いいチームへ

 4月に日本に帰国してから、自分なりに動いて考えた結果として、6月からポケットチーフの販売を開始。およそ3週間で、ほぼ完売した。この1ヶ月は、たくさんのお客さんにフィードバックをもらうなどして、次なるステージへとステップアップできるように動いてきた。そして来月にまた、トーゴへ行く。日本で、たくさんのお客さんに商品を届けてきたことを、トーゴの職人たちに報告してくる。


 現地では格式が高いとされる素材を調達してきた。お金をつめば手に入るものではない。相手は論理では動かない人たちで、そういう人たちと手を携えて前に進もうとするとき、大切なのは、合理性よりも倫理観であったりする。彼らの手仕事へのリスペクト。それはある意味で、愛するということなのかもしれない。


 たとえば、妻や娘と生活していて、彼女たちを利用してビッグビジネスをつくりあげたいとは思わない。どうやって幸せな人生を歩んでいこうか、どんな生活であればハッピーであるかと考えることはあっても、損得勘定で判断することはない。そのような感じで、彼らと一緒に仕事をとおした生活を築いていこうと思うと、家族のように受け入れてもらうことが第一義的に重要になってくる。突如として現れた日本人(それは潜在的に敵である)を仲間に迎え入れてもらうためには、あなたの仕事によって、日本でどのようなことが起こりつつあるかということを伝えなければならない。


 だからぼくは何度でもトーゴへ行く。現地の人と面白いことをするためには、チームビルディングが何より大切だと思っている。いいチームにさえなれれば、ジャイアントキリングを起こすことができる。これまで見たことない景色を望むことができる。もっともっと、幸せになれる。