ルワンダのスタートアップにとっての魅力

最近、アフリカで良く名前を聞くのが「ルワンダ」。

 

小国(四国の約1.5倍)ながら約1,200万人の人口を有し、アフリカで最も人口密度の高い国として知られます。

 

ご存知の通り、カガメ大統領の強烈なリーダーシップの元、ICT立国を進めています。

 

ビジネス環境も良く、2018年のビジネス環境ランキングではアフリカで2位に位置しています。

 

世界銀行「Doing Business 2018

法規制、エネルギーインフラ、投資家保護、税金、貿易の難易度、政治の安定性、汚職度、通貨の安定性、などの基準で評価されています

国名 (日本語表記)

2018年順位

アフリカ内順位

モーリシャス共和国

25

1

ルワンダ共和国

41

2

モロッコ王国

69

3

ケニア共和国

80

4

ボツワナ共和国

81

5

南アフリカ共和国

82

6

ザンビア共和国

85

7

チュニジア共和国

88

8

セーシェル共和国

95

9

・・・

 

そんな注目のルワンダのキガリにて、現地のビジネス状況やスタートアップを、先々週、視察してきました。

 

アンドアフリカでは、この様なスタートアップ視察ミッション@南アフリカを、来年の2月に実施予定です。

(詳細はまた別の機会にご紹介致しますが、投資家の方、アフリカに関連するまたは興味のあるビジネスパーソンを対象とします)

 

そのため、今回のルワンダのミッションでは、そのミッション@南アの構想を固めることを主目的としつつ、ルワンダへのインキュベーション事業の展開可能性を睨んだ動きです。

 

 

II ビジネスの素地

 

ルワンダは人口の78割が農業に従事しており、その大半がお茶やコーヒー栽培に関わっている様です。

大半は小規模の家族経営の農家です。

 

写真は、Joeさんという方が経営されている牛乳加工業。

 

小規模かつ加工機械などが無い中でも、誠実に、真面目に製造されているのが伝わってきました。

この”真面目さ”みたいなところが、ルワンダの方々(特に中高年齢の方々)の特徴の様に思います。

 

また、中にはこの様に中規模以上で展開する農家もいます。

写真はココア農家の農園の様子です。

 

安全で、綺麗かつ良く整備された街並みも、ルワンダの魅力。

毎月の最終土曜日には、自宅の周辺地域の掃除に国民総出(カガメ大統領含む)で勤しむキャンペーンが国から提唱されています。

 

ルワンダのGDPはまだ9 billion USD1兆円弱、日本で46番目GDPの高知県の半分程度)しかありませんが、成長率(YoY)は6%-7%と非常に高い。

前述のビジネス環境の良さも考慮すると、将来性の観点で有望と言えます。

 

インターネット接続環境も良好で、ルワンダ政府は2020年までに5百万人がデジタルリテラシーを持つ様に教育を改革する姿勢を見せています。

 

 

II スタートアップの成長素地

 

ルワンダは自分たちを「スタートアップのための育成場」となることを志向しており、ルワンダで事業モデルを固めた後に他アフリカ地域および東アジアの経済圏に進出するモデルケース創出を進めています。

革新的なスタートアップを生むため、または海外から誘致するために、不動産登記のデジタル化、少数株主の権利改善のための改革などを実施しています。

 

Zipline

ドローンによる血液輸送の「Zipline」は良く知られていますが、道路インフラが無い中で血液の緊急輸送を可能にするサービスを提供しています。

彼らは元々カルフォルニア発のスタートアップで、ルワンダを最初の外部拠点としました。

ルワンダ政府との戦略提携によって事業を拡大しています。

 

Babylon Health

Babylon Health」はUK発のスタートアップで、定額制にてリモートで医者の受信を受けられるサービスを提供しています。

(ルワンダでは「Babyl」として知られている)

Babylon Healthはアフリカに留まらず、世界の発展途上国や先進国の田舎で同様のサービス展開を狙っているが、ルワンダを最初のテストマーケットとして選んでいる様です。

 

SafeMotos

ルワンダ発のスタートアップとして、ルワンダのバイク版UBERの様なサービスを提供している「SafeMotos」があります。

 

ルワンダは道路の整備が進んでる一方、未だに車よりもバイクでの移動が、現地の人の移動手段としてはメジャーです。

 

 

II 結論(現時点;アップデート余地有り)

 

この様に、ルワンダは国を挙げて戦略的に「世界展開を目指すテック系スタートアップの実験上」としての地位・認識を確立すべく動いています。

 

ルワンダで、民間のファンドや投資家、さらにクライアントになる企業や購買力のある一般消費者がより増えれば、スタートアップにとっての理想的なエコシステムが出来上がる余地はあります。

 

一方、まだまだ極小のGDPから判断しても、一般消費者の購買力向上、それに伴う現地企業の成長にはまだまだ時間がかかりそうです。

 

実際、一人当たり購買力平価GDPで見るとルワンダはアフリカの中で32です。

 

一人当たり購買力平価GDP、アフリカ内ランキング

アフリカ

内順位

国名

数値(USD/Y)

数値(JPY/Y)

世界での順位

1

セーシェル

28,964

3,186,040

50

2

赤道ギニア

24,817

2,729,870

60

3

モーリシャス

22,278

2,450,580

65

4

リビア

19,631

2,159,410

69

5

ガボン

18,183

2,000,130

73

6

ボツワナ

17,354

1,908,940

79

7

アルジェリア

15,275

1,680,250

86

8

南アフリカ

13,498

1,484,780

96

9

チュニジア

11,911

1,310,210

103

10

エジプト

11,583

1,274,130

106

・・・

30

マリ

2,211

243,210

167

31

ジンバブエ

2,086

229,460

169

32

ルワンダ

2,036

223,960

170

世界銀行データよりアンドアフリカ作成

 

一方、革新的な事業の世界展開を進めたいスタートアップにとって、「最初の展開国と位置づけ、政府の後押しを得られる様に動く」という戦略オプションは有望と結論づけます。

 

アンドアフリカにて展開していくスタートアップのインキュベーション事業の一環として、コワーキングスペースの出店エリアとしてルワンダ・キガリは有望なオプションと見ています。

 

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ウガンダとルワンダの違い

先週、2年半ぶりにルワンダを訪れました。

ルワンダは今回の渡航で4-5回目の訪問です。
ウガンダとルワンダは隣通しで、首都カンパラから首都キガリまでは500-600キロの道のり。陸路移動でも10時間程度となります。

ウガンダも内陸国ですが、ルワンダはさらに奥となるため、多くのものがウガンダから運ばれており、ローカルマーケットなどでは、ウガンダから入ってきた商品を多くみかけます。

ルワンダは『アフリカの奇跡』と呼ばれ、首都キガリの整理された綺麗な光景、汚職の撲滅など様々な点で隣国とは異なります。

このような違いは、様々な方がブログや記事で紹介しているため、今回は私が気になったマニアックな違いを少し紹介致します。

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