フフを食べるとき

現地の伝統的な料理、フフはみんなの大好物だ。フフはキャッサバという穀物を蒸して、まるで餅つきみたいに臼と杵ですり潰しながら成形する。単純に美味しいということもあるが、みんなで協力してつくることになるから、ワイワイしながら時間を楽しむことも含めて、大好物なのだ。

このフフを魚のソースやトマトソース、ピーナッツソース、アディメと呼ばれるネバネバした野菜のソースにディップして食べる。休日のごちそう、来客へのおもてなし、ハレの日に彩る食として、フフは食べられる。

ある休日の夜、みんなで南十字星が煌めく満天の星空を見上げた。
ある友人は言った。

「ほら、月でもウサギがフフをつくっているだろ。」

ひとの考えることは、だいたい同じなのかもしれない。