ユーザーのシーン・文脈に寄り添う:他アプリとの違い(その2)

こんにちは、あいき@ウガンダです。

 

「弊社帳簿アプリShoptoと他アプリとの違い」についての話の後編です。

まだの方は、前回記事:アフリカに合ったアプリとは?:他アプリとの違い(その1)

からお読みください。

 

売上記録を極限までスピーディに

 

最後に紹介する弊社アプリのこだわりは、店頭での使いやすさです。

キオスクでは、日本のコンビニのように忙しいときは顧客が列をなします。

消費者はさっと買ってさっと道をいきたい。

しかも、対面式販売が主流。消費者が自分で買い物かごを持ってくるのではなく、

店員がコーラをとって来てあげないといけないのでオペレーションが多い。

さらには、レジがなくて当たり前なので、お客さんはレジ打ちを待つことに慣れていません。

 

そんななか、売るたびにポチポチスマホをいじっていては

消費者を待たせてクレームをもらうことになります。

 

そこで私たちは、売上時の記録をスピーディにするために、

必要のないボタンタップと必要のない画面遷移を極限まで減らすことを考えました。

 

たとえば、弊社アプリShoptoではPOSレジアプリとして当たり前のお釣り機能をデフォルトでカットしています。

これによって、預り金の入力とお釣りの表示という2つの画面遷移と、3~5回のボタンタップ(預り金の数字を入力しないといけない)を短縮しています。

 

実際に数字で比較してみると、売上登録まで最少ボタンタップ数および画面遷移数は、

Square:ボタンタップ6回、画面遷移6回+預り金入力

Numida:ボタンタップ6回、画面遷移5回+預り金入力

に対して、弊社アプリShopto:ボタンタップ3回、画面遷移1回で完了します。

 

 

あえて機能をしぼりこむことで、極限まですばやく売上登録できる形を追求しています。

 

ここまでだと、狙いすまして作り込んだかっこいい話なのですが、実は裏話があります。

会計時にスピーディな記録ができるようにと思ってこだわって開発したはずなのに、実のところShoptoのユーザーは、お会計時にShoptoを使っていません。笑

 

どういうことでしょうか?

 

すべてお釣りも渡し終わったあとに、今のお客さんはこれとこれを買ったなと記録するのです。

やはり会計時にスマホをポチポチする時間はとれないということなのでしょう。

どうりで、お釣り計算機能がなくてもみんな使ってくれるわけです。

いや、むしろお釣り計算機能は邪魔でしょう。

 

会計が終わってから使うからこそ、無駄な機能がなく、

サクッと記録できるデザインが効いたのでした。

 

 

おわりに

ただPOSレジアプリ、帳簿アプリというと、既存のものと何が違うんだと思われるかもしれません。たしかに基本となる機能は同じです。

けれども、使う人が変われば、使う人のシーンが変われば、

それに適したアプリのあり方は変わっていく。

”アフリカのキオスクの店員”には”アフリカのキオスクの店員”にあったアプリがあるはずです。

私たちはこれからも、使う人のシーン・文脈にこだわって、商品を作っていきたいと思います。

 

ありがとうございました。

次回は、メンバーの紹介とウガンダの人材について話をします。

 

あいき

 

次回記事:メンバー紹介とウガンダの人材についてちょっと思うこと