最終調整

デビュー商品が、ほぼ出揃った。日本から12,000km離れたトーゴ共和国から仕入れてきた素材を、京都の職人に加工してもらった。それはとても縫製が難しい生地で、なかなか仕立てをお願いできる人がいなかったが、人が人を呼んで、なんとか形になった。相棒と出来上がった商品をまえに、再度、議論を重ねて自分たちの活動の集大成を楽しみながら、また反省しながら最終調整をした。

来週、モードの最高峰、フランス・パリに打って出る。格安航空券と共同シャワー・共同トイレの安宿をおさえ、営業先のピックアップもした。気合いは十分すぎるほどに、ある。でも、ここから先は気合いでは乗り越えられない壁があると思っている。みんなで知恵を出し合って、目の前の困難に立ち向かうときだ。

生産過程で、たくさんの人の顔と、そして手を見てきた。ありがたいことに、アパレルど素人のぼくの挑戦を後押ししてくれる職人の方々がいた。そのシーンを噛み締めて、ちゃんと気持ちを伝えたい。モノづくりは、時間がかかる。お金もかかる。労力もかかる。信じられないほど失敗をするし、自分の至らなさを知って愕然とすることもある。それでもぼくは、みんなと笑って過ごせる世界をつくりたい。思い描く景色は、イメージできている。あとは、やるだけ。