お互いがお互いを知っているということ
体調を崩したときはいつも、アメリが新鮮なフルーツをカットしてくれた。フルーツは南国に限る。甘さのなかにコクがある感じで、とても美味しい。アメリのやさしさと相まって、元気がわいてくる。
現地には様々な感染症がある。ただ、それを上回る勢いで、人のやさしさが伝染している気がする。みんな密なコミュニケーションをとるから、ぼくが体調を崩していることに、すぐに気づいてくれる。お互いがお互いをよく知っているから、助けてくれる。
誰しも、ひとりでは生きていけない。にも関わらず、みんな抱え込んでしまったり、まわりから自己責任だといわれたりする。そんな窮屈にならなくても、弱さを出したらいいし、その弱さを受け入れてくれる人たちが居れば、それは強いコミュニティになり得る。
大丈夫じゃないときは、大丈夫じゃないって言っていい。