アフリカのモバイル事情 〜タンザニア・ウガンダ・ザンビア〜

アフリカでは、爆発的なモバイル浸透による情報革命が起こっています。
総務省が2015年7月28日に発表した最新版の【情報通信白書】(【発表リリース:平成27年「情報通信に関する現状報告」(平成27年版情報通信白書)の公表】)を参照すると、アフリカの携帯電話事情が把握できるいくつかのデータがあります。

上記によれば、2014年末時点で携帯電話加入者数は9億人近く。
人口が約12億人なので、単純計算で、実にアフリカ全体の7割以上の人がモバイルを保有している、または利用していることになります。
(1人当たり数台保有しているケースは考慮していませんが)
 
2014年時点でこの数字なので、2017年の現在は確実に増加しているはずです。
 
東アフリカの経済大国であるケニアでは、2015年6月末時点での携帯電話加入者数は約3,611万、普及率は約84%という統計データもあります。
総務省データ参照
 
今回は、そんなモバイル大陸アフリカの実情の一端をご紹介します。
 
 
まず、何と言っても、キャリアは中国系が主流です。
中国系の代表的なモバイルキャリアとしては、「TECHNO Mobile」、「itel mobile」(Techno Mobile傘下)、「Huawei」があります。


 
これらのキャリアの特徴なんと言っても、価格競争力の高さ
アフリカ市場におけるtoC向けでのKSFは、まだまだ何と言っても価格です。
もちろん、耐久性と価格の両面で判断されるコスパは重要です。
が、購買力の無い低所得者層(ほとんどこの層)に限っては、「価格が安いものを買う」という購買傾向があると言えます。
 
あくまで1サンプルの参考価格ですが、中国系の代表的なモバイルキャリア各社のスマホが、タンザニアのダルエスサラームで販売されていた価格としては、
 
TECHNO mobile:スマホが9,000~18,000JPY
itel mobile:スマホが20,000JPYくらい
Huawei:スマホが13,000~31,000JPY(Y5Ⅱ:13,000JPY、Y6Pro:17,000JPY、GR5:26,000JPY、P9 lite:31,000JPY)

※2017年8月時
 
といった価格レンジでした。

 
同様にウガンダでも、モバイルの価格はタンザニアとあまり差異無しでした。
 
※実際に販売されていた参考価格
HUAWEI P9 Liteが31,000JPY位(ダルとほぼ同じ)
Techno Mobile L8 Liteで10,000JPY位
 
 
これに対し、韓国勢のキャリアである「SUMSUNG」「LG」も、高級路線として存在感があります。

 
現地で売られているモバイル端末メーカーは、下記の通り。
Sumsung:スマホが16,000~55,000JPY
LG:スマホが15,000~45,000JPY
 
 
香港のTCLコミュニケーションが展開するブランド「alcatel」も、アフリカで存在感のあるキャリアです。
こちらのalcatel、ダルエスサラームではかなりの低価格帯で売られていました。
スマホが3,500~8,000円、ガラケーに至っては1400円

 
上記に加え、インド系のAirtelもいます。
こちらはザンビアのルサカのザンビア本社。

 
 
残念ながら、日本のキャリアのスマホ(SonyのXperia、シャープのAQUOS、VAIOなど)はほとんど見当たらず。
中古スマホショップでたまに見かけるくらいでした。
欧州系のキャリア(ドイツのT-Mobileなど)も、同様。
 
日本のキャリアの新星、プラスワン・マーケティングの展開する「FREETEL」(佐々木希さんのCMでおなじみ)がアフリカ(南アフリカ、エジプト)や中東に進出されているので、今後のご活躍が期待されます。
※参考:https://asia.nikkei.com/Business/Companies/Big-global-expansion-in-works-for-Freetel-budget-smartphones
 
ちなみにiPhoneは、その高価格帯から仕入れが限定的で流通量が極めて少ないため、一部の専門店(Apple公式ショップなど)でかなりの高価格で売られています。
街中でiPhonを取り出して使用していると、スリの標的にされやすい様なので、ご注意を。
(私も念のため、初めての渡航前にiPhoneからHuaweiに変えました)
 
以上、アフリカのモバイルに関する実情の一端をご紹介しました。
産業構造や問題点、日本の進出機会などについては、また別途書かせて頂こうと思っております。
 
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Made in Kenyaのブランド

ナイロビの鞄ブランドSand & Stormの工房

ナイロビの鞄ブランドSand & Stormの工房

(英語のあと日本語)

I often hear from local Kenyans that Kenyans, especially who grew up in Kenya, don’t really prefer Made-in-Kenya brands when in comes to some design and fashion. Possible reasons for that, according to those Kenyans, include: 1) Kenyans don’t have trust in the quality of locally made products (this is partially due local companies also need to compete with other cheap options including made-in-Asia products and second-hand clothing), and 2) Urban Kenyans do want to be a part of global trend so do not necessarily support local brands.

Nonetheless, there are a number of brands that are leading a new movement of creating and promoting made-in-Kenya / made-for-Kenya brands. I met CEOs of some of those brands and visited their workshops. Let me introduce three here.

1.Vivo – Activewear brand, CEO: Wandia Gichuru

Vivo is sort of like Lulu Lemon. They develop activewear using colorful jersey fabrics and produce comfortable garments for women. I would say they have more dresses and daily wear than Lulu Lemon. They now have 8 retail locations in key malls across Nairobi in addition to their own online retail store.

The founder Wandia is a former international development expert who worked for the World Bank and other organizations in multiple countries including the UK, Mozambique, Sudan, Uganda, and the US before starting her own brand in Nairobi. She sources fabrics mostly from China as stretchy fabrics are not locally available, and houses her own workshop to produce all her garments.

She is also passionate about working with other creative entrepreneurs in the region: She sources jewelry from Kigali while also does capsule collections with young local designers like Wambui Kibue.

2.Sand & Storm – Urban Safari canvas/leather bag brand, CEO: Mark Stephenson

I first met Mark in Ethiopia at an expo/trade fair called Origin Africa which promotes and facilitates businesses around made-in-Africa fashion/lifestyle products. Mark is a Scottish entrepreneur who came to Nairobi, fell in love with the then-safari tent company, and invested his own capital to manage and build this Sand & Storm brand.

I visited his office/workshop and caught up with him in Nairobi. He’s quite ambitious about growing his brand inside Kenya, across the region, and overseas. He also sees potential in the growth of Kenya’s leather industry as there will soon be opening a leather park in the industrial area in Nairobi.

3.KikoRomeo, – High-end fashion brand, MD: Ann McCreath

KikoRomeo is one of the household names in Kenya when it comes to fashion. Founder Ann is a Scottish fashion design professional who was trained in Italy and worked in Spain. While she’s the designer, the brand is really about Kanya and Africa, and she’s been building Kenyan/African brand for the past two decades.

Ann also actively involved in supporting other African designers, and also organizes bi-annual fashion/art showcase events featuring multiple designers and photographers across the Africa continent.

Each CEO has his or her own challenge, but they both have the vision to create globally-renown, successful Kenyan brands, and they not only do that by building their own brands, but by collaborating with other local creative designers and artists. Such collaborative efforts are the key to create a larger ecosystem to build strong brands that represent Kenya and Africa.


ケニア人と話していると、特にケニアでずっと育った人は、デザインやファッションに関してあまりケニア製ブランドを好まないという話を聞きます。その理由は、品質が信用できないというのが一つ。(これはアジアから輸入される安い商品や、大量流入する古着市場との価格競争があるということも要因としてあると思います。)もう一つは、ナイロビなどの都会っこは、グローバルのクールなトレンドをフォローしていたいという理由があるようです。

一方で、メイドインケニアのうねりを、活発化させようと取り組んでいる数々のブランドがあるのも事実です。代表的なブランドの一部の経営者とその工場を訪ねたりもしているので、いくつか紹介したいと思います。

1.アクティブウェアブランドのVIVO(CEO: Wandia Gichuru)

Vivoは、カナダのルルレモンの的なブランドです。カラフルなジャージ素材を使った、女性用の快適なドレスとアクティブウェアを展開しています。ルルレモンより、普段服やワンピースなどの展開の幅が広いかもしれません。現在ナイロビの主要なショッピングモールで8カ所の店舗を構えており、自社のオンラインサイトでも販売しています。

創業者のWandiaは国際開発のエキスパートとしてのキャリアを積み、世界銀行などを含めた様々な団体で、イギリス、モザンビーク、ウガンダ、スーダン、米国などの場所での経験を経て、ナイロビでこの事業をスタートしました。Vivoでは(ジャージ素材は東アフリカでは入手困難なため)基本的にファブリックは彼女が直接中国で買い付けをし、自社内の工場にてパターン、縫製などをしています。

Wandiaはほかの起業家との連携やサポートも積極的に行っており、キガリのジュエリーデザイナーの商品を展開したり、ナイロビのデザイナーWanbui Kibueとのカプセルコレクションも展開しています。

2.都会的サファリをテーマにした革・キャンバスバッグブランドのSand & Storm(CEO: Mark Stephenson)

Sand & StormのMarkとは、はじめエチオピアで開催されたOrigin Africaという展示会イベントで知り合いました。Origin Africaは、アフリカ製のファッション・ライフスタイル商品を紹介し、新たなビジネスや貿易を促進するイベントです。Markは、スコットランド出身ですが、当時サファリキャンプ用のテントなどを製造していたこの会社を知ったことをきっかけに、自ら投資もして、Sand & Stormブランドの育成にコミットしています。

最近、彼らの工場にもいき、Markの話も聞いてきましたが、今後ナイロビの外を含め、ケニア、アフリカ各国、欧米などの展開を積極的に進めていく予定だそうです。ナイロビには皮革に特化した、工業団地も設立される予定で、産業全体の成長にも期待です。

3.ケニアを代表するラグジュアリーファッションブランドのKikoRomeo(MD: Ann McCreath)

KikoRomeoは、ケニアを代表するラグジュアリーファッションブランドの一つです。創設者のAnnは、スコットランド人ですが、イタリアでデザインの勉強をし、スペインでキャリアを積んでいます。彼女がブランドのデザイナーではありますが、ブランド自体はケニアやアフリカを象徴するものであり、Annは過去20年かけてケニアブランドとしての地位を確立させてきました。

Annもまた、アフリカの他のクリエイターたちとの協業や育成に努めており、アフリカ各地のデザイナーやフォログラファーなどをイベントを、隔年開催しています。

ここで紹介したそれぞれのCEOは、独自のチャレンジも抱えていますが、ケニア発のグローバルに通用するブランドを作るというビジョンは明確です。また、自身のブランドだけでなく、様々な地元クリエイターとのコラボレーションに対して積極的なのも特徴的です。こういったコラボレーションは、セクター全体を盛り上げ、ケニアやアフリカを代表するようなブランドを構築する鍵を握っているといえます。

「アフリカ」は日本をグローバル化できるのか?

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(英語のあと日本語)

At the business conference during TICAD VI, I heard one of the speakers mention that Japan’s investment in Africa means Japan’s next phase of the globalization. Whatever he actually meant by that, that statement itself to me was an interesting one.

So the question is: Can “Africa” globalize Japan?

I put the quotation marks on Africa because it doesn’t refer to the geographic area, specific region/countries, or people. “Africa” in this context is more of a political and economic keyword, a certain mindset or a perspective that can potentially lead to more specific discussions. And “Africa” IS about global and diversity.

To be honest, I personally don’t necessarily want to become a bridging agent between Africa and Japan. I rather want to become a bridging agent between African and the rest of the world. And we do it by creating a globally competitive brand. And we do it by working with other Africans and people from other nationalities creating a diverse team.

And by doing so, by NOT being a Japanese representative, but rather one of the global players, I believe that I may be able to help Japan become more globally minded.

(By the way, the reason why I continue to write every blog post both in Engish and Japan is also because of this belief even though I sometimes feel like giving up as this takes almost twice time and effort!)


TICAD期間中のビジネス会議では、アフリカへの投資は日本のグローバル化の次なるフェーズを意味するといった発言もありました。その真意は分かりかねるもの、個人的には興味深い示唆だと思いました。

つまり、「アフリカ」は日本をグローバル化できるのかという質問です。

アフリカのカギカッコしているのは、これが地理的な場所や、特定の地域、国、人々を示しているのではなく、潜在的にはより具体的な議論につながるであろう政治経済的なキーワード、もしくはマインドセットや視点だからです。そして「アフリカ」はイコール、グローバルであり多様性です。

正直、個人的にはアフリカと日本の架け橋になるつもりはありません。むしろ、アフリカと世界の架け橋になりたいのです。グローバルに通用するブランドを作ること、そしてアフリカ人や他の各国の人々と多様なチームを形成することで、それを実現したいと思っています。

そしてそうすることで、つまり日本代表という感覚ではなく、グローバルプレーヤーの一員として活躍していくことで、日本にもっとしなやかなグローバル感覚を普及していくことができればいいなと思っています。

(このブログを英日のバイリンガルで書いているのもそういった想いからです。意外に手間と時間がかかって諦めたくなるときもありますが。。。変な日本語になってもとりあえず発信していきます!!)