ザンビアに100均?! 〜中国系企業より学ぶべきこと〜

今日は、数回訪問しているザンビアに関するネタについて書きたいと思います。

ザンビアはアフリカ大陸の南部、内陸に位置しています。

ご存知の通り、主要産業は鉱業、特に銅です。

良くも悪くも、ザンビアの景気は、銅の価格次第といった側面があります。

2016年以前は過去5年間ほどダウントレンドで景気も同様でしたたが、最近は銅価格が回復してきたため、景気も再び上向きに転じてきている様子です。

平均給与も上がったようですが、物価の上昇が収入増よりも激しく、家計消費は思う様には伸びていないのが実情、といったところです。

銅の価格(過去30年):http://www.infomine.com/investment/metal-prices/copper/all/

銅の価格(過去5年):http://www.infomine.com/investment/metal-prices/copper/5-year/

銅の価格(過去1年):http://www.infomine.com/investment/metal-prices/copper/1-year/

ザンビアは自国での銅の製錬にも力を入れています。

Copperbelt Province」という州には銅に係る産業が集積しています。

そのエリアの鉱業関係者の所得水準は高く、裕福で購買力が高い人がどんどん増加しています。

そんな資源に依存気味のザンビアですが、ここ最近ショピングモールの建設ラッシュが激しいです。

ザンビアは、Shopliteなど南アフリカ資本の企業のマーケットとなっていますが、ショッピングモール(「Levy Mall」「EastPark Mall」)に、日本の100均に非常に類似した「homeessentials」が開業しています。

半年前に訪問した際はなかったのですが、ここ半年で一気に進出してきた模様。

ショッピングモールのテナントには、正直多くのお客さんは入っていませんが、こちらの店内には常に一定のお客さんがいました。

こちら、中国系企業で、製品のほとんど中国製です。

なんと、日本のダイソーの商品(マニキュア、130円程)も販売されていました・・。

どんな販売の住み分けをしているかは不明ですが・・。

あと、「さすが・・」と感じてしまったことがあったのですが、

ポケモンの関連商品が売られていました。

これとか↓

これとか・・↓

おそらく、任天堂はこのことを知らないでしょう・・。

おまけに、LEGOを模倣したであろう『COGO』?とか・・

中国企業の強引とも言える商売っ気とそのスピード。

外野から意見すれば「中国企業がまたやってるよ~」ということになるのですが、
アフリカ市場で存在感を増している中国の強みがこの

「スピード感」

「売れると見込まれればどんな手段でも実行する気概」

みたいなものだとすれば、私たち日本人はアフリカビジネスを展開していく上で素直に学ぶべき
部分もあるのだと思います。

「同じ方法をとるべき」とは思いませんが、アフリカのビジネスシーンで受け入れられるのがこの
「スピード感」だというのは間違いないと思います。

このあたりは、日系企業の進出時にネックとなる

「意思決定のスピード」

「現地拠点へのディリゲーション(裁量権の適正な付与)」(上記のために)

などに反映すべきところなのかもしれません。

引き続き、問題ない範囲で情報発信して参ります。