事業予定地レポート!

今回は、事業予定地ググマ村についてです。

 

基本情報

 

まずは少しだけ、ググマ村についてご紹介していきたいと思います。

 

ググマ村は南部諸民族州の東端に位置する小さな村です。

赤がググマ
点線が州境

 

少しわかりずらいですが、赤いピンがググマ点線が州境です。

 

現地住人情報によると、約500世帯の家々からなる集落です。

 

なんと!内半数の250世帯が農業を生業としており、牛を買っています。

 

今回の調査で明らかになりましたが、1世帯あたりの住人の数というのは、想像通りかなり大規模で、中には15人の家族と暮らしているなんて方々もいました。

 

南部諸民族州の州都であるアワサからは直線距離で25kmkくらいでしょうか。

 

山の頂上に位置するググマまでは、道中舗装されていない急な坂道もあり、4WDの車がないとぐるっと回り込んでいかなければなりません。

 

標高はなんとアディスアベバよりも高く2700m!!(地元長野の浅間山山頂よりも高い!!笑)

 

冷涼な気候が牛の飼育に最適な場所なんですね。

 

現地農家に密着!

 

さて、今回のググマ滞在の主な目的は乾季(雨がほとんど降らない)の牛のマネジメントがどうなっているのかという点と、乾季の乳量の確認でした。

 

ググマ村にはホテルがない為、到着後まずは宿探し!

快く泊めてくれた農家の息子

 

現地の農家さんの家に泊めてもらえるように交渉を行います。。。

 

 

しかし、ここで問題が、ググマ村の中心地であればアムハラ語もぼちぼち通じたのですが、少し中心地を外れると。。。

 

シダマ語しか通じない。。

 

ただでさえ、アムハラ語もままならない僕ですが、シダマ語、、、、

 

完全なる未知の領域です。

 

しかーし、エチオピアの田舎に暮らす方々はなんとも純朴で人がいい!

 

身振り手振りで説明をしていると、快く泊めてくれるという人が現れました。

 

基本的に土壁造りの彼らの住居ですが、高い標高のせいもあってか、朝方めちゃくちゃ寒いです。

 

寝袋を持っていきましたが、服をしっかり着た状態で寝袋に入って寝ても朝には寒さで目が覚めてしまいます。

ノスタルジー長屋

 

気温、おそらく5度くらいだったのでは。。。

 

現地の方々の生活を知る上では、彼らと共に過ごすのが一番ですね。

 

なおかつ、多くの方々が親近感を抱いてくれるので、一石二鳥です。

 

食!

 

この地域の集落では、基本的に動物性タンパク質は貴重なようで、あまり肉を食べる機会はありませんでした。

 

屠畜場が近場になかったりするせいもあるかもしれませんね。

伝統食コチョ

 

で、もっぱら食べていたのが、コチョです。

 

バナナの木に似た木からデンプンを取り出してバターと混ぜて調理したもののようですね。

 

モサモサして食べにくいですが、現地の方々と仲良くなる上で、一緒に食事を取ることは非常に重要なことですね。

 

衛生面とか、そんなの関係ありません!

 

 

気持ちがあればお腹も痛くなりません!!

フレッシュミルク

 

搾りたての牛乳も一緒にいただきましたが、日本の牛乳とは異なり、乳脂肪分が低めであっさりして香りも豊かです。

 

その他、インジェラに色々な具を乗っけた定番料理バイヤネットなど美味しくいただきました。

 

牛!!!

 

前回、雨季に訪れた時よりは全体的に牛が痩せている。。。

 

 

日差しが強すぎて青草もまばらになっているためですね。。。。

農家の庭先にて

 

意外と、強すぎる日差しから牧草を守る意味でもソーラーシェアリングなんかうまいことワークするのかもな、なんて思いました。

 

乳量

 

雨季に来た時には、1頭あたり8リットル/日くらい搾乳できているとのことでしたが、乾季にはざっくり半分まで乳量が落ちているようで、約半分の4リットル/日くらいとのことでした。

 

中には麓の村からホルスタインとのクロスブリードの牛を仕入れて来ていて乳量が乾季でも14リットル/日なんて人もいましたが、これは放牧ではなく小さな牛舎の中で、コチョの原料担っているバナナの木に似た木の葉っぱなどを食べさせているとのこと。

 

管理次第で乳量は増やせるようです。

 

今回、約50軒の農家さんにインタビューしましたが、乳量を増やすための管理手法やクロスブリードなどに関しては、かなり高い関心を抱いているものの、マーケットへのアクセスがないことがネックだとのことでした。

 

酪農組合

 

ググマには実は、小さな酪農組合が存在しています。

酪農組合か工場(外観)

 

SNV(国際開発機関)の支援によりバターチャーンと冷凍庫を保有して、牛乳からバターを作ったりしています。

 

1日の製造キャパは60リットル程度とのことで、組合員は105世帯ほどいるようですが、加工場の近隣の住民しか、生乳を卸すことができていない状況です。

 

生乳の現金化のニーズはやはりかなり高く、早く工場立ててよー。。って言われ続けました。

会議にも参加してみました!

 

105世帯で平均経産牛が3頭とした時に1日あたりの乳量は乾季でも1200リットル超と相応の乳量がありますが、実際には、この組合に加盟していない農家さんも多数おり、また、ググマの周辺の3つの村まで含めると少なく見積もってこの5倍程度の乳量が確保できる地域と言うことがわかりました。

 

酪農組合でも、製品の現金化については頭痛のタネらしく、今回訪れた際にもどうやって市場にアクセスするか会議が行われていましたね。

 

飛び入りで参加させてもらいましたが、僕が工場を作って近隣の大都市まで売りに行ってくれれば問題解決だ!との結論にいたり、皆さんの期待をビシビシ感じましたね。。。笑

 

まとめ

 

今回の滞在はとっても有意義なものになりました。

 

乾季と雨季での生乳の生産量の違いや彼らの暮らしぶり、どのように牛を管理しているのかなどなど学びも多く、1日も早く工場を設置して製造活動にフォーカスできるようにとのモチベーションが高まりましたね!!!

 

よっし、やるぞ!!!!

エチオピアの小規模農家の実情

どうも、竹重です。

 

今回は、僕がエチオピアで乳加工品事業をしたいと思った経緯に迫るべくエチオピアの小規模農家の実情について書いていこうと思います。

 

エチオピアの牛事情

 

小規模農家の実情を書くにあたり、まずは前回も少し書きましたがエチオピアの牛事情について書いていきたいと思います。

エチオピアには牛が多いという話ですが、もう少し具体的に示すとエチオピア国内における牛の頭数はおよそ5,000万頭言われています。

日本の乳用牛と肉用牛の頭数は合わせても400万頭ぐらいであることからも、このエチオピアにおける牛の頭数の多さが理解いただけると思います。

で、こうした牛なんですが、日本と違ってそのほとんどが小規模農家さんたちに飼育されています。

庭先で飼われる牛

右の写真のような感じで、エチオピアの地方に行くとほとんどの小規模農家さんが庭先で牛を数頭飼っています。

こうした牛たちは畑を耕す際に使われたり牛乳を絞って、日々の食生活の中で消費されたりしています。

エチオピアの農家さんにとって牛は切っても切り離せない関係なんですね。

そんなエチオピアの牛ですが、もともとエチオピアの牛というのは、ZebuやHorroと呼ばれるコブ牛がほとんどでした。

最近になって乳量が多いホルスタインなどとの交配も一部で見受けられるようになってきましたが、まだまだ、酪農の盛んな地域にでも行かない限りこうしたホルスタインなどを見かけることは少ないですね。

 

エチオピアの小規模農家

 

エチオピアでは、人口の実に80%が農業に従事しています。

また、そのほとんどが都市部ではなく農村部に住んでいるのもエチオピアの特徴と言えます。

エチオピアの首都アディスアベバでさえ人口は300万人程度と言われています。

人口が約1億人いるのに最大の都市で人口が300万人というのは、いかに地方の農村部に住んでいる人たちが多いのかを物語っていると思います。

さて、そんなエチオピアの国を支える小規模農家さんたちですが、どんな生活をしているかというと。。。

そのほとんどの方々が限られた収入で暮らしています。

これは、マーケットへのアクセスを持てない農家さんが極めて多いからです。

都市部や都市部の近くに暮らす一部の農家さんは自分たちの作った野菜や穀物、牛乳などを販売することができますが、先ほども書いた通り、エチオピアの農家さんのほとんどがいわゆる田舎に暮らしています。

そのため、なかなか商品をマーケットに置いて販売するといったことができないわけです。

先日、エチオピアの南部にある南部諸民族州アワサ市から東に60kmほど離れたGugumaという地方の農村を訪れました。

このGugumaという地域では、牛乳のコレクティングセンターを地域の協同組合で運営しているのですが、これがなかなか面白いですね。

写真の通りコレクティングセンターといっても冷凍庫と牛乳を入れておくプラスチックのタンクが数個、それに加えてバターを製造するバターチャーンが1台あるだけ。

ミルクコレクティングセンター@Guguma

でその牛乳の集め方はというと現地の農家さんがポリタンクに朝絞った牛乳を入れてこのコレクティングセンターまで歩いて持ってきます。

そんなわけで、このコレクティングセンターでは、周囲に暮らす約25軒の小規模農家さんからしか牛乳を集めることができていません。

それ以外にもこのGuguma地域には小規模ながら牛を飼っている農家さんが少なく見積もっても百数十軒は農家さんがいます。

そんな農家さんたちはせっかく牛乳を絞っても現金を稼ぐことができていないわけですね。

 

そんなこんなで、、

 

そんなこんなで、小規模農家さんの現実を知り、その課題を理解する中で、やっぱりこうした商売のチャンスが少ない小規模農家さんにもお金を稼ぐ場を作り出したいなと思い、現在、牧場・乳製品加工事業を開始しようと目下準備を進めているわけです。

小規模農家の方々をマーケットにつなぐお手伝いと、生乳を加工して付加価値をつけて販売することで、こうしたエチオピアの小規模農家さんの収入の増加に少しでも寄与できればなと思っているわけです。

実際に、エチオピアでの事業の立ち上げについては、なかなかルールとしても不透明な部分が多く法人設立だけでもかなり時間がかかってしまっていますが、そのあたりの話はまた別の機会にできればなと思います。