”All Japan”で協力体制をつくる

アフリカで日本の商材のプレゼンスを高めていくことを考える際、
「All Japanで協力してやっていくべき」
という意見があります。

実際、海外勢はアフリカ市場において強いアドバンテージがあります。
ヨーロッパは昔から植民地だから政官財に強いパイプがあり情報網もあるし地の利がある。
また、フランスやイギリス企業が自動車を始めとして大投資を実施してきました。

「各国の対アフリカ直接投資残高」

※出所:JETRO「アフリカビジネス・投資セミナー」2016年3月3日発表資料のデータを基に作成

中東は世界のマーケット、特にMENAのハブであるドバイを有し、アフリカ市場とのコネクションが非常に強く、地の利もある。
中国、インドは高い価格競争力で市場のシェアの大部分を占めています。
また、道路・鉄道・プラント・港湾・工業団地・商業施設などのインフラ面を押さえるべく投資しており、将来的にソフト面で自分たちが有利になる戦略を実行しています。
やがて、投資回収する時期がやってくると思っています。
アメリカも、直接投資残高で見ると世界一です。

日本はどうでしょう?
アフリカと日本の距離は遠く(飛行機で20時間以上)、投資額も少ない。
インフラを抑える投資も十分に出来ていません。
今後、中国が有利な市場となっていく流れもあります。

はて、どうしたものか。
同じ言語を使い、バックグラウンドを共有する日本企業がアフリカ市場で後発として存在感を出していくためには?
「お互いに協力する以外対抗する手段がない」と思えます。

なので、日本人でアフリカ市場に挑戦する人は皆友達だと思っています。
日本人同士でアフリカ市場のパイを争うのは、(現段階では)ちょっと違うな、と思うのです。
もちろん、競争の原理で企業努力を図って市場にメリットがあれば良いのですが、ただでさえ日本にとってビハインドで参入が容易ではないアフリカ市場で、特定の市場にみんな集まって戦い合う様なフェーズではない、と思うのです。
そうではなく、アフリカの発展に寄与出来る事業で、まだ誰も提供出来ていない商品・サービスをやる

私が中古車の輸出事業からアフリカ市場を検討し始めたものの、事業転換したのもそういった背景があります。
中古車輸出は既に多くの日本人が取り組んでいる事業であり、マイクロファイナンスなどによる広いローン提供などのイノベーションが無い限り、自分がイチ零細企業としてそこに入っていく意義は見いだしづらいと感じました。

アントレAFRICAは、チャレンジャーの皆様におきまして、各地でチャレンジされている方々との出会える非常に基調な機会なので、ぜひ横でつながっていくべきだし、それが出来る非常に良い機会と思っております。
実際、セネガルで事業活動されている山田さんともSkypeなどでお話をしており、協力しながら仕事をさせて頂こうと思っています。
このような機会を創出頂いていること、あらためて感謝申し上げます。

また、個人的にもアフリカに知見のある方々とのネットワーキングの機会をつくる活動をしており、アフリカビジネスのマッチングプラットフォーム的な役割もしていきます。

私がアフリカ市場が面白いと思うのは、まだまだ地道な草の根的な活動が意味をなすこと。
これは、エネルギーと時間がある人であれば、ある程度同じ状態からスタート出来る、と言い換えられます。
なので、スタートアップ企業にとってもチャンスがある

時間をかけて市場を開墾していった日本人の諸先輩のお知恵をお借りし、お互いに不足している部分を保管し合う。
例えば、若手の起業家は体力と時間・フットワークを武器にして現地で動き、資金や不足人的リソースは大企業から出して頂き、現地のビジネスネットワークは信頼出来る地場企業と協力する、など。

そういったネットワークがどんどん生まれて行って、日本人同士が有機的に連携して”All Japan”としてアフリカにおいて共栄を図っていく
これが、目指したい方向性です。

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日系企業のアフリカ進出 〜電動工具のマキタさんを参考に〜

外務省統計などによると、アフリカにいる日本人が約1万人なのに対し、中国人はその100倍以上、つまり100万人以上いるそうです。

※参照:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/99/2_9.html / http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20131217/257142/

当然、アフリカにおいてより存在感があるのは中国、という状況です。

そんな中、自社製品力で勝負している日系企業があります。

例えば、「株式会社マキタ」さん。

http://www.makita.biz/

主に電動工具などを製造・販売されており、生産の8割以上が海外というグローバル企業です。

※参照:https://www.makita.co.jp/company/abroad.html

アフリカに強い商社である豊田通商さんも、カメルーンでマキタ製品の販売代理をされています。

※参照:http://www.toyota-tsusho.com/press/detail/150615_002839.html

現在アフリカでは、住宅の建設数が増えてドリルなどの需要が拡大しており、マキタさんが取り扱われている電動ドライバーなどの工具は需要が拡大しています。

私がザンビアを訪問した際、建設業者向けの専門店が数多く出展されていて、マキタの電動ドライバーも売られていました。

 

競合製品も。アメリカの会社。その名もメタボ。笑

店全体の売行は芳しい状況とは言えない状況でも、訪問した店では、

「マキタ製品は良く売れている。1日に平均3~4個売れている。」

とのことでした。

よく売れている理由について、やはり品質の高さが主要因とのこと。

正直な話、アフリカ市場では、新興国が期待しているほど(すぐには)マスマーケットにおける購買力は伸びて来ていない、という状況があります。

まだまだ、狙った価格では売れず、消費者は安いものを求める傾向が強いと言えます。

そんな中、マス(今回の例では家庭で使用する個人)ではなく、建設を行う業者向け(toB)の方が良く売れている。ここにヒントがあるんだと思います。

日系企業のアフリカ進出においては、ターゲッティングに多大な注意を払う必要があります。

日系企業の製品力は確実に需要がある一方、本当に重要なのは、

「誰が、どんな目的で、その製品を購入するのか?」

「そもそも誰がお金を払えるのか?」

ここを、正確に捉える必要があります。

アフリカの発展に確実に貢献出来る製品・サービスを持つ日系企業。

進出時の仮説構築・フィージビリティスタディは、素早くかつ消費者のリアルを確実に反映した形で行われることが望ましいと感じています。

・・・ここに自分貢献出来るポイントがある。

そう思っています。

今日も地道に準備準備を進めております。

(補足)

今回ご紹介したマキタさんですが、当然、歴史を経て現在の地位を築かれているのは言うまでもありません。特に、製造拠点の移転は労力・時間・慎重さを要するのはご存知の通りかと思います。

なお、今回の記事では特定の企業様について触れておりますすが、私または弊社(And Africa)は一切の関わりはございません。