ギニア移住後9年ぶりの日本③ギニアと日本の子供たちが太鼓の演奏で国際交流


鹿児島三島村と長年の交流のあるギニアのバランドゥグ村の子供3名と我が家の長男
こんにちは。ギニアからイヌワリアフリカ代表バー由美子です。
8月末に横浜で開催されたTICAD7に合わせ、ギニアの子供たち4名が日本へ行き、オリンピック・パラリンピック開催時のギニアのホストタウンとして登録された鹿児島三島村の子供たちを中心とする日本の子供たちとギニアの太鼓ジャンベの演奏を通し交流するというプロジェクトがあり、この企画においてギニアの子供たちを日本へ招聘する為のサポート等を昨年から弊社イヌワリアフリカでさせて頂いていました。
そして、弊社の日本業務パートナーであり今年から私が理事を務めさせて頂いているNPO法人一期JAMがこの企画の日本側でのイベント開催における様々なサポートをする事になった事、そしてジャンベ奏者の我が家の長男もこの4名のギニアの子供の中の一人として日本に行かせて頂く事になっていた事や、とにかく私自身がギニアと繋がるキッカケとなったジャンベを通し今回いろいろなご縁が蜘蛛の糸のように見事に繋がっていったこのプロジェクトに私の思い入れも相当強くなっており、
このギニアと日本の子供たちが太鼓で繋がるプロジェクトが実現されるのを是非ともこの目で実際に見たいというのが、今回の9年ぶりの日本帰国の1番の目的となっていました。

私が日本到着後の翌日にギニアの子供たちも日本に到着し、まずはKAAT神奈川芸術劇場で子供向けのジャンベのワークショップが開催され、そこで練習したものを翌日のコンサートでみんなで発表するというイベントで大盛り上がりしました。

楽器演奏その他のサポートを致しました

ギニアの女の子2人は日本到着したばかりなのにさすが子供!元気いっぱいに頑張っていました。


ギニアと日本の子供たちみんなで練習をした成果がこちらです↓!!

KAAT神奈川芸術劇場でのジャンベワークショップとコンサートの様子はテレビや新聞でも取り上げられました。
テレビの映像でも観れるように、ワークショップやコンサートの後に参加した子供たちが、ギニアの子達と一緒に太鼓を叩けたのがとっても楽しかったと話していたのがとても印象的でした。

TICAD7が開催されていたみなとみらい地区でも、三島村×ギニアの子供たちがジャンベの演奏で大活躍しました。
鹿児島三島村×ギニアの子供たち!彼らはこの後で、天皇皇后両陛下も出席された「野口英世アフリカ賞」の授賞式でジャンベ演奏もしたんですよ!
彼らが横浜みなとみらいを拠点にして過ごしていた約1週間、私は日本での取引先訪問などの傍、彼らの追っかけをしていました。

この日はアフリカ起業支援コンソーシアムのTICAD7サイドイベントの日でした。
右から3番目の方は三島村の村長さん、25年間もの間、ギニアとの交流を続けてこられ様々な活動をされているすごいお方です!
彼らはこの後、鹿児島三島村を訪問し、島の皆さんとの交流をしギニアに帰国しました。

このプロジェクトでギニアの子供たちが決定された後に、子供たちに「日本に行ったら何がしたい?」という質問をした時に、彼らなんと答えたと思いますか?
女の子2人の答えは「勉強がしたい」だったんです。
私はその答えにかなり衝撃を受け、正直泣きそうになりました。
実は女の子たちは、ギニアで小学校に通っていませんでした。
彼女らは自分の名前すら書けませんでした。
ギニアでは首都コナクリでは以前よりも随分と女子も学校に行くようになりましたが、村の女の子たちはまだまだ学校には行かずに家事手伝いをして1日を過ごすのが現状らしいです。
それを知った三島村の方達が、彼らにも学校体験をしてもらおうと、彼らが三島に行った時に島の学校での授業に彼らが参加する機会を作ったそうです。
そして、彼らがギニアに帰国した後に起きたこと。
なんと女の子たちの家族が彼女たちを学校に行く事にさせたそうなんです!!
それを聞いて私も本当に嬉しかったです。
今回このプロジェクトに参加させて頂いた我が家の長男にとってもこれは人生忘れられない素晴らしい体験となったようです。
日本で知り合った皆さんにとても優しくして頂いたそうで感動していました。
彼はギニア移住した後に私たち親に無理やりギニアの伝統楽器のジャンベ修行をさせられて育ったわけですが、日本に行ってこうしてジャンベで大勢の人たちと楽しく繋がれたことは、みんなで楽しい幸せな時間を共有できるギニアの大切な伝統文化ジャンベの偉大さを知る良い機会になったはずです。

私も、今回昨年から関わらせて頂いていたこのプロジェクトがこうして実現された場に実際に立ち会うことができたこの喜びは言葉では表せないものでした。
そして、遠く離れた国から来た人種も性別も習慣も言葉も違う人と人がこうして楽しく繋がってお互いの理解を深めていく、こういうプロジェクトこそが、これからの子供たちの平和な未来の為に1番必要なものなのではないか?と強く思ったのです。
今回ギニアから日本に行った子供たち、日本でギニアの子達と繋がった子供たち、そしてそれを見た大人たち、きっとそれぞれが多くの事を感じた事でしょう。そしてその想いがまた次の楽しい繋がりに続いていくのかもと思うとワクワクしてきます。
こんな素晴らしい国際交流に関わらせて頂き本当に有難かったです。
プロジェクト実現の為に並々ならぬ苦労をされたはずの三島村の方々、その他このプロジェクトの全ての関係者の皆様に感謝です!
本当にありがとうございました。
これからもこのギニアと日本の繋がりがどんどん続いてこんな素敵な交流が広がっていきますように!
バー由美子
Inuwali Africa Guinée Conakry SARLU 代表
NPO法人一期JAM ギニア支部代表
NPO法人一期JAM 理事
Inuwali Africa イヌワリアフリカ HP
Inuwali Africa イヌワリアフリカ ネットショップ
イヌワリアフリカのギニアツアー専用 HP
NPO法人一期JAM https://www.ichigojam.org

永遠に続くと思われた日本へ行くギニアの子供たちのパスポート取得の為に奔走していた今では懐かしの昨年のとある日の写真です!