トーゴ共和国から、ダニエラについて

ダニエラという3歳の女の子がいた。ここの子どもたちの特徴のひとつは、初めてみる外国人にも全くビビらないことだ。トーゴでの生活は、ほとんどダニエラとともに過ごした。

↑ダニエラとぼく

 

朝起きると必ず部屋の前にダニエラが立っていて、グータッチからのシャキーンを20回ぐらいするのが日課になっていた。現地はフランス語圏でラジオ局での仕事もあったから、語学の学習は必須だったのだが、そんなことお構いなしにダニエラは部屋に侵入してきた。

↑ぼくの部屋に侵入を試みるダニエラ

 

よくダニエラのママからベビーシッターをお願いされていて、一緒にお風呂(お風呂というよりは水浴び。井戸から水をくんで体を洗う)に入ったりした。ここにはキレイ好きなひとが多いみたいで、一日に複数回、体を洗ったりするし、毎朝欠かさずホウキで庭を掃いたりする。

そういうスタイルを幼少期からみているからか、ダニエラも入念に体を洗う。バケツにダイブし、キレイをたのしむ。屋外で開放的に洗えるのがいい。朝日を浴びながらもよし、夕日が沈むのを眺めながらもよし。個人的には、音楽をかけて、満天の星空のしたで誰かを思いながら洗うのが好きだった。