アフリカバー

個人的には現地での生活はアフリカバーなしには語れないと思っている。

アフリカバーではキャッサバからつくられたジンをたしなむ。BGMはBob Marleyの曲が流れることが多い。ナイジェリアやガーナのアーティストの新曲をチェックしにくる人や、ダンスをしにくるだけの人、もちろん夜通しで語り合う人も。

お酒と音楽と人。生活がシンプルだからこそ、それぞれが引き立つ。お酒は美味しいし、音楽は心地いいし、人の温もりを感じる。ほかに必要なものってなんだろう。ぼくはすぐには思いつかなかった。

 

受け入れて前に進むということ

教会にはジャンベという太鼓がある。聖歌隊が登場するのと同時に、ジャンベを叩いて雰囲気を盛り上げる。宗教は他国から入ってきたものだけれど、ここのオリジナルをミックスして、実に愉快な宗教へと進化させている。

伝統や文化は残さなければならないもの、守らなければならないもの、というわけではないのかもしれない。生き物と同じで、必要なものであれば残るし、必要でなければ淘汰されていく。それが自然なのかもしれない。

ここは、かつて植民地だったこともあって、たくさんいろんなものが入ってきたが、それをうまく受け入れながら、形を変えながら、いちばん自分たちに合うように付き合ってきたことがわかる。

むずかしいことはよくわからない。ただ、柔軟性というのは生きていくうえで大切なことなのかもしれない。

 

ダニエラから学ぶ

ここには子どもがたくさんいる。これまでの人生をふりかえると、だいたい自分が最年少だった。しかしここに来ると、ダニエラくらいの子どもたちがマジョリティーとなる。

そうすると、教えられる側から教える側にまわる機会が増える。そのときに気づいた。人は、教えられて学ぶのではなく、教えて初めて学ぶのではないかと。

ダニエラがたくさんの人から愛情を注がれているように、自分もまた、たくさんの愛情を注がれてきたのではないかと。

クラウドファンディング、達成しました!

およそ1ヶ月にわたって挑戦してきたクラウドファンディングが終了した。五臓六腑に沁みわたる温かいメッセージに背中を押されながら、奇跡的に目標を達成することができた。こちらからは、ご支援いただいた方のユーザー名しか見ることができなかったので、ちゃんと御礼をお伝えできなかった方がたくさん居る。アクションを起こし続けることが一番の恩返しだと思って、自分なりに精いっぱいぶつかっていこうと思う。

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この1ヶ月で、100名を超える方々に事業をお話することができた。そのたびにアドバイスを頂いたりして、とても勉強になった。大筋では変化はないのだが、今よりも面白ければokというルールを設けて、修正を加えている。出国2週間前にもかかわらず、いまだに流動的な事業計画となっていて、なにがどうなるのか自分でも予測できない。

現在の事業計画は、前職を退職したときに考えていたものが1ミリも残っていない。ぼくの至らないところをカバーしてもらいまくった結果として、もはや、まったく別物の事業計画となっている。しかしながら、ぼくの思いだけでなく、みんなの思いも詰め込んでいるから、お祭り感が増していい感じになっている。

この1ヶ月にあった、あんなことやこんなことを振り返りながら缶ビールを体に流し込んだ。なんかいつもの発泡酒が、芳醇な味わいに感じた。

みなさん、ほんとうにありがとうございました!これからもよろしくお願いします!!!

クラウドファンディング、今日まで!

1ヶ月間、クラウドファンディングに挑戦してきた。

今日が最終日。

 

たくさんの人に話をする機会があった。

話すたびに学んで、自分の至らなさを痛感した。

一方で、自分の未熟さを知っても、それは諦める理由にはならないこともわかった。

 

みんなで力を合わせて乗り越える。

もしかしたら子どもっぽい発想かもしれない。

ニュースをみれば自己責任とか、電車の広告をみればスキルアップとかが喧伝されているなかで、

「みんなで」というのは甘い考えだと切り捨てる方も居るかもしれない。

 

でもぼくたちは、不完全だからこそ助け合えるし、いろんな挑戦ができるような気もする。

2週間後にはトーゴ共和国へ向かう。

そこには、6年ぶりに会う友人たちが居る。

 

まずは懐かしい話をしたい。それからぼくたちは、未来の話をする。

 

https://camp-fire.jp/projects/view/94504

 

 

フフを食べるとき

現地の伝統的な料理、フフはみんなの大好物だ。フフはキャッサバという穀物を蒸して、まるで餅つきみたいに臼と杵ですり潰しながら成形する。単純に美味しいということもあるが、みんなで協力してつくることになるから、ワイワイしながら時間を楽しむことも含めて、大好物なのだ。

このフフを魚のソースやトマトソース、ピーナッツソース、アディメと呼ばれるネバネバした野菜のソースにディップして食べる。休日のごちそう、来客へのおもてなし、ハレの日に彩る食として、フフは食べられる。

ある休日の夜、みんなで南十字星が煌めく満天の星空を見上げた。
ある友人は言った。

「ほら、月でもウサギがフフをつくっているだろ。」

ひとの考えることは、だいたい同じなのかもしれない。

 

 

株式会社AFURIKA DOGSを設立しました

2018年10月1日付で法人の設立登記が完了し、「株式会社AFURIKA DOGS(アフリカドッグス)」の1期目がスタートした。迫りくる不安に押しつぶされるまえに、アクションを起こし続けている。これからやろうとしていることは、どう考えても一人ではできないし、仲間がいないと何もできない自信があったので、設立することにした。

将来、ぼくの仲間になってくれる人は絶対いい人に決まっているから、たとえば、会社のレクリエーションでキャンプとかに行って、チルアウトな音楽をBGMに、ビール片手にどういう人生が楽しいだろうかとか語り合い、みんなからちょっとウザいと思われながらも、いろんな人の挑戦を後押しできるような会社がいいなと思っている。そんないろんな挑戦が、少しずつ社会の在り方を良くしていけたりとか、そのひとの人生のなかで大きな体験に繋がるなら申し分ない。

 会社としてやらないといけないことはたくさんある。いい商品を提供していくことも大切だ。今月には市場調査で再びトーゴ共和国まで行くし、最近は東京で竹下通りや表参道などを歩いて聞き込み調査をしていた。そのようなことも必要なのだが、ぼくはチームビルディングを大切にしていきたい。いいチームなら、商品のクオリティを上げられるだけでなく、ぼくが事業をとおして見たいと思っている景色まで連れて行ってくれると思う。しかもその景色は、ひとりで見るよりも遥かに綺麗だとも思う。

どこまでいけるかわからないけれど、いけるところまでいく。前職でお世話になった先輩方に朗報を届けられるように、ベストを尽くす。そう決意した気持ちも、もちろんまだ褪せていない。

 

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↑ロゴマークには仲間(DOGS)と手を取り合って前に進んでいきたいという気持ちを込めました。アフリカ×京都のファッションブランドを構想しているので、京都っぽいニュアンスを出すために、スペルは「AFURIKA」となっています。

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クラウドファンディングに挑戦中!
折り返し地点を過ぎて、ラストスパート!!
食らいついていきますのでよろしくお願いします!

トップ画像
↑食らいついているクラウドファンディングのページはコチラです(https://camp-fire.jp/projects/view/94504

朝のワンシーン

ここのひとの朝は早い。5時ぐらいには起きて、掃除をする。長さが80センチぐらいのホウキで、腰を曲げながら丁寧に掃く。シャッシャッという音で目が覚める。

おはよう、というと「よく寝れた?」とか「体調はどう?」、「今日はなにをするの?」と言葉を交わす。それは、なんでもない、いつもどおりの日常ではあるのだけれど、ひとつひとつのシーンが心地よく流れていく。

喧騒のなかで生活を営み、となりのひとが誰なのかもわからない、満員電車で眉間にシワを寄せている日常では、たとえば、アフィのような優しい笑顔にも気づかなかったりするのだろう。

 

挨拶をこえて

勤務していたラジオ局までは直線距離で10分くらいだが、近所のおばちゃんやバイクタクシー(ここではゼミジャンという)の運ちゃんたちに声をかけられながら向かうので1時間ぐらいかかる。

「おはよう」に始まり「よく寝れた?」「気分はどう?」「なにしにいくの?」「彼女はできた?」「ここで好きな人はいないのか?」「今夜あいてたら飲みに行かないか?」など、挨拶をこえて、立て続けに質問される。

わざわざ家から飛び出してハイタッチしてくる人、クラクションを鳴らして近づいてくる人、子どもたちから今日の意気込みを聞かれたり、マルシェでは体の具合を心配してもらったり。

 

シンプルに、コミュニケーションにかける時間が長い。お互いがお互いをよく知っているコミュニティが、そこにはある。豊かさって何だろう。幸せってなんだろう。自問自答はつづく。

必要なものを必要なぶんだけ

現地にはたくさん仕立屋さんはあるが、家のなかでもミシンを取り出して服をつくる。パーニュとよばれるアフリカ布をマルシェから調達し、ほどよい大きさにカットして、ストールのようなものにしたり、パッチワークみたいにしてワンピースをつくったりする。

ここでは、必要なものを必要なぶんだけつくる。大量につくって在庫を抱え、売れずに処分していくどこかの国とはちがう。一着一着がオーダーメイドだから、作り手とお客さんが顔をあわせて、メジャーでサイズをはかり、何気ない会話をたのしみながらワイワイしている様子は愉快だ。

ひとが織りなす仕事を垣間見た気がした。

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