事業計画のブラッシュアップ

今は創業期なので、とにかくアクションを起こすことと、目指すべき方向性を固めることを意識している。たくさんのひとにお会いするだけでなく、事業をともに遂行していく相棒と語り合う時間も大切にしている。

 

先日、事業計画をブラッシュアップするための合宿に参加してきた。様々なジャンルの第一線で活躍されている方に「なんで、なんでなんで」とか「ちょっと、ちょっとちょっと」とか言われ続けた。結論からいうと、謎の嗚咽が7回ぐらいでた。合宿からの帰り道、うまく真っ直ぐに歩けなかった。それくらいのダメージを受けながら、相棒は「めっちゃ楽しかったっすね」と戯けたことを言っていた。そんな相棒も居酒屋では見たことないくらいの放心状態に陥っていた。

 

事業計画書で、いちばん大変なのは「ゴールの設定」だと思う。ぼくたちはどう生きるか。どういう景色を見に行きたいのか。なぜそのように生きて、なぜその景色を見たいと思っているのか。それを考えるうえで、ぼくはあまりにも自分のことを知らなさすぎた。相棒のことを知らなさすぎた。人生で震えた瞬間を分かち合えていなかった。

 

これまでぼくたちが考えていたビジネスプランは、ばりショボかった。プランを裏付けるデータを用意していたのだが、それは「頭で理解する」データだった。おそらく、頭で理解しても、人は動かない。人が動くときというのは「心で理解する」ときではないかと思う。心が動かないと人は動かない。人が動かないと、社会は変わらない。だからこそ、これまでの人生で心が動いた瞬間を丁寧に振り返る必要性を感じたのかもしれない。

 

人生を語る。原体験から出てきた魂を商品に込める。そんな商品は、きっと誰かの心を動かすと思う。そんな話を合宿後に海鮮居酒屋で相棒としていたら、お互いに気持ちよくなってしまって、お刺身とかは全て吐いてしまったけれど、見上げた夜空は震えるほど綺麗だった。

 

↑ビールの量に比例して作業量があがる相棒