に過ぎて行ったような気がします。


自社で企画している観光業以外にも個人的な旅行案内の依頼も増えており、私たちが企画している小さな旅の主催でさえ、それに関わる普段は仕事がなく困っているスタッフの収入にこれだけ繋がるのだから、ギニアの観光業が全体的に盛り上がる事は、普段仕事がなく困っている多くの現地の人の生活に大きな変化をもたらすのではないか、と感じることが多くなり、沢山の方に安心してギニアに来ていただく為に、ギニアの今の状況、その魅力をもっと知って頂けるようなギニア情報サイトの製作を進めています。



そんな中、とてもワクワクする事に関わらせて頂きました。
こちらのNHK国際放送のテレビ番組のギニア現地撮影ロケのコーディネートをさせて頂いたのですが、とても素晴らしい番組なので是非多くの方にご覧頂きたいと思います。

「The Rhythm of Friendship: Mishima Meets Guinea」

Kids Meet the World | NHK WORLD-JAPAN On Demand

ギニア出身のジャンベ奏者ママディ ケイタさんが来島したことをきっかけに、25年前からジャンベを通してギニアと交流を深めて来た日本の三島村で暮らす子供たちと、ギニアで暮らすジャンベ奏者の子供たちがそれぞれの暮らしや文化を紹介し合い、ジャンベの演奏を通し友達になるという素敵な番組です。
三島村は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催にてギニアのホストタウンに登録されています。
これを機にもっともっと日本とギニアが近くなること間違いありません。
これからの三島村の動きに大注目です!


現在こちらの番組は下リンクから視聴出来ますので、是非ご覧下さい。
「The Rhythm of Friendship: Mishima Meets Guinea」
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2071014/?fbclid=IwAR1wWw29yojKfyGF5UlaBgILocbn_TBR5KuVOCi6xdaUQzm78TRs6OdeeVw




バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事 

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あの「Perfume」さんのカレンダーにギニア発のイヌワリアフリカのお洋服を起用して頂きました!

「Perfumeカレンダー 2019-2020」

こんにちは。
ギニア共和国、コナクリからイヌワリアフリカ代表 バー由美子です。


ギニアは、普段は観光目的の外国人はほとんどおらず、雨季が終わる年末から4月くらいの雨の降らない乾季の間だけは、ギニアのアフリカンダンスや太鼓ジャンベなどの西アフリカ伝統楽器を学ぶ目的で訪れる外国人が多くやってくるという、まさしく今がギニアがしばしの観光で盛り上がっている時期となっています。

一昨日のギニア国立舞踊団”Les Ballets Africains”の公演


今日はマルシェのアフリカンプリント屋さんに布の仕入れに行くと、「ギニアまでダンスしに来ました!」と一目で分かるようなアフリカ布の巻きスカート姿の外国人たちが、布屋のマダムに布を安くしてくれるよう値段交渉をする姿が見られました。笑



さて、そんな海外から来た人たちにも人気なギニアのアフリカンファッションですが、本日はとても嬉しいお知らせがあります!



イヌワリアフリカがギニアの女の子達と製作したアフリカ布のお洋服を、
世界中で大人気の日本のテクノユニット-「Perfume」さんの民族衣装をテーマにした
「Perfumeカレンダー 2019-2020」 の衣装として起用して頂きました!



世界中の人々にポジティブな影響を与えるPerfumeさんが、こうした形でアフリカンファッションを紹介して下さる事は、こんな楽しいファッションがアフリカにあるんだという事を多くの人に知ってもらう良い機会になるに違いない!と、私はとてもワクワクしています。
本当に有難いことです!


カレンダーに起用された服を製作したアトリエの製作者の女の子たち


起用して頂いたお洋服を製作してくれた女の子たちとその先生にも早くカレンダーを見せてあげたいです。
みんなとても喜ぶだろうな〜と思います。
私もまだ実際には見ていないので、とにかく見れる日が待ち遠しくてたまりません!


気になる「Perfumeカレンダー 2019-2020」はこちらから購入可能だそうです。

「A!SMART」内 Perfume SHOP 
http://www.asmart.jp/perfume/


それでは!ここ最近インスタグラムからばかりの投稿となっておりましたが、
今週からどんどんこちらにもギニアでの様子を投稿させて頂くつもりです。


どうぞ宜しく御願い致します。

Inuwali Africa 事業&サービス  
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イヌワリアフリカ代表 バー由美子 
Yumiko Bah / Inuwali Africa  CEO



ギニア独立記念60周年と共に更にギニアの魅力をもっと発信したい気持ちが強まりました

10月2日、ギニアの独立記念日60周年の式典の模様がギニア国営放送RTGで生放送されました。

こんにちは。ギニア共和国、コナクリからイヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

今月も布屋とテーラーのアトリエを行ったり来たり、日本のお客様方からオーダーを頂いた品の荷物空輸などでバタバタで、気がつけばもうすっかり10月後半に突入していました。

今年もあと残すは2ヶ月ちょっと、来年2月にイヌワリアフリカで企画しているギニアツアー2019の準備と広報にもっと力を入れなければなりません!

ギニアは観光地として大々的に宣伝がなされていないですし、第一にギニアってどこ?という感じで情報が全然ありませんから普段観光客は0に等しく、大陸を横断するバックパッカーさんが通り過ぎるだけかもしれません。

先日は、来年イヌワリアフリカのギニアツアー2019に参加をご希望されている学生さんから、「ツアーに一緒に参加しようと考えている仲間の親御さんがギニア行きを心配し反対している」というご連絡を頂きました。

この「親御さん、パートナーさんからギニア行きを反対されている」というお言葉、ツアー開催時期になると必ずどなたかからいただくお言葉なのですが、もうすっかり忘れていて、「あ!また来たかーっ!」となりました。

確かにその心配、反対するお気持ち分かります。その通りです。
だってギニアの情報ってエボラ以外は日本ではほとんど見つからないのですから。。

前回のイヌワリアフリカギニアツアー2018にて。実際にギニアに来ていただくと、こんな平和な毎日なんですよ。

多くの皆さんに安心してツアーにご参加いただく為にも、一人で来るのであれば不安材料もあるけれど、私たちと一緒であればギニアってそんなに心配ばかりするところではないですよ、むしろ”他のアフリカ大陸の国よりも人々の外国人に対するピリピリした緊張感もなく、皆好意的に接してくれるし、気候も良い、気分的にも身体的にも、かなりリラックスして過ごせるところなんですよ”ということをもっと発信しなければ!と改めて思いなおしました。

そのギニアですが、今月10月2日は、1958年にギニアがフランスから共和国として独立してから60周年の独立記念日という事で、私たちの暮らす首都コナクリでは街中がお祭り騒ぎ状態でした。

会場入りしたアルファ コンデ大統領

コナクリのサッカースタジアムで盛大に行われた独立記念式典にはアフリカ各国から大統領が招待され、その様子はギニア国営放送テレビで実況中継で放映されました。

式典の映像をテレビで見ていたら、この式典の為にギニア国立舞踊団や国立パーカッショングループで特別に構成されたミュージシャン、ダンサーたちのパフォーマンスが始まり、イヌワリアフリカの副代表兼ギニア国立舞踊団のメンバーでもある我が夫が、彼の部族に伝わるアフリカンマスク姿で出演しているのが画面に映りました。

国立の舞踊団とパーカッショングループのアーティストたちが集結し行われたパフォーマンス。

ギニアでは太鼓とダンスは国を代表する大切な文化として認められており、国の機関として作られた国立舞踊団もあり、外交の場や政治的な催し物があるときには舞踊団のアーティスト達がパフォーマンスを行うことが多いのです。

こちらは60周年式典の数週間前に人民宮殿行われた式典前の会合。アルファ コンデ大統領がアーティストたちを招き、独立60周年式典でのパフォーマンスをアーティストたちに要請する話をしたそうです。

ジャンベ奏者である私たちの息子もこの独立60周年記念式典のパフォーマンスの一員として参加しており、夫と息子が親子共に国を代表するアーティストの一員としてこの記念式典の同じステージに立つその姿を見て、私は本当に涙が出るほど嬉しかったです。

というのも、私たち夫婦は「ギニアの素晴らしい伝統音楽文化を子供達に現地で肌で感じながら学ばせたい」、「ギニアでギニアの人たちと物作りをしながらギニアのファッション、伝統音楽やダンスを通してギニアの魅力を日本に世界に伝えたい、それが私たちそしてギニアの人たち、世界の人たちのハッピーに繋がっていくかもしれない」という気持ちでギニアに移住したからです。

そしてテレビの式典映像には、イヌワリアフリカが行っているギニアのアーティスト&舞踊団サポート支援で日本の支援者の皆さんとの協力により製作された太鼓を叩くミュージシャンの姿も映し出されていました。

イヌワリアフリカのアーティスト支援活動の一環として、日本の支援者の方々からの支援金により製作されたこちらの太鼓が式典でのパフォーマンスに使用されていました。

テレビの映像を見ながら、ギニアで生活し仕事をしていくのは大変なことばかりだったけれど、今自分たちの思いが一つづつ形になっていっている感じがしてとても嬉しく思いました。

更には、最近嬉しいニュースがありました。
夫の所属するギニアの国立舞踊団「Les Ballets Africains 」の、2019〜2020年にかけての世界公演の仕事の契約が決まったのだそうです。これからギニアが誇る伝統音楽ダンス文化の魅力を世界各地で見せてくれることでしょう。
イヌワリアフリカでは先に書いたギニアの伝統音楽文化継承する役割を持つ舞踊団の保護、アーティスト支援活動にも力を入れてきたので、このニュースはまたとっても嬉しいものでした。

ギニア国立舞踊団Les Ballets Africains。先日フランス文化センターで行われた公演にて。

ギニアは金、ボーキサイトなど世界トップクラスの豊かな自然資源を持ち、水源にも肥沃な土地にも恵まれた国なのに政情が安定しないお陰で常に世界最貧困国のトップクラス。

その中で、希望の星なのが、ギニアの伝統音楽とダンスなのです。
世界中にギニアの伝統音楽とダンスに魅了された人たちがいます。

先に書きましたが、ギニアは観光地化されておらず普段は観光客がほとんどいないのですが、気候の良い乾季、特に年末年始になると実際に現地の太鼓やダンスを体験する為に遠くギニアまでやってくる外国人観光客が来るという面白い国です。

そしてイヌワリアフリカが毎年企画しているギニアツアー2019もそういった太鼓とダンスを目的にやってくるお客様を対象にしてその時期にツアーを開催しています。

ツアー期間中に、ギニア国立舞踊団Ballet National Djolibaの練習場を訪ねたときの写真です。パーカッショニストの皆さんが軽くご指導下さりました!

ギニアに楽しみに来て頂く事がそのままギニアの人たちの様々な収入となり社会貢献となります。
そして、私たちの企画するツアーでは、スタッフとして働いてくれた人たちへの報酬の金額は他と比較してもだいぶ多く渡すようにしています。

何故なら、私たちのようにギニアツアーを企画する人たちは他にもいますが、ギニアには仕事がないので、彼らは報酬金額を主催者側に安く安く叩かれたとしても、皆安い報酬でも仕方なく引き受けてしまう場合が多くあるそうです、その為にこうしたツアーの平均報酬金額がなかなか上がらないのです。

ギニアが独立して60年経った今も、ギニアの人たちは全然豊かにはなっていません。
ギニア、特にコナクリの物価は日々急激に高騰していますし、ほとんどの人たちが定職が無い生活をしているので現金収入がなくその暮らしは厳しくなるばかりです。

正直国立舞踊団のメンバーである夫も、普段国から支給される報酬は無いに等しいようなものです。
でも、夫は自分が舞踊団でしていることはお金の為じゃない、ギニアの為と言っていつも頑張っています。

イヌワリアフリカのアパレル製作をしてくれているアトリエの先生と生徒の女の子たち+我が娘

イヌワリアフリカは、物作りでも、ツアー開催でも、それで発生した仕事に対する報酬は、いつもフェアな金額でやっていきたいと考えています。
一人一人が仕事をしたことによって、それ相応な報酬を得て、自分の思い描く理想の生活に近づけていけるように。

わたしたちは、太鼓とダンス目的のギニアツアー以外にも、ローカルマルシェでアフリカンプリントを探す旅や、アフリカンママとお料理体験、染色体験ツアー、近場なのに秘境を体験できる自然満喫ツアー、キラッキラゴージャスなギニアなど、まだまだ知られざるギニアの沢山面白いことを体験していただけるような旅の企画を考えて観光業にもどんどん力を入れていくつもりで、イヌワリアフリカはまた新たに動き出しています!

ろうけつ染のバティックの製作をする村の女性たち

引き続き、イヌワリアフリカがギニアで事業をすることにより、ギニアの多様性にあふれた魅力と共に、ギニアの人たちの抱える本当の問題を日本の皆さんに伝え、みんなで一緒に考えて、行動を起こし、一緒に解決していくことを目指し少しずつでも進んでいきたいと思います。

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
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人民宮殿の中入口正面に飾ってある絵。この絵がギニアの歴史を象徴しています。

ギニアのもう一つのセキュリティ問題!それはズバリ【呪術】

スーライと呼ばれる伝統的なお香。壺に熱した炭を入れこのお香を焚きます。西アフリカ全般で使われており、ギニアでは魔除け悪霊払いとして使用されています。

こんにちは。ギニア共和国、コナクリからイヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

雨季真っ盛りのギニアですが、自宅にいる時は晴天、でも私が外出しなければならない肝心の日には何故か大雨嵐になるというパターンが続いています!

お陰様で、引き続き日本の業者様方からアフリカンプリント布の製品や布のご注文を沢山頂いたりと、仕事も順調で、大雨の中アフリカンプリント布を探しにコナクリ中のあらゆるマルシェを駆け巡ったり、パートナーを組んでいる仕立て屋のアトリエを行ったり来たり忙しくしておりました。

予定していた日本への荷物輸送手配も終わり、やっと少し落ち着いた時間が取れたので、ようやくこちらに記事を書かせて頂く事が出来ました。

先日モザンビークの有坂純子さんの記事「アフリカ起業と安全」にとても共感したのと、有坂さんの記事を読ませて頂くうちに私がギニア移住をしてからずっと悩まされて来たことは別の意味でのギニアならではのセキュリティ問題だなと思ったので、ちょっと怪しい内容になりますが、今回思い切って書いてみることにしました。

もちろん普通に強盗や泥棒には気をつけています

ギニアでも、日本人は白人と見なされ、当然お金持ちだと思われています。
ましてや我が家の場合、ギニア人の夫はギニア人たちの憧れの国である日本で10年生活したのちに、職が無くて危険を冒してまでボートピープルになって海を渡ろうとする人が後を絶たないこのギニアにわざわざ戻って生活している訳ですから、こちらの人たちからしたら当然お金持ちだからなんだろうと思われる訳です。
ギニアでは白人でなくてもお金持ちは身代金目当ての誘拐もされますし、お金持ちの家でなくたって泥棒が入るなんて日常茶飯事ですからお金持ちや外国人の家、マンション入り口には大抵ガードマンが常時警備しているんです。
ですから、私も本当に親しい人以外には自宅を教えないようにしていますし、こうした防犯に対してのセキュリティ面には最新の注意を払い生活しています。
フェイスブックの投稿から住処を知られ泥棒に入られるケースが多いという事で、わたしはギニア在住の人とはフェイスブックでは繋がらないようにしたり、当社イヌワリアフリカのフェイスブックページはギニアでは非表示になるようにしています。
本来であればギニア国内で当社の活動のアピールをもっとしたいのですが、目立つといろいろなターゲットになる可能性があり目立たなければならないのに目立てないというのが起業していて大きな悩みの一つでもあるのです。

でもずっと戦って来たギニアならではの問題とは・・

何故目立ってはいけないのか?それは普通の防犯の他にギニアならではの大きな問題があるからです。
かなりマニアックな変な話ではあるのですが、これはギニアだけではなくギニア周辺諸国でよくある話のようです。(バーさんちょっと怪しい!って思わないでくださいね笑)

私たちがギニア移住をしてから一番苦労しているものとは、ズバリ「嫉妬による呪い・黒魔術」です。移住する前からですが、ギニア人の夫と結婚した後にまず最初に夫に言われたことは、ギニア人は優しいし親切に見える、でも顔は笑っていても心の中は違う人もいる、優しそうだけどその一方で嫉妬心が醜く人を羨む気持ちで、呪術師のところへ行き呪いをかける人達がいるから気をつけて欲しいという事でした。

*それが親しい誰かであっても、他人から食べ物飲み物をもらってはいけない(口に入れてはならない)。→毒を盛られる時がある、呪いの薬を入れられる可能性がある。

*髪の毛、爪を誰かに取られてはいけない。→呪いの薬を作る素材となる。
*両親の名前を他人に教えてはならない。→呪いをかける方法に使われる。

気をつけなければならない事はその他沢山あるのですが、この3点は特に注意するように言われてきました。
私は現地のアフリカンダンスの舞踊団のメンバーとしてギニア人のダンス仲間と共に踊りを通して何年もほぼ毎日のように一緒にを過ごして来たのですが、ギニアでは小さなお菓子でさえ仲間と分け合って食べる習慣がありみんながお菓子やパンなどをちぎって渡してくれる時にそれを断るのに気が引けて、最初のうちは食べたふりをして手の中に隠したりしてましたが、途中からは夫にわからないから食べちゃえ。。と食べてしまったこともあります。
親しい友人の家に遊びに行くとご飯をどうぞと出されますが、でもお腹壊してるからと嘘をついて食べなかったりこれかなり大変なんです。
この人なら大丈夫?、大丈夫じゃない?を見極めるのが本当に大変なんです。
いつも誰かを疑っているようなのも気分がよくありません。

人より目立つと呪われる

でも、呪い、黒魔術、白魔術、占い師、呪術師の存在はギニアでは人々の暮らしの中に普通に根ずいていており、全然珍しいことではないのです。
事実なのは私も身を以て体験してきたのでこれを思い過ごしや迷信だとは思っていません。
ギニアでは本当に今のこの時代でも黒魔術が横行しています。
さっきまで元気だった人が突然死したり、病気になったり、いきなり気が触れたりします。
有名になった人、外国に行く予定の人、外国から帰ってきた人、事業が成功した人、外国人と結婚した人、みんなに羨ましがられる対象になったら嫉妬の対象、呪いの対象になります。

友人知人ならまだ分かりますが、驚きなのがギニアでは親子、兄弟同士であっても自分より成功して欲しくないという妬みからその呪いをかけるということ。
一夫多妻の家庭では妻同士の争いで呪いを使うことも多いとよく聞きます。
ダンス仲間はミュージシャンのミュージックビデオに出演しテレビに多く出るようになったら体調が悪くなったり悪いことが起きるようになって怖い、呪われているかもしれないと悩んでいた時もありました。
知り合いの男性は外国人と結婚し海外で暮らしていたものの離婚しギニアに戻ってきてから気が触れてしまいました。
外国人と結婚したら、妬みで呪いの標的になり離婚するように呪われる。
外国に行く事が決まったら、飛行機に乗る日は親しい人にも秘密にし旅立った後に後日報告することも当たり前です。先に知らせると呪いで邪魔される可能性があるからです。

こういう話は周りにいくらでもあります。

庭をコンクリートで埋める理由

我が家でもその呪いにずっと悩まされてきました。
まず移住後住んでいる家の敷地や部屋から私たちを呪う為の道具が度々発見されることがありました。
その見た目は日本の神社のお守りの中に入っているような小さな紙だったり魔力を持った薬を紙を皮や布で包んだ物だったりします。大抵は庭の土の中に埋めてあったり、木の根元にあったりします。
誰かが家の中に侵入し、床に穴を開け呪いの道具を入れていったこともありました。

移住後に夫の家族と一緒に暮らしていた頃も、職がなく生活が大変な若者たちを数人我が家に同居させ、彼らの生活の面倒を見ていた頃もそんなことが度々ありました。
自分たち以外の人の出入りが可能な場合は誰がそんなことをしたのか特定も出来ないし誰かを疑うのも嫌だし、はやり誰かと同居するのはやめようと決め、引越しを機に私たち夫婦と子供たちだけで暮らすことになり、それ以降呪いの道具が発見されることはなくなりました。

こういう呪いの類は掃除をしていている時に偶然見つける時もありますし、何か変だなと思ったら呪術師を家に呼び彼らが不思議な力を使い見つけ出すというパターンもあります。
ギニアではそういった呪い対策で、庭の土の部分を全てコンクリートで埋めてしまう家も多いんです。

呪術師に作ってもらった魔法の薬と共に体を洗う時に使用する黒石鹸。スポンジとしてヤシの繊維のたわしを使います。この石鹸は悪い霊や呪いを洗い流すと考えられています。

ギニア人の生活に欠かせない呪術師の存在

先にも書きましたが家に呪いの道具を隠す以外でも呪う方法は沢山あり、人々は「何かおかしい!呪われてるかも!」的な奇妙なシチュエーションが訪れると助けを求め呪術師の元に行きます。
そして身体や精神の状態が悪くなった時も呪いが原因かもしれないので、一般の病院にいくより先に呪術師の元へ助けを求めて行く事も多く、そういった場所では薬草での治療と共に呪術的な治療を施すところもあり西洋的な視点から言えば、そんなのはただの思い込みなんじゃないか?と思われるかもしれません。でも一概にそうは言えないんですよ!実際それで良くなるケースを沢山見てきました。

呪術師には呪いを請け負う呪術師もいるし、呪いを断ち切ってくれる呪術師もいます。
呪術師は薬草や動物の体の一部や金、その他あらゆる自然の素材を使い人々の願いを叶える魔法の薬を作ったり、呪いを跳ね返したり悪いものから身を守る薬やお守りも作ってくれる、イメージとしては映画の魔法使いのおばあさんような存在でもあります。
海外在住のギニア人でも、悪い事が立て続けに起こったり呪われてるかも?と思ったり、事業をうまくいかせたい時などはギニアの呪術師に国際電話をしていろいろお願いをするそうです。

サッカーのワールドカップの時にアフリカのチームには呪術師がついていて彼らの魔力によってチームが勝つというような話をネットで見ましたが、まさしくそういう事がギニアでは普通に行われています。政治関係者などお偉いさんにはもちろんすごい強力な呪術師が付いているそうです。

私は今までこうした事をこの目で見て体験してきたので、呪術的な方法全てがインチキなのではないと思っています。
近所で盗難があった時に犯人を割り出す為に呪術師を呼び、呪術で犯人を割り出してもらう場面を見た事がありますし、バラフォンという魔力を持つ伝統楽器を使い妖怪をおびき出しやっつける儀式も普通の民家で行われています。

ギニアには「ゲゲゲの鬼太郎」みたいな世界が普段の生活で当たり前のように存在しているんです。

ギニアでは鶏、ヤギ、羊は食用以外の大切な使い道がある

ギニアでは鶏やヤギがいろいろな場所で販売されていますが、それは食べる為だけに販売されているのではなくサクリフィス(捧げ物)として購入する人たちの為でもあります。
サクリフィスとは、いろんなパターンがありますが、上に書いた自分の願いを実現させたい時や、呪われてしまった時に呪術師の元へ行くと、呪術師からどんな色のメスの鶏を何羽飼ってきて捧げ物にしなさい、とかヤギ一頭を捧げ物としなさいとアドバイスが出され、その指示通りの鶏や動物を買い祈ってから捌いて食べる神様、悪魔、妖精、精霊たちの為のものです。

ギニアの家庭の庭には鶏やヤギがうろうろしていますがそれも食べる為に飼っているのではなく、
そのサクリフィスの為だったり、呪術的な意味で家に置いている事も多いのです。

私たちもこの呪い問題のお陰で、何羽の鶏、羊、ヤギ、牛を購入した事でしょう。
けっこう高くつくんですよ!

そんな訳で事業をしていても目立たないように・・

ということで、ギニアの人たちは日々自分を守る為にいろいろ苦労している訳です。
そして私たち夫婦は私が日本人の国際結婚なのでもっと妬みを持たれる為、こうした呪い問題に常につきまとわれています。
さらに事業をしているともなるとまた嫉妬の対象になる可能性が大きい為に変な気を使ってきました。

現在もギニア国内での商品販売を考えているところですが、正直躊躇してしまう気持ちがあります。
目立たなくてはならないけれど、目立っても良いのだろうか?と。

アフリカンプリント布屋さんにて。布屋のマダムたちはいつも娘にとても優しくしてくれます。

それでもギニアが大好きです

呪いや黒魔術が横行するギニア、かなり怖い体験もしてきましたが、それでも私はそんな人間臭いギニア人が好きですし、ミステリアスな闇の部分があるからこそ、このギニア独特の魅力があると思うし、わたしはギニアを嫌いにはなれません。
それにギニア人みんなが嫉妬深く呪いをかける訳ではありません。
ギニアの人たちは本当に人懐く冗談好きで優しい人がいっぱいです。
わたしはこれからも大好きなギニアで大好きなギニア人たちと一緒に仕事をしていきたいと考えています。

これが日本人だけでギニアで暮らしているのであればこんな悩みも無いのかもしれません。
他のアフリカ諸国で起業されている方々はどうでしょうか?こんな問題が起きた事ってありますか?

今回は相当怪しい記事でしたが、お許し下さい!
そして、怖がらずにギニアに是非いらしてくださいね笑。

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
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こちらが呪術的な力を持つバラフォンという伝統楽器です。ギニアの歴史の中でのバラフォンの不思議な力の伝説がいろいろと語り継がれています。

ジャンベ界の生きるレジェンド:Famoudou Konate来日記念ライブでイヌワリアフリカ出店決定!

ファムドゥさんから頂いた数年前のドイツ公演時のポスター:わたしの宝物です!

こんにちは。ギニア共和国、コナクリからイヌワリアフリカ代表 バー由美子です。
本日は、イヌワリアフリカでも大変お世話になっている世界を代表するジャンベ奏者ファムドゥ コナテさんの特別訪日と、それに伴いイヌワリアフリカの商品販売をさせて頂くという嬉しいお知らせです。

ジャンベ界の巨匠が訪日中です!

「ギニアのジャンベ・ジャンベ!」といつもこちらの記事にも書かせて頂いていますが、ジャンベと言えばこの方、ギニア在住のジャンベ奏者 Famoudou Konate・ファムドゥ コナテさんが、スペシャル企画として日本各地で開催予定のジャンベのワークショップやライブの為に現在訪日されています。

ファムドゥさんはジャンベ界の生きるレジェンドと呼ばれる世界を代表する優れたジャンベ奏者で、高齢になられた今でも元気に世界中を飛び回り、ギニアのマリンケ族に伝わる伝統音楽の素晴らしさを多くの人に伝えて続けていらっしゃいます。

世界中のジャンベファンに敬愛されているファムドゥさんですが、もちろんわたくしもファムドゥさんの大大大ファンの一人です。

夫は子供の頃ファムドゥさんのお宅の隣の家に住んでいて、ファムドゥさんとそのご家族との交流によりコナクリでのダンス活動を始めたという繋がりで私たちは以前から大変親しくさせて頂いています。

今年2月に開催したイヌワリアフリカ主催ギニアツアー2018では、ファムドゥさんのお宅の一部をギニアツアーの宿泊場、会場としてお借りし、ファムドゥさん自らがジャンベレッスンをして下さるという機会も頂くことが出来ました。

今年2月に開催したイヌワリアフリカ・ギニアツアーのファムドゥさんによるジャンベレッスンの様子

9月12日の来日記念ライブでイヌワリアフリカの商品の販売をさせて頂きます

「Foumoudou Konate 2018 Live in Tokyo 9月12日」

今回、嬉しいことにそのファムドゥさんが出演される、9月12日の来日記念ライブ
「Foumoudou Konate 2018 Live in Tokyo」の会場にて、イヌワリアフリカの商品の販売をさせて頂く事になりました。

【ファムドゥ・コナテ来日2018記念 東京ライブ】

9/12(水)
開場 19:00
開演 20:00
[料金] 予約4,000円 / 当日4,500円(ドリンク別)
[場所] SuperDeluxe
東京都港区西麻布3-1-25-B1F
Tel.03-5412-0515
[出演] ファムドゥ・コナテ
ビリー・ナンクマ・コナテ
セクバ・ケイタ
ユール・ジャバテ
クルマンケ
モモ・ケイタ
橋本ハジメ
加藤タクミ
田中ワタル
[DJ] winnie the oooh

⭐︎ワークショップのスケジュールやライブの詳しい情報などこちらでご覧いただけます。https://www.facebook.com/events/713571105659270/

出演者の中には、夫が若い頃に一緒にアーティストとして活動を共にしていた現在はドイツでジャンベ奏者として活躍されているファムドゥさんの息子さんや、私が20年位前に初めて日本でジャンベを教えてもらった先生でありギニアに繋がるきっかけを作って下さったギニア出身のジャンベ奏者ユール・ジャバテさんもいらっしゃるそうで、私も夫も今こうしてギニアにいながらもイヌワリアフリカの商品を通して日本でその場に繋がる事が出来る事をとても嬉しく思います。

今回ライブ会場で販売させて頂く商品は、ギニアのミュージシャン、ダンサーが愛用しているオーガニックコットンの手より糸を手織した布から作られた魔除け用シャツや、イヌワリアフリカで最近力を入れている藍染布を使った服、アフリカンプリント布のパンツや雑貨などを予定しています。

世界に誇るギニアの太鼓ジャンベとは本当はどういうものなのか、ファムドゥさんの伝えるマリンケ族の伝統音楽の素晴らしさ、そしてファムドゥさんのその暖かいお人柄が滲み出る笑顔、彼が醸し出す暖かな空気と共に日本の多くの皆様に是非体験して頂きたいと思います。

そして、ギニアの職人さんたちと一緒に制作したギニア発のイヌワリアフリカの商品を多くの皆さまに実際お手に取ってご覧頂けたらと思っています。どうぞ宜しく御願い致します。

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事

Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP  
Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ
イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP
NPO法人一期JAM  https://www.ichigojam.org

先月ファムドゥさんのお宅にご挨拶に伺った時の写真。わたしのおデコがピカピカすぎます笑

突っ走ったり止まりすぎたりの1ヶ月半を過ごしていました。

井戸の水を汲む村人たち。井戸の周りにいるのはどこの村でもほとんどが若い女の子たちでした。

こんにちは。西アフリカ・ギニア、コナクリからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。

前記事を投稿させて頂いてから、猛烈に記事をバンバン書かせて頂こうと意気込んでいたのに、いろいろありまして、実際は随分と日が経ってしまいました。
そんな1ヶ月半も一体どうしていたのか?を本日は書かせて頂きます。

1週間に渡る遠く遠くの村への調査の旅

まず、全記事を投稿しました直後、ラマダンが始まった始まった翌日の5月16日から私たちの暮らす首都コナクリから車で全部合わせると片道20時間位以上のとある村までの1週間の旅に出ました。
企業様からの依頼を頂いたギニア国内の調査の旅でした。

旅をしていると、地域ごと、民族ごとに家の藁葺き屋根のスタイルの違いが見れてとても面白いです。

旅に出た初日は17時間以上ノンストップで進み、真夜中に崖っぷちの道でいきなりすごい雷と大雨になったのを川切りに、思っていた以上に過酷な旅路となり無事に帰れるのかしら?とかなり不安になりました。旅の出発とともにタイミング悪くちょうど雨季に入ってしまいました。

山の上で車が通れない道しかなくて、ある時はバイクで、ある時はまさかの舟で渡ったりと驚きの連続の旅路でしたが、この旅で得たものは本当に大きく、そしてギニアの豊かさをしみじみ感じることができた旅でした。

川で鍋やお皿を洗ったり、お洗濯をする村人たち

ギニアには素晴らしい自然、土地、作物、資源、植物、水、人、様々な生き物、それぞれの民族に伝わる昔ながらの豊かな伝統文化が残っている、ギニアには何でも揃っているじゃないか!と実感できる旅でした。
あまりのこのギニアの豊かさを見て、コナクリに帰る途中には、この全てをうまく活用することができたら、この貧しさの問題を解決出来るはず、その方法はなんだろう?とずっと考えていました。

この時期はちょうどマンゴーの季節だったのでどの土地に行ってもマンゴーが至る処で売っていました。こちらの売店にはもう何でも揃っていました。

通訳同行ガイドの依頼をいただき

村からコナクリへ戻った後は、ギニア訪問をされていた方の通訳同行ガイドとして、数日間コナクリを御案内させて頂きました。こうしてガイドをさせて頂くたびに自分にも必ず新しい発見があるので、とても刺激になります。同行させて頂くことで、私も良い時間を頂くことが出来ました。
有難いことです。

探検しに行き偶然見つけたビーチにて。コナクリにもびっくりするほどの絶景ビーチがあるんですよ。

食事中にマンゴーを売りに来た子供達

製品作りも忘れていません!

イヌワリアフリカの製品作りも忘れてはいません。
いつも製作をお願いしているこちらのアトリエのこのお兄さんもイヌワリアフリカの専属テーラーさん、アトリエに寄った際に写真を撮らせてもらいました。

イヌワリアフリカのアパレルを仕立ててもらっているテーラーさん。こちらのアトリエでは、ろうあ者の皆さんがお仕事をされています。皆さんとても腕の良い職人さんです。

こちらで製作してもらったイヌワリアフリカの新商品の一部

こちらは女の子たちが縫製修行をしながら働くアトリエ。こちらでは、主にイヌワリアフリカの商品のアフリカンドレスを製作してもらっています。

旅の疲れが出たのかフラフラで布屋さん巡り

通訳ガイドのお仕事が終了し、ホッと一息する間も無く、日本のお客様からご注文頂いている大量の
アフリカンプリント布を探すためにギニアで一番大きな問屋街のマルシェ巡りを数日間続け、旅の疲れが出たのか猛烈なアツさのために熱中症になったのかフラフラになりながらの布探しの数日間でした。

この巨大マルシェには布屋さんが所々に2百件以上ひしめき合っています。

お店の中で自撮り中のお店のお姉さん笑

マラリア発症で2週間ダウン

熱が出て寒気がすると思って薬を飲んだら熱は下がったので、熱中症と思い込んでいたので病院には行かず2日位寝込んでいましたが、ついに吐き気がしたのでこれはマラリアかも。。と思い病院に行ってみたらマラリアではないとドクターに言われました。

しかし私は既にマラリアには2回かかっていて、動物の勘なのか、マラリア特有の汗の匂いも感じたのでドクターに血液検査を念のためにしてくださいとお願いしました。
翌日の金曜日、フラフラしながら検査結果を聞きに行くと、検査結果は来週月曜にならないとわからないと看護婦さんが言うので、「それじゃ死にますよ」と食い下がると、じゃちょっと待って下さいと言い残し去って行きました。
その後診察室に呼ばれ、ドクターがバツが悪そうに「やはりマラリアでした」と言いました。

悲しいかな、マラリアの症状というのが自分でわかる様になってしまった様です。
今までの私の場合は、まず高熱が出る、体の節々が痛い、寒気、頭が強烈に痛い、目の玉が痛い、吐く、という症状が出たらもうマラリアです。

その来週の月曜まで検査結果を何もしないで待ってたら本当に死んでたかもしれません。
その病院は料金もけっこう高いし血液検査だけでも一般庶民の1,2ヶ月の収入を越すくらい高いのに、それでもこの対応ですからびっくりしてしまいました。

処方してもらったマラリアの薬を飲んだらだいぶ良くなり助かりましたが、とにかくマラリアは目が痛くなるのと、半端ない頭痛が続くために、パソコン画面を見ていると目と頭が痛くなりパソコンでの仕事が全く出来ずにとても困りました。

こちらは病院で処方してもらったマラリアの薬です。この他に3種類の薬を飲みました。そのあたりもあたらめて別記事でご紹介しようと思います。

フラフラになりながら空港まで荷物の輸送手配に

マラリアは完治していませんでしたが、出来るだけ早くやらねばならなかったのが日本からご注文を下さったお客様方にお送りする品々の輸送手配です。
立っているのもままならずフラフラでしたが、ご注文いただいた品々のお届け先を記入しパッキングし荷物を一つづつまとめ、徹夜で連日荷造りをしました。

コナクリ空港からこうして輸送手配完了しました!この後先月23日に無事日本に到着したそうです。
お客様方にお待ち頂いているのでやっとギニアからこうして送ることが出来て本当にホッとしました!

運送会社の梱包係員が最後に梱包してくれているところ

こちらに日本のお客様からご注文頂いたアフリカ布、シアバター、アフリカンプリントで作った服などがいっぱい入っています。

マラリア完治後に今度はパソコンが!

日本への荷物輸送の後は、頭痛、目の痛みがだいぶ治まってきたので、溜まりに溜まっていたパソコンの仕事がやっと出来るぞと意気込んでパソコンを開くと、カーソルが動かないという事態に!

ギニアとは思えない店内です。Mac関係やi Phone その他今どきの家電が販売されています。あまり知られてはいませんが、密かに修理も行っているお店です。

すぐにパソコン修理屋さんに持って行くと数時間で直してくれたのでホッとしたのもつかの間、翌日にまた同じ症状が現れました。そんなことを繰り返しながら約1週間が過ぎました。
ギニアで暮らしながら仕事をする上で、パソコンがなかったらもう致命傷です。
もしデータが消えたら?完全に壊れたらどうする?と不安な日々を過ごしましたが、最後の最後に修理屋さんのお兄さんがしっかりと直してくれました。
この1週間は不安でたまらない日々を過ごしていました。本当に感謝です。

またまた今度はご注文頂いた楽器商品を輸送

業者様からご依頼頂き製作をさせて頂いたジャンベとジャンベ用の皮を日本へ輸送致しました。

ギニアで活動する上で、外国からこのようにまとまった数の卸売のご注文を頂くことが出来るのは、本当に有難いことだと思います。
一つ一つの工程でそれぞれの職人たちが手作業だけで作り上げた心のこもった楽器がどのようなお客様の元へ届くことになるのだろうと考えるとワクワクします。

輸送直前に再度ジャンベとジャンベ用の皮を太陽に干し、皮を一枚ずつブラッシングする様子

そして只今引っ越し作業中です

前々から現在住んでいる自宅件、事務所の引っ越しが決まっておりましたが、やっとその新居が引き渡されたので、早速新居の中チェックに行くと、よく見たらけっこう古くて修理が必要でした。
まずはペンキ塗りから始まり、網戸屋さん、電気屋さん、水道屋さん、と勢揃いでリフォームを開始いたしました。
明日は新居に大きな荷物を運び込む予定です。
引っ越しといっても、隣の家なので楽チンです。

普通は引っ越しの場合は大家さんに敷金を1年分くらい(大家さんによってだいぶ変わります)
支払うのがギニア式ですが、現在の家と引っ越し先の隣の家も同じ大家さんの持ち家で、その大家さんがとっても良い方で、敷金を改めて支払う必要がないと言ってくださり、とても助かりました。
賃貸の場合、借り人には全く人権がない位大家さんはやりたい放題が多いギニアで、この大家さんは神様みたいです。

長くなりましたが、最後までお読み下さり、どうもありがとうございます。
空白の1ヶ月半、このように過ごしておりました。

そして、こうした日々を過ごしながらまた改めて思うのは、
「今までギニアで活動を続けて来た一つ一つのことが、パズルを組み立てるようにちょっとずつ大きな一つの塊になりつつあるような気がする」ということです。

今回の旅や、引っ越すことになり、痛感したこと、気がついたことなどもこれから書かせて頂くつもりです。引き続き宜しくお願い致します。

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事

Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP  
Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ
イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP

最近何か大きな変化を感じます。

日差しが強烈な今の時期、宗教的な意味でなく日除けの為に頭に布を巻いている女性も多いです。

こんにちは。西アフリカ・ギニア、コナクリからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。

いつもイヌワリアフリカの商品を作ってもらっている、聾唖者のテーラーさん達の仕立て屋工房にまた新たな商品作りをお願いしていて、ほぼ毎日布屋さんとその工房を行ったり来たりしています。

大好評のイヌワリアフリカのシアバターのパッケージにしているアフリカ布の小袋もこちらで作ってもらっています。

布屋さんと工房の往復の毎日でしたが、最近特に日中の日差しが強烈に強く、乗り合いタクシーを探すのに道路に立っているだけでもう頭がクラクラしてしまい、炎天下の中布屋さんで布を選んだり、工房でいっぱい喋ったり怒ったり?笑ったりしていると自宅に戻ったらもう動けないくらい体力消耗しています!

マンゴーの木に実がいっぱい&強烈な日差しになってきたら、雨季が目の前

この日差しの強さは雨季に入る手前のお決まりのもので、あらゆる種類のマンゴーがマルシェに沢山並び、強烈な日差しのこの時期がやってきたら次は一気に雨季に突入するのだとギニアの人たちは皆知っています。

路上のフルーツ屋さん

マンゴーを煮込んだ今の時期限定のおやつ的食べ物”マンゲーソース” パームオイルで煮込むのがポイントです。

これから雨季に入ったら毎日雨!雨!が半年続きます。
ギニアの気候は乾季と雨季がくっきりと半分半分に分かれていて、今から年末までは雨ばかりの雨季、年始から5月までくらいは雨が全く降らない乾季となります。

雨季だと助かるギニアの電気事情

雨季になると本当に毎日雨ばかりなので、出かける時には大変なことも多いのですが、最近は雨季を心待ちにしています。
というのも、ギニアは水力発電なので雨が降らない乾季には停電が多くなってしまうそうで、最近ではダムに水がないそうで停電ばかりなのです。

日中は布屋さんや仕立て屋工房、その他の仕事の都合で外出し、夜間にパソコンで仕事をしようにも、停電で真っ暗で自家発電機は夜中はうるさくて近所迷惑になるので稼働できない、メールのやりとりをしているだけでパソコンのバッテリーが切れてしまうという状態が続き、こちらの記事を書くこともなかなか出来ませんでした。

首都のコナクリでこれですからギニアはやっぱりまだまだですね。
ギニアのインフラ整備も電気、水問題だけはなんとか頑張って欲しいものです。

コナクリではほとんどの街では水道水は週に2、3回、6時間くらい来てまた断水になります。水が来そうな時間には水道前にこうしてバケツが用意されます。水道の無いお家で暮らす人たちがご近所さんの水道でこうしてお水をもらうことも多いです。

開発と今までの生活のはざまで思うこと

ただ、インフラ、開発ということで最近どうしたものかと思っていることがあります。

先日道路脇でタクシーを探していたところ全然タクシーが来ないのでなんでかなと思っていたら、近所の港で暴動が起きたので通行止めで車が通っていないのだということでした。

近所の港の橋の上では魚、中古の服、木材などを売っている人たちがいます

港の前の材木や魚を売っている人たちがその場から追い出しをくらったということで暴動になったそうです。
以前にも、マルシェでアフリカンプリント布を売るおばちゃんたちの掘っ立て小屋的なお店が開発のために、無情にもいきなり屋根が壊されたことがあったので、今回も開発の為にいきなり力づくで追い出しになったのかと心配になりました。

皆店舗を持てず路上で逞しくいろいろなものを販売しています。
それでなんとか生計を立ててきたけれどいきなり立ち退きでは本当に大変かと思います。
最初からそこで商売をする権利なんてないのですからしょうがないと言えばしょうがないですが、日々なんとか生きている人たちには本当に大変だろうな。。と感じてしまいます。

これはどこの国でも同じ事なのでしょうが、なんとか地域の人たちの生活を守りながら開発をしてもらいたいものです。

ギニアとイヌワリアフリカの大きな変化を

さて、イヌワリアフリカは、フェアトレード商品の製作販売、そして自社が企画するギニア旅に特に力を入れてきましたが、個人、企業様からのギニア滞在の同行ガイド、通訳、その他さまざまな内容のお問い合わせや依頼が最近とても増えてきており、ギニアの変化、そしてイヌワリアフリカとしての大きな変化を感じています。

前記事にも同じことを書きましたが、あの後も続々と依頼やお問い合わせをいただいており、大変有難い限りです。

ギニア観光、外国からのギニア投資や事業が盛り上がれば、私たちは私たちの仲間に仕事を回す事ができます。それは皆の収入に繋がります。

ガイドをさせて頂いたお客様方を地元の大衆レストランにお連れした時に、店主のマダムに誘われ”フフ”作りにわたくしも挑戦させてもらいました。

真ん中の丸いものが”フフ”です。とうもろこし、キャッサパの粉が原料です。

ギニアで活動を始め9年目になりますがやっとこの時が来たなという想いです。
ギニアに拠点を置き、ギニアの人たちと共に生活しているからこそ出来る私たちにしか出来ないサービスをさせて頂けるよう誠心誠意頑張りたいと思います。

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事

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イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP

イヌワリアフリカにとって実りある数週間でした。

行きつけのマダムのアフリカンプリント布屋さんにて

こんにちは。西アフリカ・ギニア、コナクリからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。

こちらに記事をどんどん更新していく気力満々でしたが、有難いことに日本の業者様から

こちらが太鼓用のヤギ皮、食用になったヤギの皮から太鼓に適したものを選び抜き、良い音が出る用に特別な処理を施します。

⭐︎アフリカ太鼓ジャンベと、その太鼓用のヤギ皮の大量注文

⭐︎イヌワリアフリカのギニアの職人さんと制作しているアフリカンプリント布を使ったアパレル商品と、
アフリカンプリント布の卸し売りのご注文

そして、
⭐︎ギニアにいらっしゃった方々への現地でのアテンドのお仕事の依頼

を一気にいただきまして、大変実りのある数週間を過ごさせて頂いておりましてパソコンに向かう時間が取れませんでした。

業者様への卸しに関して、私たちが扱っているものを気に入って下さり、ご自分でも販売して下さろうと思っていただけることが何よりも嬉しいです。

好きでしているギニアでの物つくりですが、決して楽ではありません、個人のお客様に商品を購入して頂く事ももちろん喜ばしい事ですが、こうして業者様からもご注文をいただけるという事も大変励みになり、もっともっと気に入って頂けるよう努めなければと改めて商品作りに真剣に向き合いたいと思う事となりました。

アテンドのお仕事では、普段では体験できないような貴重な体験をさせて頂くことが出来、世界は広いな、ご縁というのは素晴らしいと思うことの連続でした。

”ギニアで8年間、大変な事があっても諦めず頑張ってきてよかったな”と、また感じる事が出来た本当に実りある数週間でした、有難いです。

最近いろいろな方面の方々からギニア関連の事柄でご連絡を頂く事が増えてきました。
こちらのイニシアチブに参加させて頂いた事も大きく影響しているかと思います。

関係者の皆様、本当にどうもありがとうございます。

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事

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ギニアで観る映画 ”Black Panther”

  

こんにちは。西アフリカ・ギニア、コナクリからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。

ネットで見た映画のポスターの登場人物がなんかカッコよくて、それだけで観たいって思っていた映画「BLACK PANTHER」、でも日本を離れて9年目、ここにはちゃんとした映画館が無いんだもの、最新映画を観るなんてことは無理と決めつけていました。

ギニアには今まで映画館があるとしたら、ちょっと怪しげな絶対入れないよという場所でした。
やっている映画も、インド系もしくはいつの時代のどこの国の映画かわからないもの。。。

そしたら、先日息子が帰ってくるなり
「今日俺 “BLACK PANTHER” 観てきたよ、もうすっごいかっこいいんだよ」て言うんです。

息子に聞くと、なんと新しく映画館ができたんだっていうじゃないですか!知らなかった!
早速娘と一緒に映画館へ。

我が家でも利用しているケーブルテレビ会社CANAL PLUSが展開する映画館 中はギニアとは思えない空間でした。

ハルクやスパイダーマンのアメコミのマーベルだからアクションだろうというのだけは知っていて内容は全く知らずに映画が始まってビックリ!

まずアフリカが舞台じゃないですか!

しかもしょっぱなからアフリカの伝統とバリバリなテクノロジーとの組み合わせ
UFOみたいな乗り物まで登場してしまい予想外なことばかり凄すぎました。

あれ?アフリカンプリント布の素敵な服を着てるじゃないの!

アクションは全く興味がないのでもうどおでもよくて、とにかく予想していなかった”お!っ”と思うものばかりが出てきたその意外性が面白かったです。

ギニア伝統のものとも共通する薬草での治療
薬を飲む前にお願い事を言い聞かせてから飲むところ
わたしの夫の体にも入っているものと同じ皮膚に入れた呪術的な要素のある傷
登場人物が身にまとう服がとにかく細かくアフリカを意識しているもので素敵
アフリカンマスク
女性たちのかっこよさ
ギニアでよくあるふとした拍子にカツラが脱げちゃうところ
音楽

挙げたらきりがないワクワクさ

そして内容も、貧しい国と思わせておいて本当はすごいテクノロジーをもっているアフリカのとある国という設定、隠された資源、テクノロジーについて。。それは金、ダイヤ、鉱石など豊かなアフリカの資源を思わせるものだったり

親の代から続く国やテクノロジーをめぐる人間関係

王の世継ぎ問題

鎖国的な状況を続けるか、他国にテクノロジーの技術を分け与えて人類皆で共存していくか

ブラックパンサー党の地 オークランドが出てくるところ

もう書ききれない・・

アフリカで観るブラックパンサーは本当に深すぎる、凄すぎました。
これ多分日本で見るのとアフリカで見るのは気分的に全然違っただろうなと思うのです。

本当にいろんなことを感じながら観ました。

日本での肌の色による子供の差別いじめ問題というのをよくみますが、ラッキーなことに、日本で暮らしていた頃、普段の生活では我が家のギニア×日本ミックスの子供達に対する他人からの偏見を感じたことはほとんどありませんでした。

彼らは街ゆく知らない人たちから意地悪をされるというよりむしろ可愛いという言葉をかけてもらったり、褒めてもらう事がとても多かったのです。

学校では、ズバリ「黒いね」とは言われたこともあるそうですが意地悪で言われているのではなく、子供って思ったことを口に出すので、褐色の肌を単純に見たまま[黒」って言っただけで、そのことで意地悪をされるということはなかったようです。

周りの人たちが本当にあったかい人たちだったことはもちろん、子供達が愛されキャラだった、マイペースでいちいち気にしない性格だったということもあるかもしれない、でももしかしたら、夫=彼らの父親がギニアの伝統舞踊のダンサーで、アフリカンダンスを教える仕事やコンサートで踊ったりとギニアの文化を広める活動もしていた事を学校のお友達たちが知っていたということもきっと大きく影響していたかもしれないと思うのです。

お友達たちも、あの子のお父さんってアフリカ人でギニアっていうところの踊りの人なんだって!カッコイイ!とか、面白い!とか良い意味で興味を持って接してくれていたと思うのです。

この映画ってそれと同じで、アフリカ、アフリカ人へのネガティブなイメージを変える事にかなり貢献していると思うのです。

差別ってダメって正論をかざしても差別をしてる人には伝わりずらいものです。だって差別することが悪いって根っから思っていない人たちだから。
でも、こういう映画でいろんな人種がいてそれぞれカッコイイというのを見せてくれたら自然にゆっくりかもしれないけれど確実に差別も少なくなっていくのではないかなと思うのです。

そして、自分の肌の色にネガティブな思いがあって気にしている子供たちがいたとしたら、アフリカ人ということにネガティブな感情を持っている子がいたらこの映画を観たら「カッコイイ!みんな自分と同じだ!」って自分に誇りを持つ、勇気を持つことに絶対繋がるだろうな、と自分の子供たちのことを考えながら映画を観ていました。

ギニアでは差別のせいではなく、日本人が褐色の肌に憧れて日焼けサロンに行くように
無い物ねだりか白い肌に憧れる人がとても多く、皮膚の漂白作用のあるクリームがとても人気があります。

最近では息子も「俺もママみたいに白くなりたい、白くなるクリームを買いたい」と言い出したのですが、漂白クリームは肌に悪いから絶対にやめさないと言い聞かせていたところでした。

良いタイミングにこの映画がやってきてくれました。
息子はこの映画を観たことで、黒い肌であること、アフリカ人ってすごいカッコイイじゃん笑というのを感じたらしいからです。

映画を観終わって家に帰り息子に会うなり、興奮気味で「映画本当にみんなカッコよかったよね!あんたもアフリカ人でよかったね!あんたのその肌の色もほんとカッコイイんだよ!」言うと、息子は照れながら「うん」と答えました。(息子はこの映画がよほど気に入ったようで2回も観に行っています)

ジャンベの修行中の息子(真ん中)が同じような境遇の10代の仲間たちと結成したパーカッショングループ /     写真:HIDE OLIVERさん

こういう形で彼が素直に「俺の肌、俺がアフリカ人であることがかっこいい」って思える機会をもらえたこと、親としてとても嬉しかったです。

この映画を作ってくれた人たちに本当にありがとうと言いたいです。絶対これはただの映画ではなく世界を変えるきっかけになるものだなと思いました。

それにしても、日本を離れた時は3歳だった娘はこれが初の映画館、真っ暗なのと画面が大きすぎるのが怖かったようで、怖いから出たい出たいと泣いていました笑
大きい部屋でみんなで電気を消して大きなテレビを見ているだけだよ!となだめて10分くらいはアタフタしました。
かなり恥ずかしかったです!

バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表

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イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP

料金がとても安いせいか若者たちが沢山見に来ていました。映画上映中は拍手喝采になったり大声で叫びながらブラックパンサーを応援したりと、日本では考えられない熱い盛り上がりを見せていました。

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