アフリカに合ったアプリとは?:他アプリとの違い(その1)
こんにちは、あいき@ウガンダです。
今日は、「すでにいろんな帳簿・POSレジアプリはあるじゃないか。Shoptoは何が違うんだ」というところについて話していきます。
(弊社アプリShoptoについては、前回記事:キオスクの経営状況を可視化する、スマホ帳簿アプリSHOPTOをお読みください)
たとえば、ウガンダから利用可能な帳簿・POSレジアプリでいうと
アメリカ発のSquare、ウガンダ発のNumida, ChapChap, Otundaなどがあります。
しかし、これまで400件以上キオスクをまわってきて、ChapChapの利用が数人いただけです。ちなみに、ChapChapはTVCMなどに資金を投下しているにもかかわらず、キオスクでの浸透率はかなり低いです。(ターゲットが違うのかもしれません)
むしろChapChapをインストールしたけど、Shoptoを使いたいと言ってくれる人さえいます。
その違いはどこにあるのでしょうか?
ひとことでいうと、
アプリを使う人の利用シーン・文脈にどこまで寄り添えているか。
ここに尽きると思っています。
(うちのメンバーがお客さんに使い方をレクチャーしている様子)
今回は、特にアフリカの人の利用シーンや背景を踏まえた2つの特徴についてお伝えします!
オフラインで使えること
まず、第一条件はオフラインでも利用できること。
日本では、あたりまえのように、スマホは常にインターネット接続されています。通信制限にかかったとしても、遅いながらもネットに繋がっているでしょう。
一方ウガンダはじめアフリカの多くの国では、携帯料金はプリペイド式。財布に余裕があるわけではないので、スマホは必要なときだけネットにつなぐのが当たり前です。週に2,3度、Whats appに届いてるメッセージを確認するためにつなぐ。週に数度の楽しみとしてyoutubeを見るためにつなぐ。常時ネットに繋ぐコストを支払うことに非常に敏感です。
そこで、Shoptoではオンラインではなくオフラインの状態でも記録が続けれるように設計しています。
もちろんネットに繋いでバックアップできることは重要です。
なので私たちのShoptoでは、Whats appを見るときについでにバックアップボタンを押してバックアップしておいてね。と伝えています。
スマホで完結すること
次に、スマホで完結する前提でつくること。
アフリカの多くの人がPCを持つ前にスマホを持ちます。
なので、スマホ単独で完結するようなデザインにすることが大事です。
アプリの使い始めを想像してみてください。たいていのアプリは自分で商品を最初に登録しないと、利用できません。
300以上の商品がある店舗で、スマホでひとつひとつ商品をアプリ上に登録していくのは骨がおれます。もしPCがあってエクセルデータを登録できるならまだ頑張れますが、スマホでの入力なんて絶対したくありません。
そこで、弊社アプリShoptoでは、定番商品をすべて事前登録しています。
インストールしたその瞬間から使い始めることができます。
商品の値段はもちろん店舗によって異なる場合がありますが、もし違っていた場合も売上登録後に簡単に後から修正できる仕組みになっています。
また、販売実績もスマホの小さい画面からでも、確認しやすいようにデザインしています。
アフリカユーザーに共通するの利用シーンや背景として、
オフラインの重要性と、スマホでの完結性についてお話しました。
次回は、アフリカのキオスクならではのエピソードを話します。
ありがとうございました。
あいき
次回記事はこちら:ユーザーのシーン・文脈に寄り添う:他アプリとの違い(その2)