セネガルビジネス試行錯誤記1「会社なのに…」

今まで私は、基本的に日々の苦労やトラブルなどを発信してきませんでした。

なぜなら、苦労や失敗なんて誰でもしているし、それは黙ってするもの。それを話すのは格好悪いと思っていたからです。

 

ですが、もしかしたら自分の体験は、今後アフリカを目指す人の参考になるのではないかと考えました。このアントレ内での投稿は、まさにそうした人も見ていると思うからです。

そこで、アフリカで仕事をしていると実際にどんな苦労やトラブルがあるのか、いままでどんな失敗をしたのかなど、私がセネガルで経験した出来事を紹介してみようと思います。

今後アフリカで何かビジネスを行う方が同じような失敗を繰り返さないように反面教師として、また何かトラブルに巻き込まれた時のヒントになるように、記していこうと思います。

 

今回は、つい最近あった「税金関係のトラブル」の話です。
セネガルの実態および、税制とともに紹介していきます。

 

以前記しましたが、セネガルではインフォーマルセクターに属する経済活動が非常に活発です。

街中で見かけるお店の多くは、インフォーマルセクターと言ってよいでしょう。

たとえば、セネガルのコンビニであるブティック、床屋さんや美容室、布屋さん、仕立て屋さん、携帯電話、家電、リサイクル品を販売するお店などなど。

そうしたお店は、税金を払いません。法人登記されていないので法人税は無し、消費税も無しという状況です。

 

ですが、国もそうした状態を指をくわえて黙認しているわけではありません。

では、そうした所からは税金をどうやって徴収するのでしょうか?

答えはいたってシンプル。1件1件お店を訪問して、「Patente(営業税)」「CGU」などという名目で税金を徴収しています。

(ちなみに、インフォーマルセクター事業者から徴収したお金は国庫に納められずに税務署の職員のポケットに入っているといった噂もあります。)

 

ちなみに上記のCGUとは「Contribution Globale Unique」の略。

直訳しても意味が分からないと思いますが、CGUとは、6つの税金を一まとめに支払ったとみなす税金の制度です。

これは2004年から始まり、個人事業主(法人登録有)の負担を減らすためにできた制度だと言われています。

なお、有限会社(SUARL、SARL)や株式会社(S.A.)などの企業形態では、CGUの適用を受ける事はできず、法人税および諸税の支払いを行う必要があります。

弊社は有限会社です。

 

さて、先日起きた問題はここからです。

弊社の不動産仲介店舗に周りの店舗の取り締まりをしていた税務署の人が当事務所にも現れ、「CGUを払え」と言ってきました。

弊社の法人形態は、個人事業主ではないにもかかわらず、です。

 

 

その時事務所にいなかった私は、従業員から電話で知らせを受けて呆然。

「弊社は有限会社のためCGUの適用外である。会計士とともに適切な税処理をしている。」

と伝えたのですが、聞く耳を持たず、なんと彼らが持参していた南京錠で、許可無く事務所を施錠し、どこかへ行ってしまったのです。

(本当に適用してくれるなら、その方が税金ははるかに安いし、ありがたいのですが(笑))

事務所が施錠されてしまった時の写真

引っ越しは月末にする方が多く、仲介業は月末がかき入れ時。そんな時に何の正当性も無く施錠をされたのではたまりません。

会計士にも改めて相談したところ、支払う必要が無い旨を確認しました。

しかもその後、

「経営者を警察に突き出す」

と脅しをしてきたのです。

 

 

日本でしたら、ここで法的手段を取るかもしれません。

しかしここセネガルでは、人の繋がりは、法律さえもひっくり返すほど強力なパワーを持っています。

税務署と警察、裁判所が繋がっている事も否定できません。

また、裁判手続きはとにかく時間がかかります。

そしてなにより、私は「セネガルにお邪魔させてもらっている立場」。ここセネガルでは事を荒げて良い事は何もありませんし、なるべくそうすべきではないと思っています。

 

セネガルでは、こうしたトラブルは日常茶飯事。

そこで私が最初に試行するのは「自分の繋がりや人のつてで解決できないか」という事です。

今回もどこかにつてが無いかと考え、最終的に、以前から私が知り合っていた人のおかげでこの問題を解決。鍵をあけてもらえました。きちんとこちらの言い分を理解してもらったのです。

 

正しい事がいつも通るとは限らないのがセネガルです。

正しさを突き通そうとすると、さらに時間がかかる事もあります。

そのため、対応を間違えると大事に発展する恐れがあります。

 

「自分はお邪魔させてもらっている立場だから、この国の人の生活を乱すのではなく、良い方向に影響を与えたい」

それを念頭に置きつつ、日々活動をしています。

 

JAPON COMMERCE SUARL
山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

セネガル新空港、2017年12月7日オープン予定

現在のセネガル(ダカール)の空港は「レオポール・セダール・サンゴール国際空港」

ダカール市街地までのアクセスも良く、私の運営するゲストハウスからも車で10分程度と近くて便利だったのですが、12月7日より、いよいよダカール市街地から離れた新空港「ブレーズ・ジャーニュ空港」の利用が始まってしまいそうです。

(住んでいる身としてはあまり嬉しくないのが本音です(笑))
(日本で例えると羽田から成田に移るようなイメージです)

 

今後、空港からダカール中心地までは15本のシャトルバスが運行される予定です。また、古いタクシーは空港内に入れなくするとの事。セネガルのタクシーはほとんどがボロボロなのですが…(笑)本当にできるのでしょうか?

また、なんと新空港の広さは、日本最大の空港・羽田空港の「約3倍」。

新空港の詳細についてはコチラにまとめてありますので、ご興味のある方はお気軽にご覧ください。

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

 

(参考)
L’aéroport international Blaise Diagne a coûté 407 milliards de F CFA.(Dakaractu)
http://www.dakaractu.com/L-aeroport-international-Blaise-Diagne-a-coute-407-milliards-de-F-CFA_a140730.html

Diass – L’ouverture officielle de l’aéroport international Blaise Diagne (Aibd) est prévue en décembre 2017(laviesenegalaise.com)
https://www.laviesenegalaise.com/diass-louverture-officielle-de-laeroport-international-blaise-diagne-aibd-prevue-decembre-2017

西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)とフランセーファの今後

前回の投稿でフランセーファについて簡単に紹介しました。

今回は、フランセーファの歴史、西アフリカ経済通貨連合(UEMOA)と西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)、そしてフランセーファの今後について簡単に記してみます。

 

フランセーファとは(歴史など)

フランセーファ(Franc CFA)は、1945年のブレトン・ウッズ協定を機に創設されました。
通貨の名前ですが、「フラン」はいまは無き「フランス・フラン(Franc francais)」から、「CFA」は「Communaute financiere africaine(アフリカ金融共同体)」というフランス語の頭文字を取ったものです。

西アフリカ経済通貨連合(UEMOA)と西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)

西アフリカ経済通貨連合(UEMOA)は、名前こそ経済通貨連合となっていますが、まだEUのような経済通貨連合にはなれておらず、経済政策は国ごとにまちまち。いわゆる通貨連合にとどまっています。加盟国は前回の記事で記したフランセーファが利用可能な以下の8か国です。

(ギニアビサウ、コートジボワール、セネガル、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ共和国)

 

西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS Economic Community of West African Statesの頭文字 仏語ではCEDEAO)は、以下の西アフリカ15か国からなる機関です。

(ガーナ、カーボヴェルデ、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、コートジボワール、シエラレオネ、セネガル、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ、リベリア)

経済共同体とありますが、現在はその理想の実現には至っておらず、実際の主たる活動は経済統合の基盤構築に向けての活動、具体的には政治的安定のための紛争解決などを行っています。先日のガンビア新大統領就任の際の動きは記憶に新しいところです。

フランセーファの今後

現在、上述のECOWASでは「ECO」という域内通貨構想を掲げています。
2020年までの実現予定で動いていましたが、先日ニジェールで開催されたECOWASの会議についての以下の記事を見るに、難しいようです。

 
West African bloc’s 2020 single currency goal fails(Vanguard)

 

まずはUEMOA域外からECOを導入し、その後UEMOAと統合という事になっていますが、仮にUEMOA域外での導入が実現できたとしても。UEMOAとの統合は難しいのではないか、と思います。UEMOAは通貨価値下落の心配が無いこのユーロ固定通貨からの脱却を望むとは思えないからです。

という事で、フランセーファは少なくとも今後10年は無くならないでしょう。

 

 

以上、何かの参考になりましたら幸いです。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

セネガルの通貨「フランセーファ」

西アフリカでは、ユーロのように複数の国で使える「フランセーファ(Franc CFA)」と呼ばれる通貨が利用されています。私の住んでいるセネガルでもフランセーファが使われています。
そこで今回は、フランセーファの概要を簡単に紹介します。

両替レート

2017年11月現在、
1円=4.94 F です。
物価を考える際などは、ざっくり「1円=5F」と考えるとスムーズです。

利用可能な国

以下の8か国です。
ベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、ギニアビサウ、マリ共和国、ニジェール、セネガル、トーゴ

両替可能な場所

セネガルに関しましては、現空港(レオポール・セダール・サンゴール国際空港)には両替所があり、そこで両替が可能です。

一般的に「空港の両替レートは悪い」というイメージがありますが、セネガルの空港はレートは悪くありません。
また、ユーロからの両替レートは変動が無いため、基本的に両替所でもレートが固定されています(会社により若干の際はあるかも知れませんが)。
ドルの場合は日々変動があるため、レートはマチマチです。

 

以上、セネガル渡航の参考になりましたら幸いです。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

セネガルの物価

セネガル共和国の物価をざっくり紹介します。

 

【飲み物】

・水500ml 250FCFA(約50円)

・コーラ330ml(ビン入り) 200FCFA (約40円)

・ビール 400FCFA~(約80円~)

 

【外食】

・露店や食堂 500CFA~(約100円~)

・室内のレストラン 1,000FCFA~(約200円~)

・富裕層向けレストラン、外国料理 1品5,000FCFA~(約1,000円~)

 

【レジャー】

・ダンスクラブ 入場料5,000FCFA(約1,000円)

・音楽ライブ 5,000FCFA~(約1,000円)

 

 

【交通機関】

・バス 50~250CFA (約10~50円)

・タクシー 初乗り500FCFA~(約100円~)

 

【電化製品】

・エアコン 150,000FCFA~(約3万円~)

・扇風機 8,000FCFA~(約1,600円~)

・携帯電話(ガラケー) 5,000CFA~(約1,000円~)

・携帯電話(スマホ) 15,000FCFA~(約4,000円~)

 

【生活用品】

・ティッシュ 1箱500FCFA~(約100円~)

・トイレットペーパー 12ロールで3000CFA~(約600円)

・シャンプー 1,000FCFA~(約200円~)

・石けん 200FCFA~(約40円~)

 

いかがでしょうか?

全体的に飲食物は日本より安めですが、お酒の飲めるレストランとなると日本よりも高いのでは、と感じる事もあります。

また、基本的にセネガルでは製造できないもの(輸入品)の値段は日本よりも高いです。

少しでも参考になりましたら幸いです。

なお、コチラで上記よりも広範な商品の物価情報を掲載していますので、ご興味がある方はご覧ください。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

インフォーマルな男達4–セネガルの運送業編

インフォーマルセクターで働くアフリカの男達を紹介するこの連載。

今回は「セネガルの運送業編」。どんな男達が働いているのでしょうか。

 

(バックナンバーはコチラ)

・インフォーマルな男達3–セネガルの工業編
・インフォーマルな男達2–セネガルの不動産編
・インフォーマルな男達–セネガルのバナバナ編

 

1.馬車

ナンバープレートも付いている立派な「車両」です

日本人からしたら驚きの事実だと思いますが、なんとセネガルでは、2017年現在も、馬車が現役バリバリで活躍しています。

馬車を率いる男達は、どんな仕事をしているのでしょうか?

 

まず、一番多いのは「荷物の運搬」です。

工事現場、買い物したものの運搬、ゴミの収集、そして引っ越しと、乗用車では積めない量の荷物や、土砂など運搬が難しいものを運ぶ場合、また車では走行が難しい砂利道やぬかるんだ場所を通る場合などは、馬車が大活躍します。

次に、移動手段としての人の運搬です。地方では、馬車やロバ車がまだまだ交通手段としても現役で活躍しています。

 

2.プスプス

職業柄歩くのがとても早いプスプスの男達

プスプスとはフランス語で「pousse-pousse」。押すという意味のpousserから派生した単語で、フランス語で「人力車」を意味します。

人力車と言っても、日本の浅草にあるようなものではありません。

「手押し車」「荷車」「タイヤが大きめの台車」といった方が分かりやすいかと思います。

 

こちらは物の運搬に使われています。特に人力である事から、市街地や市場などの人込みや狭い場所を通りつつまた近くの別の場所にものを運ぶ必要がある際に活躍します。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

【ギニアの調理&食事情】お料理は1日1回・昼と晩同じものを食べる!その理由

こんにちは。ギニア、コナクリから、イヌワリアフリカ代表 バー由美子です。

前回は、ギニアの人々の生活に欠かせない食べ物「アケケ」についてご紹介しましたが、今回はギニアの人たちのお料理と食事情をご紹介しながら日々思うことを書こうと思います。

 

ギニアの人たちの生活、日本や先進国の生活とはだいぶ違うなと驚く事は多々ありますが、その中でもすごいなと思うのが「ほとんどの家庭では家族の食事は1日に1度まとめて料理し、昼食も夕食も全く同じものを食べる事」です。

日本の家庭でお昼ご飯も晩御飯も同じものを食べるというのは、カレーやおでんを作り過ぎた日くらいではないでしょうか。でも、ギニアでは毎日昼と夜同じものを当たり前の様に食べます。
何故でしょうか。

朝はバケツやバスケットを持って買い物に行く女性を多く見かけます

一般庶民の家庭には冷蔵庫がないケースが多く、冷蔵庫があったとしても停電があり食材が腐る可能性があるし、明日の食材まで買うお金が無い家庭の方が多いので冷蔵庫も発電機もある裕福な家庭以外は食品のまとめ買いはせず、食事を作る女性たちは毎朝マルシェに行き、その日使う分だけの食材を買います。

米、少量の野菜と魚、カニ、オイル、唐辛子、トマトペースト、マギーブイヨン、オイルなど1回の料理分の食材だけを買います

炭や薪を使い調理をするそういう家庭では、女性は朝マルシェまでその日の食材を買い物に行き、炭の火を起こし、野菜、肉を切ったり、油で野菜や魚を揚げたり、燻製魚の骨を取って身をほぐしたり、ウルニという長い棒と臼でその食材をトントン潰したり、米を洗って炊いたり、水を汲みに行ったりと休む暇もなく動き、調理し終わる頃には4時間位あっという間に過ぎてしまいます。

一般的にこのような炭が使われています

 

お料理の他にも、洗濯板を使って洗濯をしたりと女性たちには仕事がいっぱい、電気やガスを使わない家事はとにかく時間と労力がかかります。夕食にまた別のものを調理するとしたら、昼ごはんを作り終わったらすぐにまたお料理を始めなければなりません。
そんな訳で、ギニアの一般家庭では「お料理は1日一回、昼、晩同じものを食べる」が当たり前なのです。また同じもの食べるの?なんて文句は無し!これが当たり前です。

作り終わったお料理は、ご飯とソースは別々に大きな容器にこの様に入れ、保管します。

ご飯とソースは別々に大きな容器に入れ夜まで保管します。ギニアではご飯を大きな入れ物に入れる時は、山のように丸く盛り付けます。

保温可能なこんな容器もあります。

さて、ギニアの人たちの食事ですが、ギニア人の主食は日本と同じでお米なんです。
ギニア料理は基本白米の上に、スープ状になったものをかけて食べます。お金さえあれば、お米は毎日絶対に食べるもので、もしかしたら日本人よりも昼と晩の両方にお米を食べているかもしれません。

 

炭火や薪でご飯を炊きます

ギニアでもお米の生産をしていて、バラバレ、ホーレなどと呼ばれるギニア米があります。でも、マルシェや商店には、ギニア米よりもインド、パキスタン、タイ、インドネシアからの輸入米の方が多く並んでいます。ちなみにギニア産の米の価格は国で決まっているそうです、輸入米の方が少し高価です。

マルシェのお米売りの女性、ギニア米、アジアからの輸入米などいろいろな種類が並んでいます。

一般庶民のギニア料理

ギニア料理のレパートリーは大きく分けて5つくらい。

1、【カンシーイエ】トマトベースのソースにピーナツペーストを加えたソース

ピーナツペーストが入ったちょっと甘くてしょっぱい味。写真のものは、魚団子は入っています。

2、【ブラガエ】さつまいもや、マニヨックの葉を刻み煮込んだソース

ブラガエ・芋の葉のソースを白米に乗せて。高菜のような味

3、【スープ】トマトベースのビーフシチューを薄めた感じのソース

4、【マーガイン】玉ねぎと魚のソース

5、【マラホロニ】オクラ、スグリがベースになったソース 

マラホロニはケンダーという独特な調味料とパームオイルをかけて食べるのが特徴的。こちらは家庭では毎日は作らない。

米以外にも、フォニョというツブツブ状のクスクスのようなギニア産の穀物があり、それにソースをかけて食べたりもします。とても美味しいです。

ギニアの人たちの毎日家庭で作るお料理のレパートリーは、このくらいしか無いんです。
この1、2、3、4番のソースを毎日順番で作ったり、同じソースでも具を変えたり、毎日同じソースを作ることだってあります。
ご飯以外にもパンや前記事のア ケケ、揚げ魚、揚げバナナなどのおやつ的なものや、スパゲッテイ、焼き鳥、焼肉、サラダなども気軽に買えるので、お金に少し余裕のある人は他のものも買って食べています。

3、ブラガエソースの材料、マニヨックの葉

マニヨックの葉にカニを入れて調理

コナクリは海に囲まれていて港が多く、マルシェでは新鮮な魚介類や燻製魚も手に入ります。
上のご飯の上に乗せるソースに入っているのは、だいたいが野菜と魚で、牛肉、チキン、ヤギ、羊など肉は高価なので、祭りやお祝い事以外は家庭では滅多に調理しません。

コンコエ・ナマズの燻製、ソースに入れると柔らかく美味しくなります。ギニアの人たちに愛されている食材ですが高価なので特別な日だけ。

具が少ない!

そのソースですが、一般庶民の家庭で作るご飯の上にかけるソースは、ビックリするほど具が少ないんです。ほんの少しの野菜と魚が入ってるなという感じであとはただの水というかスープなんです。

材料を買うお金がないから、どうしても質素な食事になってしまいます。ギニアには栄養失調の人もとても多いそうです。誰だって栄養があるものを作りたい、食べたいのに、収入に対し驚くほど物価が高いギニアでは食費にお金はかけれません。私の友人たちもとにかくいつもお腹が空いたと言っています。

友人知人の家に遊びに行くと、ご飯をご馳走になることも多いのですが、とにかく具が入っていないので一体彼らはどうやって栄養を取っているのだろう?と不思議に思ってしまいます。

同じメニューを昼も晩も食べて、毎日ほとんど変わらないメニューを食べる、だからこそ、お祝い事や、祭りがあるときは、思いっきり豪華な食事を作ってみんなに振舞ったり、振舞われたり、みんなで分け合い楽しむという事がもっともっと特別なものになるのかもしれません。

大皿でみんなで食べるのが伝統 もちろん素手で食べる

みんなが栄養のあるものでお腹いっぱいになれる様に

大家族の一人一人それぞれが少しの稼ぎを出し合いやっとの事で生活をしているギニアの一般庶民の暮らしは、本当に大変なものです。
ギニアにはとにかく企業や産業がないので、大人数が働く場がありません。
日本の企業がギニアに何かの加工工場を作ったりしてくれないだろうか、農業も方法によっては絶対にうまく行く土地がたくさんあるし、水源の確保や土壌を整えたり、農業用の機械を提供したりすれば農家ももっと収入を得られるようになる、なんて事をたまにボーッと考えます。

とにかくいつも行き着くところは、ギニアの人たちの暮らしが良くなるには、とにかく働く場と安定した収入が不可欠なのだという事なのです。
もちろんギニアで暮らす私自身にとっても安定した収入は不可欠です。
イヌワリアフリカは可能性が無限大なここギニアの人たちと一緒に力と知恵を合わせ、皆で一歩一歩前進して行ける方法を模索しながら頑張っていきたいと強く思います。

 

Inuwali Africa 事業&サービス  

Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP  

Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ

イヌワリアフリカ 代表 バー由美子                             Yumiko Bah / Inuwali Africa Président

ギニアの女性たちは本当に働き者です

 

 

インフォーマルな男達3–セネガルの工業編

インフォーマルセクターで働くアフリカの男達を紹介するこの連載。

今回は「セネガルの工業編」。さまざまな分野で働く職人達と彼らを取り巻く状況をごく簡単に紹介します。

 

セネガルには、軽工業の職人たちが沢山います。

靴、サンダル、服、鞄など、様々なものが彼らの手で作られています。

職人が作ったサンダルをバナバナが売る

ゆったりのんびり働く人が多いセネガルにおいて、彼らの勤労さは目を見張ります。

彼らはせっせと手を動かし働き続ける、セネガルでは本当に珍しい働き者です。

繁忙期には徹夜で作業をする事も(例:宗教行事前の仕立て屋さん)。

仕事が終わらなくても終業時間になったらすぐ帰宅するセネガルの人達の中において、彼らの働きぶりは特に目立ちます。

 

しかしながら、近年中国などから大量に安価な製品が入って来る事により、彼らにとって厳しい状況が続いています。

実際彼らの話を聞いてみると、

「中国のものが来て、多くの人達が廃業した」

「セネガルで使われていたものを真似てすぐもっと安いコピー製品を作るんだ」

と、不満タラタラのようです。

 

一方重工業に関しては、少し事情が異なります。

たとえば鉄加工職人に関しては、まだまだ国内で需要があります。

なぜなら、鉄は原料としてセネガルに入って来るものもまだまだ多いからです。

家や建物ごとに、それぞれ寸法を合わせ、好みに合わせて加工する必要があるため、これらの仕事はまだしばらくは無くならないでしょう。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

インフォーマルな男達2–セネガルの不動産編

弊社は現地で不動産仲介店舗「SenegALouer」を運営していますが、実は不動産業界にもインフォーマルに活動する「クルティエ」と呼ばれる人達がいます。

クルティエの仕事は、不動産仲介を行う事。
不動産仲介業を営む弊社のような企業にとっては非常に厄介な存在です。

弊社の不動産仲介店舗のロゴです

以前紹介しましたが、弊社は現地で不動産仲介店舗「SenegALouer」を運営しています。実は不動産業界にもインフォーマルに活動する「クルティエ」と呼ばれる人達がいます。

クルティエの仕事は、不動産仲介を行う事。
不動産仲介業を営む弊社のような企業にとっては非常に厄介な存在です。

たとえば、建設中の物件を見つけ、オーナーに管理契約の提案をしよう、また管理契約をせずとも顧客提案のための内見をさせてもらおうとします。
しかしながら、そこにはすでに物件を仕切っているクルティエがいる場合があります。
そうすると、その後の手続きも彼を通して進めていかなくてはならず、そして最後には契約時の仲介手数料の3割近くを支払う事になります。
最近困るのが、クルティエを名乗る物件の警備員が増え始めた事です。彼らはオーナーから物件の監視を任されている存在。オーナーの連絡先は彼らに聞かねば分からない事が多く、彼らは電話番号をなかなか教えないのです。

一方で、実は彼らとは協力関係にもあります。
たとえばクルティエが自分の顧客が探している物件が無いか相談に来る事や、弊社から彼らに物件情報を確認したりします。
日本の状況と比較してみましょう。

日本では、不動産会社各社が使える「レインズ」という共通の物件データベースがあります(例外を除き、レインズへの物件登録が義務付けられています)。
そのため、実はどの不動産仲介店舗に行っても、同じ物件情報にアクセスできるのです(未登録、紹介拒否などがあるため全てとは言えませんが)。
つまり極端な事を申しますと、北海道の不動産屋さんでも、東京の物件情報を紹介する事ができるという事です。
一方セネガルには、日本の「レインズ(不動産会社共通の物件データベース)」のようなものは存在していません。
そのため、日本のレインズ導入以前同様、物件の情報は賃貸・売却依頼を受けた不動産会社からその先へは流れず、たまたまその不動産会社に立ち寄って紹介をしてもらわない限り、その物件を目にする事ができません。つまりセネガルでは、物件情報が非常に属人的なのです。
そこで、クルティエとの連携が必要となってくるのです。

こう記してみると、協力して働けば決して悪い事はなさそうに見えるかもしれません。
ですが、私の意見としては、クルティエの取り締まりを一刻も早く強化してほしいと願っています。
それはなぜか。

なんと言っても、クルティエがいる事で一番困るのが「人材の確保」です。
上述の通り情報が属人的であるため、業務内容を教えれば誰でもできるといった仕事ではなく、未経験者の登用がなかなか難しい状況です。
他方、自分でクルティエを名乗ってしまえば家賃の3割が丸々手元に入って来るため、会社に属する事にメリットを感じる人が少なく、経験者の採用も難しいのです(彼らは所得税なども支払いません)。
クルティエの存在が取り締まられずにいる結果、このような状況が起きています。

また、クルティエ絡みのトラブルはとても多く、クルティエの存在は大きな問題としてニュースにも時折取り上げられています。
クルティエの存在により収入が減るのはもちろんですが、それ以上に関係者の増加により業務の不透明性が高まる事が大きな問題だと考えています。
不動産業界全体への不信感が強くなる事も懸念しています。

外国企業の誘致を積極的に推し進めていこうと考えているセネガル政府。
クルティエの現状を鑑みて、私は資格制度や罰則規定の創設など、国が主導して早々に対策を講じる必要があるのでは考えています。

JAPON COMMERCE SUARL
山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

インフォーマルな男達–セネガルのバナバナ編

セネガルのインフォーマルセクターの代表格とも言えるのが「バナバナ」と呼ばれる路上販売者達です。

バナバナの人達は、あらゆるところで物を売ります。道路脇、歩道、歩道橋、etc…。

駐車中の車を商品の陳列棚代わりに使い、閉店後シャッターが降りた店舗前で自分の”店舗”を開きます。

バナバナ

 

売り物は非常にバラエティに富んでいます。

水、ピーナッツやカシューナッツなどの木の実、お菓子、モバイルバッテリー、サングラスなどの小物から、布、洋服、タオル、箒、モップ、カーパーツ、中には大きな姿見用の鏡や額まで。

持ち運べるものなら、ありとあらゆるものを売っていると言っても過言ではありません。

 

セネガルでは「ここに行けばすべてが揃う」といった場所がまだ無く、街でお目当ての商品を探すのも一苦労。そんな時、路上でバナバナが売っている事もあり、彼らの新商品の取り扱いの早さには驚かされます。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田一雅

【WEB】

アフリカビジネスのパートナー アフリカ商会 by JAPON COMMERCE

アフリカ旅行ガイドブック セネガル

ダカールの日本人宿「シェ山田」

1 2 3 9