クロテンと業務改善

2016年7月から宅配サービスを開始しておりますが、先月(5月)に初めて黒字化(単月)する事ができました。

4月中旬から注文が拡大しており、5月は一か月を通して繁忙期となりました。

商売である以上、黒字は当たり前とはいえ、我々が手掛けるのはウガンダ人向けのサービス。日本と比べてずっと購買力が低いウガンダ。思った以上に時間がかかります。

 

とはいえ、社長である私の人件費(生活費)までは、カバーできていませんし、運営費をカバーしているだけで、これまでの投資の回収にはまだまだ長い道のりがありますし、
5月は営業活動や投資活動を控えていた事もあり、その費用が少なかったのも要因の一つです。

 

幸いにも6月に入ってからも需要は衰えず、大きく伸びていませんが、5月と同水準かそれを超える当たりの宅配数となっています。

 

 

 

 

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ウガンダ人採用の実態(2)

前回は、ウガンダでの採用のポイント、1)書類選考、2)電話確認まで書きました。

 

さて、今回は一次面接についてです。

3)一次面接
紆余曲折を経て、現在は、一次面接は、現地スタッフが行っています。ここを私抜きで出来るようになったことは非常に助かります。

何度かプロセスを見直し、彼らに採用基準を明確に伝え、彼らも失敗経験から自分の糧にしてくれた事が大きいと思っています。

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ウガンダ人採用の実態(1)

4月に入り、既存のドライバーが短時間勤務になったり、様々な宅配の注文が増えている事もあり、
久しぶりに本格的なドライバーの採用活動をしています。

失業率の高いウガンダ。今回も、バイクのドライバーという職業ながら、上は大卒(ウガンダ最高学府と言われるマケレレ大学卒も2名)まで応募が来ました。

三紙の新聞に採用広告を出し、電話の合った人材を、書類選考、電話確認、一次面接、二次面接、バックグラウンドチェックを経て採用していきます。

宅配事業を始めてから2年以上、人材育成を含めると4年以上やっているため、ノウハウも溜まってきました。

今回はそのノウハウを少し紹介します。

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開発が進むNtinda

私のオフィス兼自宅のあるエリアは、カンパラ市の中心から少し離れたNtindaという地域にあります。
正確にはNtindaのさらに外れ、Kiwatuleとの間にあります。
Ntindaはンティンダと読みます。

 

カンパラの中心は環状線になっており、一番大きな環状線で、Old town、Wandegeya、Nakawa、そしてNtindaを四隅とした環状線になっています。
(最近では、環状線の外にMuyenga、Bugolobiなど高級住宅街も出来ているので、一概には言えませんが)

 

私がNtinda地域に引っ越し住み始めたのは今から2年弱前となります。
その頃は、ローカルな低収入エリアと富裕層が住むエリアが混在しておりました。

 

しかし、ここ1-2年で急速な開発が進んでいます。Ntindaの先に、多くの新興住宅街が開発されています。
感覚ですが、Ntindaの北にあるKisasi地域、東にあるKiwatule,Najjeraなどの人口が急速に増加しています。

 

そのため、Ntindaの道路の渋滞はカンパラでも有数の混雑エリアになっています。
例えば、日曜の夜12時でも、渋滞しており、1キロ進むのに20分近くかかる事もあります。
幸い、私はバイクタクシー中心に移動しているため、渋滞の被害は受けていませんが、深夜にマタツ(乗り合いバス)やタクシーなどで戻る場合は渋滞にはまります。

 

さて、私はそんなNtindaの幹線道路沿いに住んでいるのですが、弊社の目の前に立て続けにお店がオープンしています。

これまで、弊社の隣は、中級以下のビジネスホテル(一泊2500円くらい)がありました。

 

2か月ほど前に、家の向かいあたりにローカルだけど少し洒落たパン屋さんが出来ました。

 

さらに1-2週間ほど前に、その隣におしゃれなカフェが出来ました。
これまで、オフィス周辺で打ち合わせをするには、隣のホテルのレストラン、ローカルなファストフードの店くらいしかなったのですが、比較的オシャレなカフェが出来ました。

 

 

さらに、本日、カフェの隣に、中規模のスーパーがオープンしました!

 

 

このスーパー、比較的規模もあり、よいのですが、荷物置き場がオープンなのです。。そこが難点。
ウガンダのスーパーでは、セキュリティや万引き防止を理由に、バッグなどは入り口で預ける事になっています。通常は、入り口にカウンターがあり、荷物は裏側で保管され、タグと交換します。

しかし、このスーパー、預け場所がむき出し。これ、誰かが間違って(意図的に)荷物を持っていくでしょう。。


改善してほしい旨、伝えましたが、時間かかるでしょうねー。。

渋滞は困りますが、オフィス周辺の環境が便利になっていくのは、良い事です。

明瞭な価格設定

今週、簡易な宅配価格の検索システムをWEBサイトにオープンさせました。

www.couriemate.com/quote

 

目的地や距離、重量などを入力すると、その場で宅配料が表示され注文できるシステムとなります。

まだ、トライアル段階で簡易なものとなりますが、これで顧客の反応を見たいと思います。

 

なぜ、検索システムを作ったのか

ウガンダで商売をしていて困るのが、決まった価格がない場合が多い事です。(定価がない)

スーパーマーケットで買えば、値札の価格でレシートも出ます。

ローカルマーケットや商店で買った場合、定価もなく、仮に領収書が出ても当てになりません。

 

宅配サービスについても同様です。

 

国際郵便であれば、ある程度の価格表はあります。

ただ、EMSについてはウガンダポスト(郵便局)が運営していますが、価格表が複数存在しています。

 

国内の配送になると、価格表はありません。

 

さらに、多くの宅配業者は、こちらから電話で問い合わせても料金を教えてくれません。

 

よくあるのが

『いいから、オフィスに来なさい。そこで価格を伝えるから。』

いやいや、まずは価格帯だけでも条件だけでも知りたい。といっても

 

『オフィスに来なさい。』ブチ。っと電話が切れます。

 

実際にオフィスに行っても、価格は担当者やタイミングによって変動します。

 

もちろん、会社によっては社内の価格表を持っている事も多いですが、担当者の裁量?もあり、大きく変わります。

(例えば、5キロのものを3キロと称して、会社と顧客からお金を得る)

 

価格の透明性がない事は、売り手企業にも買い手企業にも問題を起こします。

売り手に対しては、内部の従業員の不正や横領の機会を与えます。

 

買い手に対しては、価格を得る事自体が面倒という面に加えて、

買物を頼んだ従業員が支払価格を誤魔化す機会を与えます。

 

定価も証明するレシートも無い(あっても信用性が低い)ため、一部をポケットに入れる事になります。

 

自分達で仕事をする中で、透明性のない価格を無くしたい。という思いもあり、検索システムを作ってみました。

(物流)商売において付加価値をつけるとは

先日の一時帰国の際に、知人のご厚意で日本の物流を支える倉庫見学をしてきました。

倉庫業の付加価値を目の当たりにする中で、商売の基本を再確認する事ができ、ウガンダの物流において足りない事、自分達が価値を出すべき事がより明確になった気がします。

再確認させられた商売の基本とは、『人が面倒だとおもう仕事、やりたくない仕事を引き受ける』という事。

倉庫とは、物流の五大機能(輸送、保管、荷役、梱包、流通加工)のうち、保管を行うところだと思っていましたが、実際は、多岐にわたる業務を行い、サプライチェーンの中で上流のサプライヤー、下流の卸・小売業者・消費者の間にはいって様々な付加価値をつけています。

 

例えば、

・段ボールで運ばれたバルクの商品をばらして、一つずつにシール貼りをしたり
・ケースや中身など非常に細かいレベルで検品したり
・別々の段ボールで運ばれた商品をピックしてチラシなどをいれて、一つの袋にパッキング。キャンペーンのパッケージを作ったり。

倉庫業ってここまで何でもやるんかい!!という気づきでした。
確かに、サプライチェーンにおいて、拠点と輸送しかなくて、輸送中に通過する拠点をなるべく少なくしたいとなると、本来はメーカーや卸、小売りがやっていた作業を倉庫で引き取るのは大きな付加価値になります。

 

(左は東京湾に浮かぶ物流拠点の道路。右はウガンダの地方物流の拠点となる通り)

 

昨年、本格的にバイク便事業を始める際に、なぜ、これだけバイク便があり、グローバル大手も参入する中で、宅配のニーズが満たされないのだろう?と考えていました。

ウガンダで宅配事業をする中で、DHLやAramexなど大手が国内宅配を始めてもなお、潜在的な宅配ニーズは満たされていません。配送という機能はあっても分断されています。

我々の意義は、単なるバイク便配送会社として配送を担うだけではく、そのサプライチェーンをスムーズに流すために存在するのだと実感しています。

最近の例でいうと、

・住所システムの無い国だからこそ、会社名から住所を見つけて届けたり
・海外からの通販のラベルを貼ったり
・通販のコールセンターの代わりを務めたり
などしています。

 

都市宅配、地方宅配、近隣国への宅配、輸出など、モノの流れ、情報の流れの中で、お客さんの潜在ニーズと向き合う中で、やるべき事が明確になっていきます。

 

 

現地スタッフだけでのオペレーション成功!

起業以来、特にバイク便事業を始めて13か月。

やっと現地スタッフに、宅配オペレーション、運営、お金の管理、営業問合せ対応を任せられる体制が整いました。

これまで、数日でも数週間でも、オフィスを空ける際は、ボランティアインターン(日本人)にモニタリングをお願いしていました。

今年の5月に、2年半ぶりに2週間に日本に出張した際に、インターンがいたにも関わらず、オフィスからドライバーの年収以上の商品が消えました。(後日、内部のドライバーの犯行と判明)

2年半、日本に戻れなかった理由の一つは、自分がいなければ、営業だけでなくオペレーションがストップする、トラブルがあった際に対処できない。という理由でした。

今回、初めて日本人インターンもいない中、3週間の日本出張。

現地スタッフだけで良く回してくれました。大きな問題もなく、小さな問題は自分達で対処し、適宜報告してくれました。

やっと、ここまでの体制を築く事ができました。

昨年、振り返ってみると、ウガンダ国外に出なかった事はもちろん、

カンパラ市内から外に出たのが2回だけ。

それだけ需要の確保と現地オペレーションの安定に力を入れていた事になります。

今年に入って徐々に体制を整えていきました。

最初は一日オフィスを空けてみる。

数日の国外出張。

数週間の国外出張。

間に、従業員の持ち逃げなどのトラブルがありその都度、皆で話し合い、体制を変えて臨みました。

(現金代引きをしているため、常にお金の誘惑がある)

今回、現地スタッフだけで回る体制が整ったので、私自身がもっと自由に動き回れます!

新サービスの立案、調査、営業。

新規事業の仕組化。

国内外へのネットワーキング。

ここから第二ステージに入ると確信しています!

(※注:写真は今年前半のもの。ドライバーは多くが辞めて入れ替わっており、人も増えてます)

ウガンダにおける低温物流(4)

コールドチェーンの必要性の三つ目の理由です。

保健衛生においても、コールドチェーンは非常に重要な役割を担います。

3.食の安全性の向上
食品輸送においても、コールドチェーンの未整備は食の安全性にも影響を与えます。

ウガンダで、食関係の疾患は年々増加しており、2015年時点で、年間130万人以上のウガンダ人が食関連の病気にかかっているとの事です。これは、治療が必要な全疾患の14%に当たるものです。

 
弊社でも、先月、牛乳の輸送時の保管状態が悪いものを飲用し、従業員がお腹を壊し寝込んだことがあります。

私自身も、2年ほど前に、賞味期限内のヨーグルトをキオスクで購入したところ、蓋を開けたらヨーグルトが暴発したことがあります。内部で発酵が進み腐敗していたようです。

同様に、賞味期限内の牛乳をかったら、ヨーグルトのように発酵されており酸っぱい味がする。という経験もしています。

 

 

4.ワクチン・血液の輸送
コールドチェーンの対象は食品だけではありません。医薬品も大きな品目の一つです。
複数の医薬品卸企業と話していますが、『高価なワクチンや血液サンプルは主要地方都市への配送はお金をかければ可能だが、安価な薬や物流が不便な地域・需要が小さい地域への配送は出来ていない』現状があります。

ワクチンや血液サンプルはヨーロッパからの輸入品であり、非常に高価な事から破損や廃棄は少ないですが、そのため、限られた地域にしか配送できません。
一定の温度を長時間保つ事で、アクセスできる地域がぐっと広がります。

(ウガンダ最大手の医療検査機関。各種サンプルや薬などを市内配送するバイク)

 

ウガンダにおける低温物流(1)

弊社は宅配便で色々なものを運んでいますが、一部コールドチェーン(低温物流)に関わる品物の宅配も始めています。

きっかけは、今年の2月のケニア出張で偶然会ったケニアの食品加工会社です。彼らがある商品をウガンダで売り出すにあたり、配送する食品卸が見つからないと困っており相談を受けました。

ウガンダにも多くの食品卸業者はあり、大手もありますが、要冷蔵となる食品であったため、断られてしまったとの事。
そこで、弊社に声がかかり、検討後、配送を行っております。
(現在はケニアの大統領選挙や悪天候などで供給が一時中断)

世界で急速に伸びるコールドチェーン業界。コールドチェーンの世界市場は2017年から2022年の年平均成長率7%を超える成長が見込まれており、多くは途上国が牽引しています。ウガンダでも例外ではなく、潜在的な需要は強いのですが、各社とも中々コールドチェーンに踏み切っていきません。(高価格で安定した需要のある輸出用魚、最大手の乳業メーカーは自社カンパラ市内のコールドチェーン網は持っています。)

コールドチェーンが浸透しない理由に、
・冷凍車は、故障も多く、かつ修理・整備も困難。莫大な運用コストがかかる事。
・電源供給が不安定なところでは、バックアップ電源が必要となり高コスト。
・現在主流の冷蔵冷凍車による配送は、温度・配送サイズが車両により固定され、一般のトラック配送より配送のアレンジが困難

などがあります。

上記を解決する配送方法があれば、ウガンダ始め多くの低温物流途上国で普及する機会を加速できるのではないかと思います。

(メイン通りでも穴ぼこの多いカンパラ)
(雨で浸水するカンパラの道路)

 

コールドチェーンが社会的になぜ重要なのか?は次回に述べたいと思います。

 

 

 

 

ウガンダの地方宅配便(2)

前回、どの会社も自社だけで全国をカバーできておらず、カバーできない地域では、エージェントを使っており、その担い手がトラック数台をもつ零細のトラックオーナ―自営業だと述べました。

それがここ数年変わってきています。どのように変わっているのでしょうか。

結論からいうと、各地域のバス会社が宅配の分野にも大きく台頭してきています。

バスはもともと、首都と各地域を結ぶ形で発展してきました。首都カンパラを中心として、大きく北西部、北部、中西部、西部、東部の5エリアくらいに分かれており、それぞれのエリアで数社のバスが走っています。

(カンパラのバスパークの写真)

元々、個人が地方へ配送する場合、乗り合いバスのドライバーに直接お願いするか、バスの荷台に詰めて、同じくドライバーにお願いするのが一般的でした。

その後、バス会社は、バスの荷台に積んで配送するサービスを別出し、各バスステージ間へ配送可能な宅配サービスを始めました。

本来、ウガンダでは宅配サービスをする場合は、国の認可がいるのですが、多くの会社は得ていません。

ここ数年の流れですが、バス会社の中でも規模の大きい会社は、バスの荷台に積むだけでなく、専用の大型トラック・コンテナを購入し配送を始めています。

(大手バス会社の宅配オフィス。写っているトラックは大型混載物の宅配用のトラック)

以前は、多少なりとも、個別の小さな荷物はバス会社。商業用の大きな荷物はトラックオーナ―・ブローカー。という棲み分けがあったのですが、ここ2~3年で大きく変わりつつあります。

一部のバス会社が、自身のエリアに対して、20ft40ftコンテナで定期便を出し始めています。

そうなると、零細トラックオーナーやブローカーたちは大変です。

2015年から2016年にかけて、北部地域の配送ブローカーの組合と調査をしていたのですが、2年ほどで急速にバス会社に客が奪われていました。

加えて、北部は南スーダンの独立後、南スーダンへの物資供給で需要が高くなっていたのですが、政権が崩れ治安が悪化後、物資供給が大きく止まっており、需要の急激な減少とバス会社の台頭で大変厳しい状況になっています。